【グーグル新製品まとめ】AI進化Pixel 8/Pixel 8 Pro、Pixel Watch 2も発表!
ASCII.jp / 2023年10月6日 7時30分
グーグルが10月4日開催した新製品発表イベント「#MadeByGoogle ‘23」の内容を、ダイジェスト形式で紹介する。
CPU刷新と新センサー搭載、Google Pixel Watch 2
最初に発表したのはスマートウォッチ「Google Pixel Watch 2」だ。
「より高い耐久性と、軽量設計を実現し、起きているときも、休んでいるときも、快適に着用できる(デバイスとサービス部門のシニア・ヴァイス・プレジデント Rick Osterloh氏)」と紹介。
クアッドコアCPUと低電力Cortex M33コプロセッサーを搭載し、バッテリー容量が306mAhになった。バッテリー駆動時間は公称24時間。高速充電に対応し、30Wアダプターを利用すれば、30分ので50%のバッテリー容量まで充電できる。
マルチパス光学式心拍数センサーと、皮膚コンダクタンス測定用のセンサー、皮膚温の計測センサーを新たに搭載。従来モデルよりも正確な心拍数の取得が可能になった。消費カロリー、心拍ゾーン、エナジースコア、睡眠など、健康管理に役立つ指標が、より高い精度で計測できる。また、センサーからの情報を機械学習で解析し、ストレスの兆候を知ることもできるとする。
LTE、またはWi-Fiでのインターネット接続時は、転倒検知、緊急SOS、緊急事態の共有、安全確認といった機能も利用できる。
カラーバリエーションはMatte Black、Polished Silver、Champagne Goldの3色展開。パッケージは「Polished Silver アルミケース/ Bay アクティブバンド」「Polished Silver アルミケース/ Porcelain アクティブバンド」「Champagne Gold アルミケース/ Hazel アクティブバンド」「Matte Black アルミケース/ Obsidian アクティブバンド」の4種類。Googleストアでは、別売りのバンドも販売する。
進化を新デザインに込めたPixel 8
次に発表されたのはAndroidスマートフォン「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」。私たちがこれまでに作った中でも、最も美しい携帯電話とRick Osterloh氏。
製造時の環境負荷にも配慮し、シャーシにリサイクルアルミニウムを使用。また、パッケージにはプラスチックを全く使っていない。
Pixel 8は小型化し、6.2型のディスプレーを搭載。およそ幅70.8×高さ150.5×厚み8.9mmで、重量は187g。サイズ、重量ともに、前モデルより小さくなっている。
リフレッシュレートは前モデルの90Hz対応から、最大120Hzの可変リフレッシュレート対応へと向上した。最大輝度は2000ニトと明るい。
メインカメラの画素数は、前モデルと同じく5000万画素。だが、センサーを変更し、F値は1.68と明るくなった。超広角カメラの画素数は1200万画素。マクロ撮影にも対応している。
驚異的な高画質カメラとAI編集機能を備えた Pixel 8 Pro
Pixel 8 Proは、やや縦長のデザインに変更。画面サイズは6.7型。ピーク輝度は2400ニト。42%明るい。
温度計を搭載し、銅鍋の温度を見たり、赤ちゃんのミルクがちょうどいい温度が見ることもできる。現在、温度計の機能についてFDA(アメリカ食品医薬品局)に申請済みで、体温の計測に使用できるようになる予定とした。
さらに、動画処理機能「動画ブースト」にも対応。色、照度、手ぶれ補正、粒状性を調整することで、その場にいるかのような、リアルな質感を伴った動画撮影に対応。動画ブーストには「ビデオ夜景モード」も搭載。低照度環境でも、高い動画の画質を実現する。
Pixel 8 Proも5000万画素のメインカメラを搭載。超広角カメラ、望遠カメラも4800万画素へと進歩した。
両モデル対応の新機能「ベストテイク」と「音声消しゴムマジック」
両モデルとも、カメラアプリに「ベストテイク」と呼ばれる新機能を搭載。集合写真の撮影時、被写体の顔だけを複数の候補から選べる。これを活用すると、例えば、数人が目を瞑っている写真を、全員が笑顔の写真に編集できる。
また、騒がしい場所で撮影した映像の音声から、ノイズだけを除去する「音声消しゴムマジック」も使用できる。
プロセッサー「Google Tensor G3」は、CPUがArmv9アーキテクチャーになり、TPU/GPU/ISPについても新しいものを搭載している。
BardとGoogleアシスタントを統合 Assistant with Bardが誕生
そして、同社のAIチャットボット「Bard」を、音声アシスタント「Googleアシスタント」に統合することも明かした。
名称は「Assistant with Bard」。Bardによる推論と、個人に最適化されたGoogleアシスタントが一体化することで、ユーザーの話す文脈を、より正確に把握する。これによって、例えば、旅行の計画やメールの検索など、ユーザーの生活に密接に関係したタスクの支援を可能にしている。
いくつかのデモが披露された。「食品のリストを作って。人数は10人で、スナックをたっぷりと楽しみたいし、多分、スムージーも欲しくなると思う。材料も含めて教えてくれる?」と入力。
すると、Bardはスナックの候補と、それに必要な材料のリストを生成し始める。
Assistant with Bardとのコミュニケーションには、テキストと音声、さらに画像も活用できる。
例えば、犬の写真を撮影しただけで、Assistant with Bardがその意味を理解し、すぐにSNSに投稿できる状態を作ってくれる(数ヵ月中に対応予定)。
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