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ファーウェイの中国フラッグシップストアはスマホからEVまで体験できる

ASCII.jp / 2023年10月11日 12時0分

深センの巨大なファーウェイストアで最先端の技術に触れる

 日本ではスマートウォッチやワイヤレスイヤホン、アイウェアなどのウェアラブル製品やPC、ディスプレーをメインに展開しているファーウェイ。しかし、本国の中国では以前(アメリカの制裁前)と同じようにスマートフォンをはじめ、最近では電気自動車まで展開するなど、依然として最先端を走るメーカーとして大きな存在感を示している。

 そんなファーウェイがプレス向けのツアーを中国で開催。中国本土での“ファーウェイの今”を取材する機会を得たのでレポートしよう。

 最初に訪れたのは、中国・深センにあるショッピングモール「万象城(The MixC)」内にある、同社初の直営店として2019年にオープンしたフラッグシップショップ。広々とした3階建ての建物で、1階は692平方メートル、2階は591平方メートルとなっている。

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深センにあるファーウェイのフラッグシップショップ

 店内デザインは、テクノロジーおよび環境保全、そして消費者とのコミュニケーションの3つをコンセプトとして設計されている。フランスの著名なデザインチームと提携し、独特かつ美しい外観を持つ四角形のデザインを採用。屋根は丸みを帯びており、独自のスタイルを確立。1階から3階まで直通するエレガントな階段、壁は高品質なガラス張りで、ショップを訪れる人たちに刺激的なエクスペリエンスを提供している。

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屋外の階段から2階、3階へと直接アクセス可能
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手すりなどは再生プラスティックなどを使い、環境保全にも注力している

 ちなみに屋外には、24時間営業の自動販売機も設置。店舗が閉店したあとでも、急なニーズに対応可能だ。

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ケーブル類などをメインに、24時間の販売に対応

店内はスマホや家電など複数のエリアにわかれる

 店内の各階は複数のエリアに分かれており、ショップを訪れた人が製品を比較し、体験できるよう工夫されている。たとえば1階は最新のスマートフォンから、スマートテレビなど、同社の主力商品を展示。さらに中国国内の自動車メーカーと共同で開発している電気自動車(PHEV)も実車を複数台置いてアピールしていた。

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1階の商品展示エリア
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最新モデルの「HUAWEI P60 Pro」が展示されていた
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PCも各シリーズを実機で展示
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最新モデルの「HUAWEI Mate X5」と「HUAWEI Mate 60 Pro+」は人気で予約しないと購入できない状況だった
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HarmonyOS搭載の「HUAWEI Smart TV」シリーズ
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電気自動車も複数台を店内に設置し、多くの来場者が興味深く見ていた
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発表されたばかりのPHEV「AITO M7」もすでに展示されていた
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こちらもHarmonyOS搭載で、音声コントロールなどが可能
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運転はできないものの、実際に乗り込んで体験可能

 展示している商品は、在庫があればその場で購入可能。精算するレジは基本的には使わず、その場で支払可能となっており、什器が置いてあるテーブルの裏側にはレシートを発行するプリンターも用意されている。このあたりはApple Storeなどを参考にしている印象だ。

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テーブル下に設置されているレシートプリンター

発表会やレクチャーを見られるアカデミーエリア

 また、1階から2階へ続く階段は「アカデミーエリア」となっており、大型のディスプレーに電源付きのテーブルは用意され、大学の講義室のような雰囲気。実際にスマートフォンなどの使い方をレクチャーしたり、イベントなどに使用されるそうで、実際取材した日には、上海での新車発表会をリアルタイムで映し出しており、多くの人が視聴していた。

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アカデミーエリアでは、上海での発表会をライブ中継しており、最近は自動車を担当しているRichard Yu氏がプレゼンしていた
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テーブルには電源もある

 2階のエリアはアンボクシングやアフターサービスを提供。購入した商品をその場で開けてチェックしたり、スタッフから説明を受けている来客者の姿もあった。また修理用の作業スペースはガラス張りになっており、製品の修理や保守作業がどのように進行しているかを確認できるので安心だ。

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購入した製品をその場で開封して、係員にレクチャーしてもらっている人も
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アフターサービスの受付コーナー
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修理しているところをガラス越しに見られる

HarmonyOSによるスマートホームが見られる2階

 2階エリア中央は、ファーウェイが提供している「HarmonyOS」による、スマートホームが体験できるブースとなっている。ブース内にはリビング、ダイニング、キッチンがセットされており、ファーウェイ製品だけでなく、HarmonyOSにより連携可能なサードパーティー製の家電やIoT機器を配置。音声でのコントロールや、状況にあわせて照明やBGMを変えるといったデモンストレーションを体験できる。

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2階エリアではスマートホーム関連の機器をメインに展示
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スマートホーム体験エリアの入り口に設置されたスマートキーは、指紋認証や顔認証に対応
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リビングにはスマートスピーカーを各所に配置し、サラウンドで迫力あるサウンドが体験できる
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ダイニングエリアでは音声コントロールで、ディナーやパーティー、ティータイムといった状況にあわせたライティングの変更デモを行なった

 ショップの担当者によると、HarmonyOS対応の機器は2000ブランド以上、1万3000以上の機器がコントロール可能とのこと。ファーウェイではルーターを中心とした独自のコントロールシステムも提供。不動産業者と提携し、自宅全体をスマート化して快適にすごせる空間作りを目指している。

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ルーターやPLCなどを組み合わせた母艦的なシステム
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オーブンなどキッチン家電もHarmonyOS対応
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HarmonyOS対応機器のマーク

今後はカフェテリアもオープンし、ますます居心地の良いスポットに

 ちなみに2階には工事中のブースもあり、カフェテリアをオープン予定とのこと。ゆっくりと休憩しながら、ファーウェイの最新デバイスやサービスを体験できるようになる。

 3階はテラスエリアとなっており、ショップに訪れた人が自由に休憩できる場所となっている。室内エリアはコワーキングスペースとして提供しているとのこと。ショップは周囲を高層ビルに囲まれており、3階からは迫力ある景色が楽しめ、映える写真が撮影できるスポットとしても人気だそうだ。

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高層ビルに囲まれたオアシスのような雰囲気
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3階はコワーキングスペース的に開放されている

 取材中も店内は多くの人で賑わっており、中国本土でのファーウェイ人気の高さがうかがえた。日本にもデザイン的に優れた店舗は数多くあるが、ここまで大々的にIoT機器を集めて体験できるショップはない。製品を買う買わないは別として、実機を使って体験することで最先端を感じることができるので、ある意味うらやましさを感じるショップだった。

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