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旅人が血まなこでためてる「マイル」って何なの

ASCII.jp / 2023年10月18日 7時30分

 皆さん「マイル」は貯めていますか? オトクに国内外を旅行するためには、切っても切れないものが航空会社の「マイル」(マイレージ)。この連載でも紹介した「ANA Pocket」のように、旅好きなら常日頃からマイルを貯めて生活していると思います。一定数のマイレージがあれば、特典航空券としてフライトチケットと交換できるため、オトクに旅をするには必須のサービスといえるからです。

 ですが、マイルは旅好き以外にはイマイチ浸透していないのも事実。そこで今回は、マイルについて、基本的なことからおさらいしていこうと思います。

マイルの始まりは1981年 旅人に注目を集め始めたのはアライアンス誕生後

 一般的に旅好きにとってのマイルは、航空会社が提供しているいわゆるポイントサービスです。航空会社各社は、会員向けサービスとしてマイレージサービス(マイレージプログラム)を運営しており、基本的には自社のフライトに搭乗すると、その距離などに合わせたポイントとしてマイルが貯まるようになっています。ちなみに英語ではFFP(フリークエントフライヤープログラム)と呼ばれています。

マイルを貯めることで、特典航空券と交換が可能になる

 ポイントサービスは顧客の囲い込みを目的としていますが、マイルも同じ。最初にマイレージサービスを始めたのは、1981年に「AAdvantage」をスタートさせたアメリカのアメリカン航空。その後世界各国の航空会社も同じくマイレージサービスを導入しており、JALやANAといった日本の航空会社も同様です。

マイレージサービスを最初に介したのはアメリカン航空(広報写真より)

 さらに1990年代から、コードシェア便といった航空会社間での提携が増えてきます。そのため加入しているマイレージサービスの航空会社だけでなく、提携している航空会社でもマイルが貯められるようになります。さらに1990年代後半からはアライアンスと呼ばれる航空会社連合も誕生し、よりマイルが貯めやすくて使いやすい環境になり、現在のように旅好きから注目を集めるサービスとなりました。

用語解説 アライアンス

コードシェア便やマイレージサービスなどで連携するために誕生した、航空会社間の連合組織。現在はスターアライアンス(26社)、ワンワールド(19社)、スカイチーム(14社)と3つの大きなアライアンスがある。ちなみにJALはワンワールド、ANAはスターアライアンスに所属。複数のアライアンスにまたがって所属する航空会社は基本的にはなく、別のアライアンスに所属する航空会社に買収された場合は、アライアンスの移動があることも。

 (次ページ:マイルを効率的に貯めるには……)

マイルを効率的に貯めるには飛行機に乗ること ブッキングクラスの違いでも付与率は変わる

 マイルを貯める方法としては、有償で飛行機に乗ることが真っ先にあげられます。「有償」でというのは、このあと説明しますが、貯めたマイルを使って入手した「特典航空券」での搭乗ではマイルが貯まらないからです。

 また有償で搭乗した場合でも、座席の種類によって付与率が変わってきます。ファーストクラスやビジネスクラスといった座席を購入した場合は付与率が高いというのは分かりやすい・・・・・・のですが、そのほかブッキングクラスの違いでも付与率が大きく違ってきます。

 ブッキングクラスというのは予約クラスともいわれ、座席クラス内でも購入金額の差などによってさらに細分化されており、アルファベットで割り振りされています。

予約時にブッキングクラスがチェックでき、この場合は「Sクラス」

 このブッキングクラスがマイルを貯めるには以外とやっかいで、バーゲンセールなどで販売された航空券は付与率が低いブッキングクラスになっています。なかには、アライアンス内や提携している別の航空会社に搭乗したときによくあるケースですが、有償で購入した航空券だけど、マイルが貯まらないブッキングクラスというのもあります。マイルで交換した特典航空券も、マイルが貯まらないブッキングクラスに設定されています。

ANAのエコノミークラスのブッキング(予約)クラスに対しての積算率。先ほどのSクラスは積算率50パーセント

 そのためヘビーユーザーのマイラー(マイルを日常生活で効率的に貯めている人)は、航空券予約時にブッキングクラスをチェックして支払金額とマイルの付与率を天秤にかけながら購入しています。

飛行機以外で貯めるならクレカとポイ活 地上で効率的に貯める人を「陸(おか)マイラー」と呼ぶ

 飛行機に有償で搭乗する以外にもマイルを貯める方法があります。メジャーなのは航空会社と提携しているクレジットカードを使う方法。クレジットカードを使って決済するたびに相応のマイルが付与されます。またポイ活アプリ「ANA Pocket」などを使う方法もあります。

航空会社の提携クレジットカードは、マイルを貯めるためには必須

 飛行機に乗らず大量にマイルを貯める人を、「陸(おか)マイラー」と呼んだりもしますね。ここ最近は航空会社も運営が厳しく、航空券代のわりに付与率が低いブッキングクラスが多いため、以前と比べて飛行機に乗っても意外とマイルは貯まらなくなってきています。ですのでマイルをより多く獲得するには、陸マイラー活動と合わせて貯める必要があります。

 この"効率良くマイルをゲットする方法"は、それだけで連載1回ぶんになってしまいます。また、貯まったマイルの使い方も、意外と知識やコツが必要となっていますので、別の機会で紹介します!

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヶ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

  • 「旅人ITライターさとる」(IT系メイン)
  • 「さとる・たべる・あそぶ」(旅行・エンタメ系メイン)

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