爆速でカメラもスゴい大画面タブレット「Galaxy Tab S9 Ultra」実機レビュー

　最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回もAndroid向け定番ベンチマーク4本を実行したところ、「AnTuTu Benchmark v10」の総合スコアは1556849、「Geekbench 6」のMulti-Core Scoreは5641、Single-Core Scoreは2116、「3DMark」のWild Life Extremeは3889、「AI Benchmark」の総合スコアは2087となった。

　記事執筆時点の「AnTuTu Benchmark v10」のランキングトップのスコアが1648735なので、Galaxy Tab S9 Ultraはその約94％のスコアを記録したことになる。ちなみに同じランキングで、「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」を搭載する「Galaxy S23 Ultra」は23位で、スコアは1510710であった。

　Galaxy Tab S9 Ultraはボディーサイズが大きいので冷却効率の点で有利なのか、同社のスマートフォンよりも高いパフォーマンスを発揮できている可能性がある。

「AnTuTu Benchmark v10」の総合スコアは1556849、「Geekbench 6」のMulti-Core Scoreは5641、Single-Core Scoreは2116、「3DMark」のWild Life Extremeは3889、「AI Benchmark」の総合スコアは2087

　バッテリー駆動時間については、ディスプレー輝度、ボリュームともに50％に設定してYouTube動画を2時間連続再生したところ、バッテリー残量は100％から84％に減った。つまりバッテリー残量0％までであれば、単純計算で12時間30分動作することになる。14.6インチの有機ELディスプレーを搭載していて、これだけのバッテリー駆動時間を備えているのは驚きだ。

最強のAndroidタブレットを欲しているのなら 即決で購入して後悔のない1台である

　14.6インチのGalaxy Tab S9 Ultraはデカい。しかし、サイズは208.6×326.4×5.5mm、重量は732gなので、バッグに入れれば持ち歩きは容易だ。そしてSペンなどでのクリエイティブワークでは大画面は非常に快適であり、「DeXモード」のマルチウインドー環境も画面が大きいほど本領を発揮する。

　メモリー、ストレージ容量が大きいぶんGalaxy Tab S9 Ultraは高価だ。しかし、最強のAndroidタブレットを欲しているのなら秒で購入を決断して後悔のない1台なのである。