Pixel 8／Pixel 8 Pro発表！ AI活用のカメラがさらにスゴい！ 無印8は小型化

　グーグルは、4日23時（日本時間）に開催したイベントで、Androidスマートフォンの新製品「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」を正式に発表した。予約受付をすでに開始しており、発売は10月12日。Googleストアのほかにも、ドコモ、au、ソフトバンクからも販売される。価格は11万2900円～と15万9900円～。

Pixel 8／8 Proが発表！

プロセッサ刷新でさらなる機械学習を活用した機能 集合写真で笑顔を揃えられる「ベストテイク」に「動画ブースト」

　その外観や登場自体はすでに公表されていたPixel 8／Pixel 8 Proだが、注目点は多数。独自プロセッサの「Google Tensor」はCPUが最新アーキテクチャのArmv9になったほか、TPU／GPU／ISPのすべてが新しくなったとしており、全体的な処理性能はもちろん、特にAI／機械学習での性能が大きくアップ。端末レベルでの生成AIの活用が可能になった。

G2世代からはすべてが一新されたというGoogle Tensor G3

　それを一番に体感できるのがやはりカメラ。まずは「ベストテイク」。集合写真を撮ったときにどうしても1人か2人、違う方向を向いていたり、しかめっ面だったりすることがあるが、これがマルチショットの中から、被写体の顔だけ複数の候補を出して笑顔に切り替えられるというものだ。

複数枚撮った集合写真から顔の部分だけを自然に入れ替えられる

　また「音声消しゴムマジック」は、騒がしい場所で映像を撮った際に機械学習モデルにより、ノイズだけを除去するもの。デモでは街頭での楽器演奏での効果が示された。また、「動画ブースト」は、静止画撮影時の夜景モードを動画に持ち込んだ機能だ。たとえば4K/30fpsの映像では毎秒2億5000万ピクセルを生成するが、これを処理する能力をスマホが持ったというわけだ（動画ブーストはPixel 8 Proのみ）。

Pixel 8 Proのみ対応するのは「動画ブースト」のみでした。お詫びして修正いたします。（10/5 18:00）

カメラシステムも新しく　無印8も120Hz対応に なにより8のさらなる小型化に注目

　ハードウェア自体ももちろん進化点は多い。

　両機種ともメインカメラは1/1.31型の5000万画素とスペック自体は変わらないが、センサー自体は一新されたとしており、F値も1.68とさらに明るいレンズになっている（7はF1.85）。また超広角カメラは、Pixel 8は1200万画素だが、Pixel 8 Proは4800万画素と進化。なお、従来はPixel 7 Proのみだったマクロ撮影はPixel 8も対応。Pixel 8 Proの光学5倍の望遠カメラもF2.8（Pixel 7 ProはF3.5）とレンズが進化している。

こちらはPixel 8 Proのカメラ。3眼構成はこれまでと同じ。フラッシュの下にあるのは温度計のセンサー

アプリから温度を測定できる

　外観も両機種とも変化が加わっている。

　まず、Pixel 8は小型化。ディスプレーは6.3型から6.2型とわずかな差だが、本体サイズは70.8×150.5×8.9mmとコンパクトに近いサイズ（Pixel 7は73.2×155.6×8.7mm）。重量も197gから187gへと軽量化された。そのディスプレーはリフレッシュレートが前モデルの90Hz対応から120Hz対応へと進化した（60～120Hzの可変）。

Pixel 8は小型化されたのも魅力アップのポイント

ディスプレーも120Hz対応になった

背面は光沢系の処理。写真はHazel

　一方でPixel 8 Proは、前面が左右の端がエッジだったのが、フラットに変更。画面サイズは6.7型で、本体サイズも大きく変わらないが、ディスプレー自体はやや縦長になり、額縁が細くなっている。背面については触り心地にも優れたマットな処理が非常に魅力的だ。

こちらはPixel 8 Pro。Bayのブルーが美しい

サラッとした手触りのマット仕上げが非常に魅力的

　そのほか主なスペックを見ていくと、Pixel 8は8GBメモリー、128/256GBストレージ、4575mAhバッテリーなど。カラバリは、Obsidian、Hazel、Roseの3色。Pixel 8 Proは、12GBメモリー、128/256/512GBストレージ、5050mAhバッテリーなど。両機種ともディスプレー内蔵型の指紋センサーを搭載。顔認証については、より精度が強化されているとのこと。もちろんFeliCaのほか、防水・防塵もサポート（IP68）。

　ネットワーク面では、Pixel 8 Proのみ5Gでミリ波もサポート。ドコモから発売されるだけに、Pixel 7aに続いて、4.5GHz帯のn79にも対応している。SIMスロットはnanoSIM＋eSIMとなっている。

　10月20日までの購入者は、Pixel／iPhoneの下取りにより、次回以降に使えるGoogleストアのクレジットで実質3万9800円～となるキャンペーンを実施。また数量限定で「Google ストア限定Google Pixel ポーチ」もプレゼントされる。

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