CPUが爆速化したクリエイターPC「Surface Laptop Studio 2」実機レビュー

　最後にパフォーマンスをチェックする。まずCPU性能だが、「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は15333pts、CPU（Single Core）は1860ptsとなった。

　「Core i7-11370H」と「RTX A2000」を搭載していた「Surface Laptop Studio」では、CPU（Multi Core）は5621pts、CPU（Single Core）は1117ptsだったので、Surface Laptop Studio 2はCPU（Multi Core）で270％、CPU（Single Core）で170％相当のスコアを記録したことになる。CPUが2世代上がるので、かなりのスピードアップだ。

「HWiNFO64 Pro」で取得したシステムの概要

ベンチマークは「システム→電源とバッテリー」の「電源モード」を「最適なパフォーマンス」に設定して実施している

「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は15333pts、CPU（Single Core）は1860pts。「CINEBENCH 2024」のGPU（System Requirements）は10089pts、CPU（Multi Core）は824pts、CPU（Single Core）は112pts

　3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは9350、Fire Strikeは21514、Port Royalは5102となった。

　先代の「Surface Laptop Studio」では、4418、8998、179だったので、210％、226％、2850%と、こちらも劇的に速度アップしている。

「3DMark」のTime Spyは9350、Fire Strikeは21514、Wild Lifeは51375、Port Royalは5102だった

「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」（標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン）のスコアは11125（とても快適）

　ストレージ速度についても好成績を収めた。「KXG80ZNV1T02-KIOXIA」が搭載されており、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は7009MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は5710MB/sとPCIe Gen4 x4接続SSDならではの高い読み書き性能を発揮している。ストレージの読み書き速度が体感速度を左右するクリエイティブ系アプリで恩恵を受けられるはずだ。

今回の試用機にはPCIe Gen4 x4接続SSD「KXG80ZNV1T02-KIOXIA」が搭載。「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は7009MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は5710MB/s

　バッテリーベンチマークについては、ディスプレー輝度40％で「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ11時間12分動作した。HプロセッサーにディスクリートGPUを組み合わせたノートPCとしては優秀な結果だ。

　先代モデルでは10時間21分だったので、これだけ高速化したうえ、バッテリー駆動時間は伸びている。2kg切りの軽量ボディーに加えて、モバイルノートPCとしても活用できるスタミナ性能を備えている。

ディスプレー輝度40％で「PCMark 10 Modern Office Battery Life」を実行したところ、11時間12分動作

3スタイルに惹かれるなら 指名買いするべき1台だ

　Surface Laptop Studio 2はWindowsノートPCとしては高価な部類に入る。実際、Core i7-13700H/GeForce RTX 4050/RAM32GB/SSD1TBという構成のノートPCは、約17万円台から購入可能だ。

　しかしSurface Laptop Studio 2は2kgと、性能から考えると軽量に仕上げられており、3つのスタイルに変形できるヒンジ機構を備えた2 in 1 PCだ。このデザインに惹かれたのであれば、指名買いして満足感の高い1台である。