Pixel 8／Pixel 8 Proの詳細スペック表掲載！ 歴代Pixelと比較する

　Androidスマートフォンの中でも、国内で高い人気を誇るPixelシリーズの新製品「Pixel 8」「Pixel 8 Pro」が発表、すでに予約受付が開始されている。グーグルが得意とするAIを活用したソフトウェアにより、カメラ機能などで極めて特徴的な機能を持つが、本記事では過去のモデルも含めた詳細なスペック表でまずはハード面を中心に比較する。

8世代目となったPixelシリーズ。ハード／ソフトの両方でさらに進化した

まず米国価格で100ドルアップ 昨年の有利な為替レートの反動もあり、3万円前後の値上げ

　最初の注目点は価格。スペック表を見ていただいてもわかるように3万円前後の値上がりとなっている。

　まず、米国での価格はPixel 8が699ドル、Pixel 8 Proが999ドルと前年モデルから、ともに100ドルのアップ。このドルでの価格は税抜なので、消費税分も含めて計算すると、「1ドル＝約145～147円」程度と現状のレートとほぼ同等。実は昨年は「1ドル＝約125円」と、当時のレートと比較しても相当に有利だったので、その分も含めての値上げというわけだ。

米国での価格はPixel 8／8 Proともに100ドルアップ。為替の問題もあって、値上げ幅は大きいように見えるが致し方ないところ

横幅が70mm強になったPixel 8はサイズが魅力 カメラの機能／スペックは8と8 Proで差別化されている

　続いてはサイズ。Pixel 8は7と比べて、かなり小型化され、重量も約10g軽くなった。ディスプレーサイズは0.1型しか変わらないものの、横幅は73.2mm→70.8mm。明らかにiPhone（の無印や通常のPro）を意識したサイズだが、片手でも使いやすくなったのはうれしいと感じる人は多いはず。

Pixel 8は小型化により、横幅は70mm強に

　Pixel 8はそれ以外にも性能アップされた点が多く、リフレッシュレートが120Hz対応に、超広角カメラでマクロ撮影対応などがある。魅力的なカラバリのRoseも含めて、今回も人気モデルとなりそうだ。

120Hz対応になったディスプレーにマクロ撮影対応とうれしい進化

　SoCは独自プロセッサとしては3世代目の「Google Tensor G3」に。G1からG2が若干のアップグレードだったのに対し、CPUのアーキテクチャがArmv9になるなど、大幅なジャンプがあったことをうかがわせる。

詳細はあまり公表されていないが、性能面での大幅アップにも期待？

　この高いAI／機械学習性能を活かした機能も数々ある。「ベストテイク」は集合写真を撮った際の被写体の顔を認識し、目をつぶっていたり、違う方向を見ていた顔の部分だけ、他のカットから入れ替えられるというもの。「音声消しゴムマジック」は騒がしい場所で撮影した動画でノイズを消去、「動画ブースト」はいわゆる暗所モードを動画にも適用するもの。なお、動画ブーストはPixel 8 Proのみで利用できるなど、機能面でも差別化されている。

集合写真の顔部分だけを別のショットと入れ替えられる「ベストテイク」はPixel 8／8 Proの両方で対応

　カメラは、メインは1/1.31型の5000万画素センサーとスペック自体はPixel 7／7 Proと変わらないが、センサーの世代は変わっており、暗所でさらに強くなったとのこと。望遠はPixel 8 Proのみペリスコ型の光学5倍のレンズが搭載されるのは7シリーズと同じだが、Pixel 8 Proのみ超広角カメラも強化されており、4800万画素のクアッドピクセルセンサーになった。

メインカメラのスペックは変わらないが、暗所により強くなっているなど、強化はされているようだ

Pixel 7aに続いて、ドコモ4.5GHz帯のn79をサポート

　ネットワーク面では、やはりPixel 8 Proのみがミリ波に対応。なお、Pixel 7aからドコモでの取り扱いが開始され、8シリーズでもドコモ4.5GHz帯のn79をサポートしたのはうれしい点。なお、カラバリはそれぞれ3色の用意だが、Googleストアでは、Pixel 8の256GBモデルとPixel 8 Proの512GBモデルはObsidianのみの扱いになっている。

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