1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

筆者の知る限り史上最軽量65g「マジカルテック傘」を衝動買い

ASCII.jp / 2023年10月27日 11時30分

筆者の知る限り世界最軽量でもっともコンパクトなムーンバットの「マジカルテック傘」65gを衝動買い

筆者の知る限り世界最軽量でコンパクトな UV折りたたみ傘を衝動買い!

 元々関西人の筆者は「傘」というモノが大嫌いだ。にも関わらず、この衝動買いコラムをさかのぼってご覧いただくと何度か傘の衝動買いが登場する。理由はライフワークとして、軽量コンパクトな傘を自分で作るか探しているからだ。

 今回の主役である超軽量65gの「MAGICAL TECH」(以降、マジカルテック65)が登場するまでは、以前このコラムで「万年筆並み? 72gの超軽量折り畳み傘「Pentagon72」を衝動買い」と題して紹介した、72gの超軽量折り畳み傘「Pentagon72」(ペンタゴン)が筆者の頭の中ではチャンピオンだった。

 現在までにこのペンタゴン72は自分でも数本買い、人にプレゼントしたり、知人に紹介した。

 今年の8月の末日にマジカルテック65が宅急便で配達されて来た時、紙封筒に入った宅配便を受け取ってその軽さに驚いた。自分で注文したことも忘れて、いったい何が届いたのかと思った。家族に「傘じゃないの?」と言われて思い出し、即座に届いたままの紙封筒のままで重さを測ってみたら、なんと90gだった。

宅急便を受け取って余りの軽さに、梱包されたまま重さを測ってみたらたった90gだった

 今回のマジカルテック65は、筆者と同じく重いモノが苦手な家族のために注文した。「フェザー ライトイエロー」と名付けられたこのモデルは、イエローの地に薄いブルーの羽根の絵柄が施されている。UV対応で雨晴れ兼用として使える「エスタ」というニックネームがつけられている。エスタは洋傘や帽子などの製造卸販売、ムーンバットの戦略事業の新ブランド名だ。

今回は羽根柄がオシャレなライトイエローのUVカット超軽量65gを家族用に購入

 マジカルテック65と、今から5年前にこのコラムでご紹介したペンタゴン72の重さの差はたったのたったの7g、されど7gもあるのだ。筆者はこのわずか7gの差は、確実に手のひらで感じとることができる。読者諸兄姉の中にも、実際に持って見るとその微妙な差を確実に感じ取ることのできる人は、意外に多いだろう。

以前紹介した家族全員用に買った重量72gのpentagon72(写真左、ブルーの折りたたみ傘)は、マジカルテック65が我が家に来るまで最軽量チャンピオンだった

 繰り返しになるが、筆者は傘が嫌いだ。天気予報をそれほど信用していないというのもあるが、基本的に今雨が降っていなければ家から出る時に傘を持って出ることに、大きな抵抗のあるタイプなのだ。なので、昔から傘のサイズがモンブラン万年筆の名品「マイスターシュテュック149」サイズになれば、天気に無関係に常時携帯しようと決めている。

モンブラン万年筆のマイスターシュテュック149(左)サイズが筆者の理想的な雨傘だ。マジカルテック65の長さは21cm。重さはここまで軽くなくて現状の65gで十分だ

 今のところマジカルテック65は、モンブラン万年筆のマイスターシュテュック149の2倍の重さで、長さは1.3倍ほどだ。しかし、ジャケットの内ポケットやジーンズのポケットにいとも簡単に収納できてしまう。これは強烈なアドバンテージだ。要は傘を常時持ち歩いてもカバンに収納する必要はなく、手ぶらで出かけることが可能なのだ。

マジカルテック65なら簡単にジャケットの内ポケットに収納でき重さも感じない
5本骨、骨の長さは50cm、開いた時の傘の直径は78cmだ。一人使用で普通の雨なら十分だ

撥水性とピッタリサイズの専用ケース 理想的な折りたたみ傘として重要なポイント

 では実際に届いたばかりのマジカルテック65をケースから出して、広げてみよう。雨の日のコンパクト超軽量な傘で極めて重要なのは、屋内に入り専用ケースに収納するときの撥水性だ。手に持って振るだけで雨水は落ちて欲しい。そしてピッタリサイズの専用ケースの存在だ。今回この2点は、前のペンタゴン72も今回のマジカルテック65も完璧に合格ラインだ。

 マジカルテック65の携帯時長さは21cm。カーボンファイバー製骨は全部で5本で、その長さは50cm、使用時には傘の直径は78cmとなり、超軽量傘としては標準的なサイズだろう。65gの傘としては最大クラスだ。

 もちろん都会の強烈なゲリラ豪雨や台風のときには無理があるが、数ミリ程度の雨なら常時持っていることによる安心感やその効果は大きい。そして10デニールの超薄型超軽量ナイロンを採用し、昨今の雨晴兼用傘では常識になりつつある紫外線カットUV加工がされている。令和の現代ではUVカット日傘は1年を通じて活躍できるアイテムだ。

