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Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに

ASCII.jp / 2023年10月30日 13時0分

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに

 PCのゲーミング性能はビデオカードに依存する部分が大きい。しかし、CPUの性能が貧弱だとGPUのポテンシャルを引き出せず、非常にもったいないことになる。では、GPUの性能をフルに活かせるCPUとしてオススメのモデルはどれか? AMDの「Ryzen 7 7800X3D」はその筆頭候補だ。

 今回紹介するサイコムのゲーミングPC「G-Master Spear X670A」は、CPUにAMDのRyzen 7000シリーズを採用。当然、Ryzen 7 7800X3Dも選べる。そして、ビデオカードのGPUはNVIDIAやAMDのミドルクラス~ハイエンドまで幅広くラインアップするBTOパソコンだ。

Ryzenベースで幅広いカスタムができるゲーミングPC

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
サイコムのゲーミングPC「G-Master Spear X670A」。標準構成の直販価格は27万4550円~(配送料込み)

 このG-Master Spear X670Aが属する「G-Master Spear」シリーズの強みは、カスタマイズできるPCパーツの選択肢が非常に多いこと。特にゲーミング性能の要となるビデオカードは豊富で、同じGPUでも複数のメーカー、複数のシリーズを用意するといったこだわりっぷりだ。

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
ミドルクラスからハイエンドまで充実

 今回は、Ryzen 7 7800X3DとASRock製のRadeon RX 7800 XT搭載ビデオカード「RX7800XT CL 16GO」にカスタムした試用機をサイコムにお借りした。本稿では外観や内観をチェックし、後編では性能をチェックしていく。

ゲーミング最強格CPUと最新Radeonを搭載

 Ryzen 7 7800X3Dは8コア/16スレッド、最大ブーストクロックが5GHzのCPUだ。コア数も動作クロックもシリーズ最大・最速ではないが、「ゲーミング性能」だけはシリーズ最強格だ。その秘密は、3D V-Cache技術で実装した大容量のL3キャッシュにある。

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
Ryzen 7 7800X3DはL3キャッシュが96MBと大容量

 現行ゲームにおいては、大容量のL3キャッシュはかなり有用なスペックで、競合のインテルCPUを超えることもざらだ。もちろん、ゲーム以外の用途になるとその限りではない。しかし、ゲーム配信や動画エンコードなどはせず、ゲームプレイオンリーのPCで良ければ、抜群のコストパフォーマンスを発揮するCPUと言える。

 G-Master Spear X670AのビデオカードはRadeon RX 7000シリーズの最新ミドルハイクラス、Radeon RX 7800 XT搭載モデル。GDDR6のビデオメモリーは16GB と多く、高解像度&高画質設定でも快適に遊べるポテンシャルがある。WQHDゲーミング向けのGPUと言ってもいい。

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
Radeon RX 7800 XTはビデオメモリーが16GBと多く、バス幅は256bitと広い

 また、ストレージはPCIe 4.0×4接続のCrucial製M.2 SSD「P5 Plus」の1TBモデル。電源ユニットはSilverStone製の750Wモデル「SST-DA750-G」(80 PLUS GOLD)と、どのPCパーツもメジャーどころで性能も信頼性も高い製品を採用している。

内部はサイコムらしい整った仕上がり

 PCケースには通気性に重きを置いてメッシュを多用したCooler Master製の「MasterBox CM694」を採用。なお、試用機材ではサイドパネルが強化ガラスのモデルにカスタムしている。大きめのミドルタワーモデルなので内部は余裕がある……かと思いきや、意外と詰め込み感がある。

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
真横から見てみると、案外みっちりしているような……

 しかし、これはフロント側のドライブベイのせいだ。最近はこのベイを取り払ったレイアウトのPCケースが多く、それと比べると内部が埋まっているように見えるというだけ。ベイの側面には大きく穴が開いており、通気性に関してはまったく問題ない。

 ケーブルは裏配線のため、PCケース内では必要最小限の露出にとどまっている。これならエアフローのジャマになることはないだろう。もちろん、裏側のケーブルもキレイにまとめられており、見えないところまで手を抜かないあたりが、さすがサイコムと言える。

