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iPhone 15 Pro MaxとUSB DACの相性は? 実機で検証した

ASCII.jp / 2023年10月9日 9時5分

iPhone 15 Pro MaxとUSB DAC
RIOとの接続

 iPhone 15シリーズがUSB-Cを採用したことはオーディオ分野でもインパクトがある。例えば、「USB DACがこれまで通り使用できるかどうか」である。iPhone 15 Pro Maxを使い、手持ちのスティック型USB DACと正しく接続できるかどうかを試してみた。

基本的に問題ない結果

 Astell&Kernの「AK HC2」、Phatlabの「RIO」、iFi-audioの「GO bar」を試してみたが、いずれも問題なく再生できた。特にAK HC2はケーブル交換ができないいため、iPhoneとの接続にはアダプタが必要だった。かなり便利になった。

iPhone 15 Pro MaxとUSB DAC
AK HC2との接続
iPhone 15 Pro MaxとUSB DAC
GO barとの接続

 サンプリング周波数表示が可能なGO barで、iPhoneから正しく信号がDACに伝わっているかも確認した。176kHzで再生しているつもりが実は44kHzで再生されていたという話はよくあるからだ。ローカルの音源を用いて、アプリ側も音源情報を確認できる「Hiby Music」にした。 

 まずはPCM再生から。Hiby Musicアプリで44kHz、96kHz、192kHzの曲を再生させてみた。いずれもGO bar上の表示と一致した。GO barで、サンプリング周波数の表示に加え、MQAのLEDが緑点灯しているのは、PCMでビットパーフェクト伝送されていることを示す。

iPhone 15 Pro MaxとUSB DAC
44.1kHzの再生をしている
iPhone 15 Pro MaxとUSB DAC
96kHzの再生をしている
iPhone 15 Pro MaxとUSB DAC
192kHzの再生をしている

 次にMQAのサンプル曲。正しくMQA Studioで受信されていることを青点灯で表示。さらにHiby Musicアプリ上では44.1kHzと表示され、GO barでは384kHzのLEDが点灯している。これは44.1kHzにエンコードされていたMQAのデータが正しくハードウェアデコードされて8倍のサンプリングレートに展開されたことを示している。MQAも正しく再生できた。

iPhone 15 Pro MaxとUSB DAC
MQAを再生している

 DSDも正しく送信されている。DSDに関してはHiby Musicアプリに格納していなかったので、「Kaiser Tone」アプリを使用した。DSDの再生にはDFFファイルを使用したが、問題ない。GO bar上でもネイティブ再生されていることがわかる。いままで緑や青色に点灯していたLEDが消灯しているのはDSD再生がなされている表示だ。

iPhone 15 Pro MaxとUSB DAC
DSDネイティブで再生している

 注意点はアプリの設定画面でPCM変換ではなくDoPを設定することだ。 

iPhone 15 Pro MaxとUSB DAC
DoP接続の設定画面

 Hiby MusicやKaiser Toneを使ったローカルファイルの再生だけではなく、Apple Musicのストリーミング再生でも正しくハイレゾデータが送信された。Apple Musicで接続機器表示画面でも、GO baとのに接続が確認できる。

iPhone 15 Pro MaxとUSB DAC
Apple Musicの接続機器表示画面

OTCタイプのケーブルが必要な点には注意

 このようにiPhone Pro MaxにおいてもUSB DACを使用することができ、すべての信号形式で正しく送信されていることが確認できた。iPhoneのUSB-C化によって、より標準的なUSB-C端子を使えることで世界が広がったと言えるだろう。ただしOTCタイプのケーブルが必要な点は変わらないので注意が必要だ。

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