いまでは紫外線UVカットは夏のウリではなくなってきている。65gで雨晴兼用はありがたい

 マジカルテック65以外でも、重さが100g〜120g以下の流行の超軽量傘のほとんどは、5〜6骨のモデルが多いようだ。骨の長さはおよそ50〜55cm。広げた時の傘の直径はおおよそ80cm前後だろう。そしてカーボンファイバー製の骨はやはり3段折りが多い。全て平均値をクリアしての実質重量65gは驚異的だ。

 ナイロン製の折り畳み傘もモバイルバッテリーと同じで傘の骨の数が多いほど、使用時の直径の大きなサイズほどその重さが増しているのは同じだ。基本的には奇跡もマジックもない正直な世界だ。筆者宅にあった家族の雨傘や雨晴兼用傘の大きさと重さを測ってみたところ、最も重いものはマジカルテック65の5倍近い314gもあった。

モバイルバッテリーと同じく、傘も大きく重くなるとどんどん対応環境も拡大するが、どこで手を打つかが重要だ

 折り畳み傘の重さが2倍、3倍、5倍と重くなるにつれて、傘のサイズは雨に濡れることなく持ち主を守る守備面積のサイズは拡大する。もちろん本体重量や骨の数が増加することで、基本的には強風に対する対抗力も増すだろう。

 要は普段は使う確率の低い折り畳み傘に何を求めるかで、選択肢は大きく変わる。筆者と筆者の家族はとにかく「重いモノが嫌い」なので、選択のベクトルは悩むことがなく非常に分かり易い。

 15メートル前後の風や台風でもない限り、多少の強風ならマジカルテック65の超軽量級傘でも、経験による風上への傘の角度の取り方で傘がひっくり返る確率は確実に減らすことが可能だ。柔軟なカーボン傘なので、少なくともワンコインのビニール傘のようにステンレスやアルミの骨が折れる確率は低い。

 筆者宅では最近の雨天時の傘の選択、持ち出しにはある一定のルールが自然とできつつある。TVやウェブの全ての天気予報で雨が降る確率が極めて高い日は、マジカルテック65をカバンやポケットに入れて出かける。今すでに雨が降っていても小雨の場合も同様だ。

 外出時に数ミリ以上の雨が降っており風もそこそこ強い場合は、我が家の鉄板傘であるこのコラムでもご紹介したビニール傘の「ホワイトローズ シンカテールクラシック」の出番だ。風が下側から吹き込んでも上に抜ける、便利な機構設計がされている。

65gの雨晴兼用傘の対極として私が愛用しているホワイトローズ シンカテールクラシックは、マジカルテック65の8倍の重さ、4倍の面積があるが2本持ちなら選択はアリだ

 ホワイトローズ シンカテールクラシックは、傘の全長は87cmと超大型。開いた時の有効直径サイズは110cmとマジカルテック65の2倍の直径だ。小学校の算数問題になるが鉄板ビニール傘のカバーできる面積はマジカルテック65の4倍であり多少の雨や風には影響を受けにくい。そして透明度の高いビニールを採用しているので周囲も見やすく周囲から顔も良く見える。そのため皇室でもご用達らしい。

 全天候に使える傘を雨が降らない日にも携帯するか、その日のケースに合わせて強弱2種類か3種類の傘でしのぐかは、考え方次第だろう。筆者宅の考え方はたった65gの超軽量傘と直径110cmのメガビニール傘のコンビネーションが、今現在のベストな回答だ。

カーボンコアガード構造のG-SHOCK「GA-2140RX-7AJR」が実測値57gであった

65gの感覚はすぐには分からない 身近なアイテムを計量してみよう

 読者諸兄姉は「たった65gの超軽量傘」と言われてもイマイチ分かりずらいのは、最初の超軽量傘であるペンタゴン72を購入前の筆者と同じだ。身の回りにある65gに近いものをいくつか探してみた。筆者の周りにあったモノではカーボンコアガード構造のG-SHOCK「GA-2140RX-7AJR」が57g。昨日近所のコンビニで買ったポテトチップスが60gだった。これでおよそのイメージが湧くと良いのだが。

マジカルテック65に最も近い重さは食べきりサイズのポテトチップスだ。コンビニで65g前後の袋を持って体感してみよう。筆者がジャケットの内ポケットに入れている理由が分かる

 実際にマジカルテック65を手渡しで手のひらに置いてあげると、ほぼ100%の人が超驚くのが事実だ。65gの感覚はすぐには分からない。コンビニに行って食べきりサイズのいくつのかポテトチップスを手で持ってみて、裏側の内容量の重さ見て確認してみよう。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:ムーンバット「エスタ マジカルテック グラベル フェザー」折りたたみ傘 ・購入:Amazon.co.jp ・価格:3520円

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください