スマホにケーブルレスで充電Type-C端子一体型「Anker nano Power Bank」を衝動買い
ASCII.jp / 2023年10月6日 11時30分
9月27日に一般発売したばかりの新モデル 5000mAh容量帯のモバイルバッテリー
遅まきながらiPhoneの端子が、やっとType-Cになった。当然のようにパワーバンク(モバイルバッテリー)の製造メーカーの多くから、Type-Cをメインケーブルとして位置づけた商品が数多く発売されつつある。
今回はUSB電源関連の商品の品揃えが豊富な「世界の充電キング」であるAnkerのUSB Type-C対応の「Anker nano Power Bank」(22.5W)を衝動買いしたので、早速ご紹介したい。今回の製品は少し前に発売されていたLightningプラグ対応のAnker Nano Power Bank(12W)のフォローオン製品だ。大きな差異はコネクターの形状と電源容量だ。
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ケーブルレスでモバイルバッテリーから直接USBプラグの生えている製品は、多くはないがもう数年以上前からAndroid系のスマホ用にはいくつか発売されている。昨今のモバイルバッテリーは、ケーブルマネジメント機能に多くの工夫が見られるモノが多い。
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筆者が最近衝動買いした製品では、Type-Cでスマホに直結できるタイプでモバイルバッテリー本体への充電ケーブルを使用しない時は、持ち運び用のストラップに変身するモノがある。そして裏側からはスマホスタンドになる足が出たりするまた愛嬌も備えている。
海外では多用途で広く使われている18650や21700リチウムイオンバッテリーを1本から12本程度まで単体購入して、自分のお気に入りのパッケージに収納して使う「DIYモバイルバッテリー」も多く登場してきている。国内で使うには、PSEの取得がされていることが前提だろう。
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今回紹介するAnker nano Power Bankも、いつものように白い部分が目立つAnkerデザインのパッケージに収納されて出荷される。パッケージ内容はAnker nano Power Bank本体と両端がType-Cプラグの本体充電USBケーブル。QUICK START GUIDEと多国言語で記述された安全のしおりだ。
Anker nano Power Bankの一番の特徴は、USB Type-Cプラグが非使用時は折りたたむことのできるリトラクタブルスタイルを採用していることだ。何度も折り曲げたりストレートに伸ばしたりすることで、ケーブル部分には多少の負荷はかかるが、ポケットやカバンなどへの収納時にはUSB Type-Cの金属プラグが折りたためることの安心感は大きい。
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Anker nano Power Bankの外形サイズは、約77×37×25mm。重さは102gだ、横幅の77mmはなかなか良く考えられたサイズだ。筆者が持つほぼ全てのスマホにピッタリ感がある。唯一の例外は筆者のメインスマホである折りたたんだ状態のGalaxy Z Fold4(幅67mm)だけは、左右にバッテリーが5mmほど溢れてしまってハンマーヘッドシャーク状態だ。
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では早速、Anker Nano Power Bankに充電してみよう。充電は一般的なUSB ACアダプターから付属のUSBケーブルで、Anker Nano Power Bank側面のUSBType-Cポートに充電する方法と、折りたたみプラグを引き起こしてUSB ACアダプターのポートに直刺しする両方のスタイルを選ぶことが可能だ。9V・2Aの急速充電にも対応している。
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またAnker Nano Power Bankのリトラクタブルプラグでスマホを充電しながら、側面のUSBポートにUSB ACアダプターからのケーブルを繋いで充電する「パススルー充電」にも対応している。
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Anker Nano Power Bankの背面に記載されたスペックを見てみると「電池容量」は5000mAh(3.6V)と記載されている。ド素人の筆者などは21700リチウム電池しか知らないので、きっとその電池が1本だけ入っているのではと想像するが特に根拠はない。そして「定格容量」は2600mAh(5V・2.4A)と記されている。3.6Vから5Vへの昇圧でのロスを考慮した数値だろう。
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リトラクタブルな本体内蔵のType-C USBポートと側面のUSB Type-Cポートの出力は単体では5V・3A、9V・2.22A、10V・2.25Aとなっている。そして両方のポートで外部のスマホやタブレットなどのデバイスに同時充電した場合は、両ポート合計で5V・3.6Aが上限となるようだ。
充電テストを実施! 5000mAhクラスのスマホを7割程度まで回復充電できた
では実際に満充電したAnker Nano Power Bankを使って、筆者のサブスマホであるLeitz Phone 2に充電してその結果を見てみようと思う。Leitz Phone 2のバッテリー容量は5000mAh。一方、満充電されたAnker Nano Power Bankの定格容量は2600mAh。両者の数字を見比べただけでバッテリー残量ゼロになったLeitz Phone 2をAnker Nano Power Bank1本では、とても満充電は不可能だ。
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今回は時間がなかったのでLeitz Phone 2のバッテリー残量が25%くらいだったのを自然放電を諦め「急速放電」という放電アプリを強制的に使って、バッテリー残量を普通の人なら充電したくなる15%まで強制的に落としてみた。残量が15%になったのを確認してからAnker Nano Power Bankの折りたたみプラグを接続して充電開始してみた。
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Leitz Phone 2のバッテリー増減モニターとして、今回も「シンプルバッテリーライフ」アプリを使った。Anker Nano Power Bankの残量インディケーターがゼロになってからアプリを起動してAnker Nano Power Bankがどの程度の時間をかけて、どのくらいの容量を充電できたかを検証してみた。
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Leitz Phone 2の残量が15%になってAnker Nano Power Bankを接続し、充電開始したのが7時53分53秒。Anker Nano Power Bankが内蔵バッテリーを使い果たしたのが、9時00分54秒だった。単純計算でAnker Nano Power Bankが約67分の急速充電で、残り15%だったLeitz Phone 2の内蔵バッテリーを72%まで回復充電したことになる。
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Leitz Phone 2内蔵の5000mAhのバッテリーが15%→72%まで増加することは、単純計算なら750mAhほど残っていたバッテリー残量が3600mAhくらいまで復活したことを意味する。Leitz Phone 2側から見たバッテリー残量の増加量は2850mAh程度だと思われる。
Anker Nano Power Bankの定格容量は、本体の背面に記されているように2600mAhだとすると今回は少しだけ実力以上に1割ほど頑張ったのかもしれない。実際にLeitz Phoneのバッテリーデジタル表示が正確か分からないので、これ以上考えてもしょうがない。
結論として満充電のAnker Nano Power Bankは、5000mAhクラスのスマホを約1時間でバッテリー残量15%から7割程度まで回復充電する能力はあるということだ。チョット充電しながら通話したりするのはAnker Nano Power Bankの抜け落ち落下が心配だが、両手で持ってのデータ通信ならそういう心配も無用だろう。
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モバイルバッテリーの大きさ・重量・総充電量の関係には、正比例な関係しかなく奇跡もマジックもない。Anker Nano Power Bankはたった100g少々で多くのスマホ幅フレンドリーなサイズ、ケーブルレスでスマホと一体となりアウトドアでの活躍は簡単に想像できる。
昨今の大容量電池スマホのバッテリー切れ寸前からでも、満充電できる大きく重い大容量モバイルバッテリーを望まない多くのユーザーにとってAnker Nano Power Bankはこれだけで良いと言える十分にジャストフィットな製品だ。
![T教授 T教授](https://ascii.jp/img/2011/06/22/1511551/x/f5fe44986d09d330.jpg)
今回の衝動買い
・アイテム:Anker「Anker Nano Power Bank(22.5W, Built-In USB-C Connector)」 ・購入:Amazon.co.jp ・価格:3490円
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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