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カラーはSNSの意見でグリーンに!12万円台からのNEXTGEARゲーミングノートPCなどをマウスコンピューターが発表

ASCII.jp / 2023年10月25日 10時0分

新ブランドNEXTGEARのゲーミングノートPCを発売開始!

 マウスコンピューターは2023年10月24日、都内にて発表会を実施し、同社のゲーミングブランド「NEXTGEAR(ネクストギア)」からAMD Ryzen CPUとNVIDIA GeForce RTX 4000シリーズを搭載した16型のゲーミングノートPC「NEXTGEAR J6シリーズ」を発表した。

「NEXTGEAR J6シリーズ」

 同社はゲーミングブランドとして「G-Tune」を展開しているが、その中で展開していた「NEXTGEAR」シリーズ名を冠したブランドを今年より展開。

 すでにデスクトップPCは販売を開始していたが、「NEXTGEAR J6シリーズ」は同ブランド初のノートPCとなる。CPUはAMD「Ryzen 7 7840HS」またはAMD「Ryzen 5 7535HS」。GPUはNVIDIA「GeForce RTX 4060 Laptop GPU」または「GeForce RTX 4050 Laptop GPU」。メモリーは16または32GBで、ストレージが最大1TBとなっている。

 また、今回の発表会では後述するように、発表会に合わせて既存のNEXTGEARのデスクトップPCにも、上位モデルなど複数のラインアップが追加されたことも明らかにした。

 冒頭では、マウスコンピューターの代表取締役社長の小松永門氏が登壇し、NEXTGEARブランドを立ち上げた経緯などを紹介した。

マウスコンピューター代表取締役社長 小松永門氏

 近年は部品の値上がりだったり、為替の影響だったりで、ゲーミングPCの価格が高騰していた。そのため、より幅広い層にゲーミングPCを使って貰うために、もっと単価を抑えたPCが必要だろうということで、同社がこれまで展開してきたG-Tuneとは別にコストパフォーマンスに優れるNEXTGEARブランドを展開することに至ったと、小松氏は語った。

同社のゲーミングPCの販売単価は、2015年では15.7万円だったが、近年は21.2万円まで高騰している
同社は1998年に会社を設立。ハイエンドPCブランドとして、2002年にTune(現在のG-Tune)を発表するなどし、現在に至る
ゲーミングPCの出荷台数推移。新型コロナ感染症の外出自粛の影響もあるのだろうが、2020年と2021年は売り上げを大幅に伸ばしているが、ここ2年は売り上げが下がっている
中央はNEXATGEARブランドのデスクトップPC。右が今回発表されたノートPCで、左は今後発売を予定しているデスクトップPCのホワイトモデル
NEXTGEARは、前述したように以前はG-Tuneブランドの1つのシリーズ名として使われていた。そのシリーズでも持っていた「次のゲーミングギア」としての想い、ゲーミングPCのベースになって使って欲しいという想い。さらに、以前のシリーズを知っているユーザーに親しみがあり、聞き心地が良いということ。以前のシリーズ製品の情報がWeb上にストックされていることから、今回新ブランド名に採用したという

 同社のPCは、公式でのネット販売のほかに、直販店や一部量販店でも取り扱いがある。しかしながら、NEXTGEARブランドの製品は限りなくコストをカットして、価格を抑えるために同社の公式サイトからの完全受注性になっている。

G-TuneとNEXTGEARの違い。G-Tuneはプロフェッショナルゲーミングとして、一般的なユーザー以外にプロゲーマーや法人も対象だが、NEXTGEARはコスパに優れ、ライトゲームユーザーなどが対象となる。そのうえNEXTGEARは、価格を抑えるため販売方法が公式のECサイトのみの完全受注販売になっている

 以前、同社はG-Tuneのケースを新しくする際、生放送にて一般ユーザーの意見を募って、ケースデザインやフロントHDMIポートを採用していた。一方、今回のNEXTGEARでは、SNSでアンケートを実施し、ケースデザインやカラーを決めたという。

デスクトップのデザインは、社内だとシンプルな上記のBプランが人気に違いないと考えていたが、予想と異なりAが一番人気だったために、Aのデザインが採用されたとのこと
一方、ノートPCはアンケートでカラーの好みを募ったが、やはり社内の意見と異なるDのグリーンが一番人気となって、採用したとしている

 小松氏は最後に、マウスコンピューターはゲーミング市場の拡大に向けて、少しでもお手伝いできるよう、ユーザーさんと共に歩んでいきたいと考えております、とコメントして締めくくった。

Ryzen AIを備えた「Ryzen 7 7840HS」にて AIのワークロードが加速する

 続いて、発表会ではAMDのCorporate Vice President and General ManagerのDavid McAfee氏が登壇し、NEXTGEARのノートPC、デスクトップPCに採用されたCPUと、GPUについて紹介した。

