アクセスランプにときめく、スケルトン大好き星人へ届けたいUSBハブ「SEE-THROUGH6」
ASCII.jp / 2023年10月26日 18時0分
パソコン周辺機器は比較的デザインが似てしまいがち。もちろん多くの製品は独自のデザインを打ち出していますが、機能を優先させるほどなんとなく似通ってしまうのは仕方のないことです。そのなかでも特に「USB Type-Cハブ」については、「ロゴが違うだけなのでは?」と思ってしまうアイテムが多かったりするのですが、筆者大好物のスケルトンデザインのUSBハブ「SEE-THROUGH6」を担当編集が見つけてきてくれました。今回は本製品の素敵デザインにスポットを当ててレビューしていきます!
透けて、光るUSBハブ USB Type-Aは最大5Gbps、HDMIは最大4K@30Hz対応
「SEE-THROUGH6」はUSB Type-C端子に接続するUSBハブです。端子はUSB PD(最大100W)×1、USB Type-A 3.0(最大5Gbps)×2、USB 2.0(最大480Mbps)×2、HDMI 1.4(4K@30Hz、HDCP 1.4)×1、D-Sub(FHD@60Hz)×1、有線LAN(1000BASE-T)×1、3.5mmオーディオ端子×1、SDメモリーカードスロット×1、microSDメモリーカードスロット×1を装備。D-Subを装備しているUSBハブは珍しいですね。
本体サイズは132×59×18mm、重量は93g。PCと接続するUSB Type-Cケーブルの長さは約100mm。対応OSはWindows 11/10/8.1、macOS 10.11以降。本製品を経由したUSB Power Delivery充電、HDMI出力などを利用する場合には、接続するパソコン側のUSB Type-C端子が、USB Power Delivery、Display Port Alternate Modeに対応している必要があります。
シースルーデザインが素敵ですが 端子の使い分けには要注意
本製品最大の特徴は前述のとおりシースルーデザイン。冷静に考えると天面が透明樹脂パネルに変わっているだけなのですが、透けて見える電子部品はなんでこれほど魅力的なのでしょう! 製品発表会では試作機のスケルトンモデルが展示されていたりするのですが、筆者はそれを見るたびに「それを売ってください!」と懇願してしまうほど、スケルトンデザインが好き好き大好きです。
USBハブの実用上の利点はケーブル1本で複数の周辺機器をまとめて接続できること。USBハブにディスプレー、ポータブルストレージ、マウス・キーボード・ゲームコントローラー・ヘッドセットなどのUSBドングルを装着しておけば、帰宅してパソコンを接続すればまとめて認識、利用可能です。便利!
……と、一度使ったら手放せなくなるほど便利なUSBハブですが、「SEE-THROUGH6」にはいくつか注意点があります。まず、HDMIとD-Subを同時利用できません。またHDMIは4K@30Hz、D-SubはFHD@60Hzに解像度、リフレッシュレートの上限が設定されています。つまり4K@60Hzなどでゲームをプレイするには不向きなわけですね。
さらにUSB Type-A端子が、USB Type-A 3.0(最大5Gbps)×2、USB 2.0(最大480Mbps)×2という構成です。今回実測したところ、USB 3.2 Gen2対応ストレージをパソコンに直結した際はシーケンシャルリードが1059.74MB/sでしたが、USB 3.0端子に接続した際は460.70MB/s、USB 2.0端子に接続した際は43.95MB/sとなりました。
一般的な用途ならUSB 3.0の速度でも実用上問題ありません。しかし、クリエイティブ系アプリなどでモバイルストレージ内のデータを直接扱うのであれば少々厳しいですね。ましてやUSB 2.0端子は基本的にマウスやキーボードのUSBドングルを接続するためのものと考えておいたほうがよいです。
意味はないんですがなんとなく 真空管を模したパーツが鎮座していてほしかった
最後に恒例の主観的評価ですが、エモ度は100点満点中95点、レトロ度は100点満点中85点です。スケルトンデザイン大好き星人の筆者は、シースルー仕様のUSBハブという時点でエモ度は高得点を付けざるを得ません。暗めの部屋で光る青色LEDはまるでネオンテトラの輝きのようです。
一方、メーカーさんが特にレトロ風を狙っていないので、完全に言いがかりなのですが、レトロ度はやや低めです。申し訳ないです。個人的には意味なく真空管などを模したパーツなどが中心に鎮座していてもよかったんじゃないかなーと感じました。
最新のUSBハブは最大10Gbpsのデータ通信速度、4K@60HzのHDMI出力に対応しており、それらと比べると「SEE-THROUGH6」はスペック的にはやや見劣りします。しかしシースルーという独自デザインを採用しており、いまどきのUSBハブとしては珍しくD-Sub端子が用意されているので、古めのプロジェクターなどにも接続可能です。それほど速度は求めず、そして人とは違ったデザインのUSBハブがほしいという方には、「SEE-THROUGH6」はズバピタな1台と言えます。
この記事を書いた人──ジャイアン鈴木
EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。
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