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シャープ「AQUOS sense」の新モデルは、OIS搭載やバッテリー大型化で「気軽にがっつり」が狙い

ASCII.jp / 2023年10月3日 10時0分

 シャープは、ミドルクラスのスマートフォンとして、定番的な存在になっている「AQUOS sense」シリーズの新モデル「AQUOS sense8」を発表した。今秋以降の発売を予定している。SIMフリーモデルの予想実売価格は5万円台後半。

AQUOS sense8
外観上は前モデルから大きな変化がない「AQUOS sense8」だが、より気軽に使えるための工夫が多数盛り込まれている

■マニア向けではない、「ど真ん中」がAQUOS senseの狙い

 AQUOS sense8の今回のテーマは「気軽にがっつり」。メディアにおいてスマホと言えば、同社の「AQUOS R8 pro」を始め、10万円を超えるハイエンド機が取り上げられる機会が多い。そして、価格上昇で新製品に興味を失うユーザーは少なくない。

AQUOS sense8
気軽かつがっつり使える1台

 一方で、スマホの活用の幅は確実にますます広がっている。たとえばカメラやSNS、動画視聴といった用途で、そうしたユーザーが「気軽」かつ「がっつり」使える性能を盛り込み、それでいてお手頃な価格帯に抑えた製品が新AQUOS senseというわけだ(シャープはAQUOS senseについて、しばしば「価格もスペックの一部」と説明している)。

AQUOS sense8
AQUOS senseシリーズは早くも8世代目に

■OIS対応でより気軽に使えるカメラに仕上がった ■高画質な2倍望遠での撮影も可能に

 まず「気軽に」という部分で強調されたのが、カメラ機能。前モデルの「AQUOS sense7」でも、1/1.55型というミドルクラスとしては大型の5030万画素センサーを搭載。暗所での強さを含む、高い画質を実現していたが、本モデルではそこに光学式手ぶれ補正機能(OIS)を追加。室内などの場面を問わず、肩肘張らずに気軽に撮影しても失敗写真が少なくなる。全画素PDAF(全画素像面位相差オートフォーカス)による、AFの速さも前モデルから引き継いでいる。

AQUOS sense8
1/1.55型というクラス超の大型センサーと超広角カメラの2眼構成は継承
AQUOS sense8
さらに全画素PDAFやOIS対応まで加えると、同クラスではほぼ唯一の存在とアピール

 また、大型の高画素センサーならではの、センサーの中央部を活用した画質を落とさない光学2倍相当の望遠撮影も可能に。料理やポートレートなど、光学2倍は撮影機会が多いだけにメリットは大きい。

AQUOS sense8
センサーの中央部を用いた光学2倍相当の撮影が可能に
AQUOS sense8
新画質エンジン「ProPix5」は上位モデルで培った高画質化技術を応用しているとする
AQUOS sense8
より気軽にカメラを使うための工夫として、画面内のシャッターボタンを自由な位置に設置できるようにした。軽量な本機は片手でも操作しやすいが、その際にシャッターボタンを移動することで親指を自然な場所に置いたまま撮影可能になったわけだ

 カメラのさらなる高画質化には、今回搭載されたSnapdragon 6 Gen 1も寄与している。前モデルのSnapdragon 695と比べて、画像処理用のISP(イメージシグナルプロセッサ)の性能が大きく進化。マルチショットの非圧縮データを合成するHDR撮影に対応するなど、ハイエンド機に近づく機能を実現した。なお、Snapdragon 6 Gen 1はそのSnapdragon 695と比較して、CPU性能で約36%、GPU性能で33%アップしているとのことだ。

AQUOS sense8
SoCの変更で全体的な処理性能もアップ

■ディスプレーは黒挿入による180Hz駆動 ■持ちやすいサイズと軽さは前モデルから継承

 また、前モデルの弱点と見られていたのがディスプレー。省電力で高画質なIGZO OLED(6.1型、1080×2432)を採用していたものの、リフレッシュレートが60Hz止まりで、SNSアプリでのスクロール時などに引っかかりを感じることがあった。AQUOS sense8はサイズ/解像度などは変わらないものの、最大180Hz駆動にアップ(90Hz+黒挿入)。それでいて可変駆動によって、バッテリーへの影響は小さい。

AQUOS sense8
ディスプレーは通常は1~90Hzの可変で動作。なめらかハイスピード表示をオンにしたり、ゲームモードでは黒挿入を含めた180Hz相当になる

 一方、「がっつり」という部分では、バッテリー容量のアップが上げられる(4570mAh→5000mAh)。元々、バッテリー持ちの良さで高評価だったAQUOS sense7だが、さらに強化された形だ。それでいて、本体サイズは厚みがわずかに増した程度(約70×152×8mm→約71×153×8.4mm)。重量も約159g(前モデルは約158g)と軽量なままで、重量化が進む最近のスマホであれば、軽さもまた「気軽に」使えるという部分につながっている。

AQUOS sense8
AQUOS senseシリーズでは以前からアルミ削り出しのユニボディーでの頑丈さもアピールされている
AQUOS sense8
こちらは樹脂筐体だった初代機との比較。重量を掛けても歪みにくい
AQUOS sense8
上がAQUOS sense8で下がAQUOS sense7。若干厚みを増しているはずだが、パッと見はわからない。なお、前モデルでやや不評だった、電源ボタンとは別のタッチ式の指紋センサーだが、これは一体化。なお、引き続き顔認証はマスク対応

 あらためて主要スペックを整理すると、Snapdragon 6 Gen 1、6GBメモリー、128GBストレージ、6.1型有機EL(1080×2432)、5030万画素+800万画素(超広角)カメラ(イン800万画素)、5000mAhバッテリー、FeliCa、防水・防塵(IP68)、側面指紋センサー(+マスク対応顔認証)、Android 13など。

AQUOS sense8
主なスペック一覧

 側面の指紋センサーは電源キーと一体型に、またイヤホン端子やmicroSDの増設に引き続き対応。サポート期間についても明言され、OSのバージョンアップは3回、セキュリティアップデートは最長5年。カラバリはコバルトブラック、ライトカッパー、ペールグリーンの3色。なお、キャリア(ドコモ/au/UQ/楽天モバイル)のほか、SIMフリーでの発売も当初から公表されている。

AQUOS sense8
microSDの増設に対応
AQUOS sense8
有線イヤホンが使えるのもうれしい
AQUOS sense8
カラバリは3色が用意されている

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