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HPがノート/タブレット/デスクトップの3in1が可能な折りたたみPCの日本導入を発表! オーストラリアで実機を見た

ASCII.jp / 2023年10月21日 9時0分

 HPは、豪シドニーで開催中の「South by Southwest (SXSW) Sydney」で、デスクトップPC/ノートPC/タブレットの3in1で利用できる「HP Spectre Foldable 17」、持ち運び可能な24型の一体型PC「HP ENVY Move All-in-One 24」の2機種を発表した。同社が目指すのはハイブリッド世界で、仕事と生活をより良いものにするのを支援するデバイスだ。

HP Spectre Foldable 17
HP Spectre Foldable 17付属のキーボードは画面下半分を完全に覆うだけでなく、若干下側にずらして、1.5画面ノートPCとしての利用も可能

途中まで開くと12.3型ノート、完全に開くと17型タブレット さらにデスクトップPCにもなる「HP Spectre Foldable 17」

 2機種とも10月初めに米国で発表されていた最新機種だが、日本でも発売されることが公表された。

 まず、HP Spectre Foldable 17は、HP初の折りたたみ式PCで、途中まで開くと12.3型のノートPC、完全に開くと17型のタブレット、スタンドで立てるとデスクトップPCとして利用できる。ディスプレーはタッチ対応の有機ELで、解像度は2560×1920。付属のキーボードとスタイラスペンはともにワイヤレス充電をサポートしており、マグネットで画面に装着して充電ができる。

 ノートPCとして利用時は、キーボードを半分ずらして画面を広くして利用することも可能(1.5画面展開モード)。製品紹介の動画では、上段にオンライン会議を大きく開き、下部にカレンダーを開きながら利用するというシーンを見せていた。また、Windowsのスナップ機能やHPの拡張モードを利用して、レイアウトを調整できる。

HP Spectre Foldable 17
1.5画面状態でもパームレスト部はこのように固定されて利用できる
HP Spectre Foldable 17
デスクトップPCモードにした状況
HP Spectre Foldable 17
本体内蔵のスタンドで立てることができる
HP Spectre Foldable 17
キーボードを真ん中にして、完全に折りたたんだ状態の重量は約1.62kg(キーボード含む)

 Intel Unionをインストールすることでモバイル端末(iOSとAndroid)と接続し、電話やSMSをやり取りしたり、通知を受け取ったり、ファイルを共有するなどの機能が利用できる。「17インチの折りたたみ式PCとしては世界最小」という。

 CPUはIntel Evoプラットフォーム準拠の第12世代Core i7を採用、グラフィックはIntel Iris Xe Graphics。IMAX Enhanced認証も取得しており、優れた動画の視聴体験が得られる。500万画素カメラを搭載、Wi-Fi 6Eのサポートなども特徴となる。

 これらのスペックに加えて、カバーとキーボードのフレームにポストインダストリアルリサイクル(PIR)の金属を最大90%、ベゼルとキーボードのキーキャップにはポストコンシューマリサイクル(PCR)のプラスチックを最大50%含むなど、環境保護の取り組みも強調する。梱包材は100%持続可能な方法で調達され、EPEAT Gold登録、ENERGY STAR認証なども受けている。

 バッテリー持続時間は、ノートPCモードで最大12時間30分、デスクトップモードでは最大11時間30分。サイズは折りたたみ時が約277×191×21.4 mm、展開時が約277×376×8.5mm、重量は約1.62kg(キーボード含む)、ディスプレーのみでは約1.35kg。

 日本では12月中旬以降に販売開始予定で、価格は79万8600円。

家の中で手軽に持ち運べる4kg強の24インチの一体型PC 「HP ENVY Move All-in-One 24」

 一方のHP ENVY Move All-in-One 24は24型のQHDディスプレー(2560×1440)とBluetoothキーボードで構成されるPCで、本体に装着したハンドルを利用して自由に持ち運びできる。サイズは約552.3×366.6×148.6mm (スタンド含む)、重量は約4.1kg。

HP ENVY Move All-in-One 24
続いては家庭内で移動して利用することを想定したデスクトップPC「HP ENVY Move All-in-One 24」

 6セルのリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、電源が無い環境での利用も可能。バッテリー駆動時間は最大4時間。仕事はもちろん、居間に移動して家族で映画をみる、ヨガマットの前に設置してオンラインのレッスンを見る、ゲームをするなど、さまざまな場所・シーンで利用できるとアピールする。

HP ENVY Move All-in-One 24
タッチパッド搭載のキーボードはこのように背面に収納できる
HP ENVY Move All-in-One 24
本体にはバッテリーも内蔵されている
HP ENVY Move All-in-One 24
側面にはUSB端子も

 第13世代Core i5、最大16GBのLPDDR5メモリ、最大1TBストレージを搭載する。カメラは5メガのHP Wide Visionで、プライバシーシャッターにより、物理的に閉じることができる。AIを利用したイメージシグナルプロセッサを搭載。ユーザーが離席するとデバイスの画面が自動的にオフになり、席に戻ってくると起動するという。

 日本では11月中旬以降の発売で価格は22万円。

ポストコロナ時代のPCは 「柔軟性」「AI」「信頼」がキーワード

 コロナで活気づいたPC市場だが、それが一段落したポストコロナの時代ではオンラインとオフラインを行き来するハイブリッドの世界となる。HPでバイスプレジデント兼アジア地区パーソナルシステムカテゴリのトップを務めるKoh Kong Meng氏は、同社のフォーカス分野として、「柔軟性」「AI」「信頼」の3つをピックアップした。

Koh Kong Meng氏
HPのKoh Kong Meng氏

 柔軟性とは、ハイブリッドの時代には技術とのやり取り、人とのやり取りが変化するというトレンドを受けての発想だ。「新型コロナにより、PCはこれまで以上に必須な存在になった」としながらも、負の面としてメンタルの問題も浮き彫りになった。働き方の柔軟性を実現するデバイスを開発するというのがHPの戦略だ。

 AIは、いうまでもなく2023年の生成AIブームを受けてのもの。AIが生活に深く浸透することはPCにも変化をもたらす。「パーソナルコンピュータ(PC)からパーソナルコンパニオンに進化させる」と語る。

 信頼については、Koh氏はHPでは製品やサービスの品質など幅が広い意味で用いるとしたあと、「“信頼されるブランド”から“買いたい”と思われるようなブランドになりたい」とする。同時に、「もっともサステナブルなテック企業でもありたい」とも。そして、この1年で、PCやプリンターを含む全製品の95%でリサイクルされた素材を用いているとした。

 

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