インド・アフリカで強いTecnoから10万円切りの縦折りスマホ、「PHANTOM V Flip 5G」発表!
ASCII.jp / 2023年10月3日 12時0分
アフリカやインドでトップシェアを誇る中国のスマートフォンメーカー・Tecnoは9月22日にシンガポールで新製品発表会を開催し、縦折り式のスマートフォン「PHANTOM V Flip 5G」を発表した。同社の折りたたみスマートフォンは2月に発表した横折り式モデル「PHANTOM V Fold」に次ぐ2機種目となる。インドやアフリカなど新興国で発売予定で、価格は4999ルピー/598ドル(約9万円)。
◆アフリカでトップシェアの中国・Tecno ◆縦折りスマホに参入
PHANTOM V Flip 5Gの本体サイズは閉じた状態で約88.8×74.1×15mm、重量は194gとなる。外側には閉じた状態でも通知や上表を表示できる1.32型(466×466ドット)の円形カバーディスプレーを搭載する。そのディスプレーの周りを同心円のカバーガラスで覆っており、6400万画素の広角カメラと1300万画素の超広角カメラも搭載されている。
本体は本革風のビーガンレザーで覆われている。ブラックカラーモデルはラインを1つ入れることでアクセントをつけたデザインに仕上げた。全体の手触り感は良く、重量もそんなに重くはないため持ちやすい。
閉じた状態ではヒンジ部分に隙間はなく、ぴたりと閉じることができる。電源ボタンは指紋認証センサーも兼ねており、SIMトレイは反対側の左側側面に配置されている。なお、防水は非対応。
ヒンジ部分にはブランド名である「PHANTOM」の文字が刻印されている。ヒンジの開閉耐久回数は20万回で、数年の使用に耐えうるという。ヒンジの角度は30~150度の間で自由に止めることができ、いわゆるフレックスモード(本体をL時に折り曲げて使う)にも対応する。
本体カラーはブルー(Mystic Dawn)もあり、背面のデザイン仕上げはブラック(Iconic Black)モデルと変えている。2色でそれぞれ表情が異なり、同じモデルに見せない工夫がされているわけだ。バッテリーは4000mAhで45Wの急速充電に対応、15分で50%の充電が可能とのこと。
メインディスプレーは6.9型(2640×1080ドット)、アスペクト比22:9のウルトラワイド型で120Hz駆動に対応する。なお、画面分割表示に加え、写真で電卓アプリが小さく表示されているように、一部の対応アプリは小画面化してポップアップ表示もできる。
ディスプレーのヒンジ部分の折り目はほとんど目立たない。発表会では名前こそ明示しなかったものの、S社のFlip5より平滑感のあるディスプレーとのことだ。
チップセットはMediaTekのDimensity 8050を採用、メモリー8GBにストレージ256GBという構成だ。OSはAndroid 13ベースのHiOS 13を搭載。写真をインテリジェントに整理するAIギャラリーや、通知でカメラのLEDライトを点滅させる機能、Wi-Fiと5Gのシームレスな切り替えなど独自の機能を多数搭載している。
また、Tecnoが開発した音声AIシステム「Ella」も搭載しており、スマートフォンの簡単な操作やスケジュールの確認などが可能だ。
◆丸い形が特徴的なカバーディスプレーを搭載
外側のカバーディスプレーはスマートウォッチのようなカスタマイズも可能だ。バーチャルペットを表示して閉じたままでも、ディスプレーを見て楽しむといった機能も搭載されている。カバーガラスも含めディスプレー部分全体は1mm弱ほと本体から出っ張っている。
カバーディスプレーの操作は上から下にスワイプするとクイック設定、下から上にスワイプで通知を表示できる。また左にスワイプで音楽プレーヤー、右にスワイプでウィジェット表示できる。
カバーディスプレーは多彩なカスタマイズが可能だ。時計はアナログ表示のほか、アニメーションで動く花を背景にしたものも選べる。また、バーチャルペットはネコが3種類、イヌが1種類、鳥が1種類で、今後種類を増やしていくという。ウィジェットは標準状態で天気、予定、カメラ、ヘルス、アラームが表示されている。
カメラは6400万画素と高画質で、通常はピクセルビニングにより1200万画素撮影となる。モードは全画面ビデオのFilm、Video、AI Cam(写真)、Portait、Super Night、Moreとなっており、MoreからはTime Lapsや、前後カメラを使うDual Video、Super Macro、Proなどが利用可能。モード構成としては一般的だ。
カメラはフレックスモードに対応しており、本体を折り曲げると上側がライブプレビュー、下側にコントロールボタンが配置される。折りたたみスマートフォンではすっかりおなじみの機能だ。また、この状態でカバーディスプレー側の表示もできるので、メインカメラで撮影中に、被写体が自分の姿を確認しながらの撮影も可能だ。
本体を閉じた時もカメラウィジェットからカメラを起動して、メインカメラを使った撮影ができる。自撮りするときなどは手のひらに収まる大きさで、撮影できるので使いやすい。写真だけではなくビデオの撮影も可能だ。
◆折りたたみスマホは当たり前の存在に、新興国でヒットの予感
PHANTOM V Flip 5Gの約9万円の価格は新興国では高価だろうが、サムスンなど大手メーカーの製品に比べればかなり安い。また、ファッショナブルなブルーとベーシックなブラックという2色展開の上、レザー風仕上げの高級感あるボディーはちょっとおしゃれな最新スタイルのスマートフォンとして、新興国で人気になるのではないだろうか。
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