AMD Corporate Vice President and General ManagerのDavid McAfee氏
NEXTGEARのノートPC最上位の「J6-A7G60GN-A」には、AMDのモバイルプロセッサーRyzen 7040 HSシリーズの「Ryzen 7 7840HS」が採用されている。本CPUはZen 4アーキテクチャーのCPUコアと、RDNA 3アーキテクチャーのGPUコアを備えた「Radeon 780M」を統合。そのうえ、業界初のAIエンジンである「Ryzen AI」を搭載し、AIのワークロードを加速できるとしている
既存のNEXTGEARよりも上位のモデルには、3D V-Cacheを備えたAMD「Ryzen 7 7800X3D」も採用された
デスクトップの一部に採用されている最新のビデオカードRadeon RX 7800 XTは、PCゲームをフルHD以上、1440pのより高画質な映像で快適に楽しめるとアピール

ユーザーの声を反映してカラーはグリーンに

 次に、マウスコンピューターのマーケティング本部 製品部 副部長の田村繁甲氏が登壇し、「NEXTGEAR J6」の製品説明を行った。

マウスコンピューター マーケティング本部 製品部 副部長 田村繁甲氏

 NEXTGEARのノートPCは、前述したようにSNSアンケートでカラーがグリーンとなったことが最大の特徴。天面にはNEXTGEARのブランドロゴがデザインされている。

 ディスプレーはアスペクト比16:10の16型で、リフレッシュレートが165Hz。また、nキーロールオーバーにも対応する。キーボードはLED RGBも備え、カラーの変更もできる。

 スペックと価格の詳細は前述しているが、発売は10月24日12時からで、価格は12万4800円からとなっている。

同社調べのCIBENENCH R23と3DMark TimeSpyのスコアーも公開されたが、フルHD以上、ゲームによってはWQHDでも快適に動作する性能を有していることがわかる

 ノートPCやタブレット、スマートフォンなど、さまざまなモバイル製品の設計を手掛ける台湾のUniwill TechnologyのSr. Vice President of Notebook ODM BUであるRachel Chen氏は、「NEXTGEAR J6」筐体設計について説明。

Uniwill TechnologyのRachel Chen氏

 同社は持ち運び易さや開閉がスムーズに行なえるかなどに注力してデザインを設計。また、色を決めるのには数ヵ月がかかり、金属感を保ちつつグリーンを実現するのは大変だったとコメントした。

デスクトップPCにはハイエンドな ビデオカードを採用したモデルが追加!

 マウスコンピューター マーケティング本部 製品部 プロダクトマネージャー 林田奈美氏は、NEXTGEARのデスクトップPCについて説明。

マウスコンピューター マーケティング本部 製品部 プロダクトマネージャー 林田奈美氏

 10月24日より、既存モデルに加えた新しいラインアップが追加したことを明らかにした。

デスクトップは左サイドにガラスパネルを標準で搭載。ファンのカラーは3色から選べる
最大で6個のケースファンに加え、240mmラジエーターの簡易水冷に対応する
フロントI/Oは床起きした際に、上からアクセスし易いように上部に設置
上部と底面にフィルターを用意。上部フィルターはマグネットになっていて簡単に取り外しが可能
色が付いているのが新規追加されたモデル。新たにRadeon RX 7700 XT、Radeon RX 7800 XT、GeForce RTX 4070 Ti搭載モデルが登場した
筐体がホワイトカラーのモデルは、近日発表予定とのこと。同社の公式SNSなどで続報を公開する予定としている

ASRockは徹底した品質管理について言及

 ASRockのMotherbord & Gaming Monitor Bussiness Unit Vice PresidentのChris Lee氏も登壇し、「NEXTGEAR JGシリーズ」で採用されているマザーボードに関して、同社の品質管理におけるこだわりなどについて語った。

ASRockのMotherbord & Gaming Monitor Bussiness Unit Vice PresidentのChris Lee氏

 同社は独自の製品設計を行ないCPUへの安定した電力供給を実現。最新のUSB Type-Cなどを搭載、加えて高速なデータ通信に対応したLANポートでは、突然の電圧スパイクを防止するFull Spike Protectionで保護しているとアピール。

 さらに、徹底した品質管理を実現するために、人的なミスを減らすために、最後の起動チェックまでも自動にした完全自動化生産を実現。AIによる全数検査などを実施することで、ユーザーが安心して使える製品提供を可能にしていると語った。

 PCケースや電源、キーボードなどを幅広く製造販売する台湾のLinkworld ElectronicのChaiman Jefferson Lin氏は、「NEXTGEAR JGシリーズ」の筐体デザインについて説明。

Linkworld ElectronicのJefferson Lin氏

 筐体は未来の形を表し、煩雑な輪郭ではなく、極限までそげ落としたアートを実現したコンセプトカーの引き算のデザインを参考にしている。コンセプトカーのシンプルかつシャープなラインからインスピレーションを受け、主軸に2本のフェードラインを設け、ゲーミングPCに必要なスピード感を表したなどとしている。

 また、今回のハイエンドビデオカード搭載モデルに採用されたカードホルダーは、丸溝を持たせて重量を分散し、耐久性を高めているとのこと。

10月末までは10、20代を対象に NEXTGEAR1万1000円オフのクーポンを提供

 マウスコンピューター 第二営業本部 EC営業部 部長 畦田寛之氏は、数量限定セットモデルや割引クーポンなどを紹介した。

マウスコンピューター 第二営業本部 EC営業部 部長 畦田寛之氏

 同社の公式サイトでは、今回の発表に合わせて400台限定となる未発売の34型ウルトラワイドディスプレーやゲーミングデバイスがセットになった特別モデルの販売を開始する。

セットモデルのディスプレーは、iiyamaのゲーミングブランドG-Masterの34型ウルトラワイドディスプレー。周辺機器はロジクールのゲーミングマウス「G304」、ゲーミングキーボード「G213r」、ゲーミングヘッドセット「G331」が付属する
特別モデルは2モデル展開となっていて、2モデル合計で400台限定となる
会場にはセットモデルが展示されていた。ウルトラワイドディスプレーは、このセットモデル限定となる。一般的なディスプレーよりも映像をより広く表示でき、より高い没入感を実現する

© SQUARE ENIX

 また、マウスコンピューターでは通常だとPCの発送に3~4日かかるが、ダイレクトショップで注文した場合は、翌営業日に出荷されるサービスを行なっているとアピール。

 加えて、これからPCでゲームを始めたい、新しいPCを購入したいという10代、20代を対象にしたPC応援プログラムとして、期間限定でNEXTGEARの全製品が1万1000円オフとなる。

 ちなみに11月以降も割引は実施されるが、その際は5500円と割引率が低下する。10月までは新製品発表記念として割引率が高いので、ゲーミングPCの購入を検討している人は早めの購入をオススメしたい。

 ちなみに、割引クーポンはマウスコンピューターの公式サイトに会員登録し、マイページから取得できるとのこと。

 発表会の最後には、ASRockのJapan PR & Marketingの木戸田徹氏が登壇し、マウスコンピューターのマザーボードパートナーとして、これまでどのような製品を展開してきたかについて語った。

ASRockの木戸田徹氏

 CPUソケットが2つ搭載できたり、マザーボードの上に異なるソケットを拡張できるオプションを販売したりと、特殊な製品を展開し、技術力の高さから「変態」と愛された歴史から近年のユーザーニーズに合わせた幅広いラインアップを紹介した。

 イベント終了後の囲みインタビューでは、「最初にNEXTGEARを発表した際の反響は?」という質問に、小松氏は非常に高い評価を受け、売り上げも徐々に増えてきているとコメント。

 現状CPUはAMD Ryzenプロセッサーのみに対応しているが、今後もベストなコストパフォーマンスを実現していくために、時期(価格)によってはインテルCPUの採用も視野に入れているとも回答。

 G-TuneとNEXTGEARの比率はどのように考えているのでしょうか、という質問には、ターゲットを絞っていないのでG-Tuneの減った分をNEXTGEARで補いつつ、売り上げを増やしていきたい。価格競争ではNEXTGEARでしっかり押さえつつ、G-Tuneもしっかりとやっていきたいと語った。

 AMDのDavid氏に日本市場はどのようにみているのか、という質問には、日本市場は世界でも有数のマーケット、日本のユーザーは目が肥えているので、プロセッサーを使って貰うにおいて、価値提供を提案していかなければならない、そのためにも今後も日本の市場には注目をしている。

 マウスコンピューターさんとのパートナーシップをもっと強くしていくために、ワールドワイドでも強く連携し、日本のマーケティングにさらに力を入れていきたいとコメントした。

 今回のノートPCはグリーンになっているが、今後ほかのカラーを販売する予定はあるのか、という質問には、別のカラーを出すことは難しいことではない。しかしながらが、ユーザーさんと一緒に作っていきたいので、今後もSNSで聞いていきたい、という意向を語った。

 近年、マウスコンピューターの小松氏が語ったように、物価の高騰などにより、PC、PC周辺機器の価格も上がっている傾向にある。

 NEXTGEARはそんななか、できるだけ安価にゲーミングPCを入手し、快適にPCゲームを楽しみたいといったユーザーにはうれしいコスパのよいプロダクトになっている。

 限られた予算でPCゲームを快適に遊びたいというユーザーは選択肢のひとつとして購入を検討してみてもよいのではないだろうか。

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