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
整然とした裏配線も一見の価値アリ

CPUクーラーもビデオカードも静音性に配慮

 CPUクーラーはサイドフローで冷却性能が高いNoctuaの「NH-U12S redux」を採用。空冷クーラーの冷却効果はPCケース内の温度に左右されがちだが、MasterBox CM694は天面までメッシュ。熱がこもる心配がなく、空冷クーラーに最適な環境になっている。

 ただし、通気性がいいPCケースは動作音が外に漏れやすいというデメリットがある。しかし、NH-U12S reduxは静音性に優れており、動作音はかなり小さい。高負荷時でもドライヤーの「弱」設定より静かなので、机の横や下、あるいは少し離れた場所に設置すれば、まず気にならないレベルだ。

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
CPUクーラーは静音動作で定評があるNH-U12S redux

 ビデオカードのRX7800XT CL 16GOも、GPU温度が低いうちはファン回転を停止するというセミファンレス仕様なので、静音性にひと役買っている。大口径のデュアルファンモデルということもあり、高性能なGPUを採用しながらも、通常利用時は動作音を大幅に抑えられる点がうれしい。

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
ビデオカードは低負荷時にファンが停止するセミファンレス仕様

 また、AMD Radeonシリーズの専用ツール「AMD Software: Adrenalin Edition」を使用することで、入力遅延の低減やフレームレートの改善、省電力化といった機能が利用できるようになる。設定次第では、画質をほぼ落とすことなくフレームレートを向上できるため、積極的に活用していきたい。

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
AMD Software: Adrenalin Edition

ドライブの拡張性とインターフェースも十分

 G-Master Spear X670Aは拡張性も優れている。特にドライブベイは5インチが2つ、3.5インチは6つ、2.5インチは2つと多く、SSDやHDDを増設しやすい。多数のゲームをインストールしたい人や、動画や写真を多く保存したい人は最初からBTOメニューで追加しておこう。

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
HDDの増設に便利な3.5インチベイは6つ
Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
BTOメニューでは増設用のHDDやSSDもラインアップ

 なお、イマドキのPCにしては珍しく、DVDスーパーマルチドライブを搭載している点も本機の特徴の1つ。ちなみに、特に必要性を感じない人はBTOメニューで外しておこう。2610円安くなるのでオススメだ。

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
5インチベイの1つは、DVDスーパーマルチドライブで使用済み

 インターフェースはマザーボードに依存するが、本機の標準構成はASUS製の「TUF GAMING X670E-PLUS WIFI」。特に背面のUSBポートが充実しており、USB Type-Aは8基(USB 3.2 Gen 2が3基、USB 3.2 Gen 1が5基)、USB Type-Cは2基(USB 3.2 Gen 2x2とUSB 3.2 Gen 2)を備える。

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
USB Type-Aは8基、USB Type-Cは2基搭載する

 また、有線LANは2.5GbEに対応するほか、Wi-Fi 6E無線LANまで使える。対応ルーターは必要となるものの、空いている6GHz帯が使えるため、無線でも高速で通信したいという人にオススメだ。もちろん、Bluetoothもサポートしている。

 フロントインターフェースはヘッドセット端子に、2基のUSB Type-A(USB 3.2 Gen 1)と1基のUSB Type-C(USB 3.2 Gen 2)という構成。USB Type-CがフロントにないPCがいまだに多いので、これは結構ありがたい仕様と言える。

Ryzen 7 7800X3D&Radeon RX 7800 XTでWQHDゲーミングが快適なBTOパソコンに
フロントインターフェースにもUSB Type-Cを備える

今回の構成はゲーミング性能重視の人にオススメ

 今回試用した機材はゲーミング用途に特化した構成だが、CPUにコア数が多いモデルを選んで動画・写真編集用にカスタムしてもいい。また、もっと上位のGPUを採用するビデオカードを選んで、ゲーミング性能をさらに高めてもいい。そうした細かなカスタマイズで、自分好みの構成にできる点も本機の魅力だ。

 どこのBTOパソコンでもカスタマイズはできるものの、これだけ多くのBTOメニューの中から選べる点はサイコムならでは。自作PC感覚で細部までこだわれるので、より満足のいく1台が手に入るだろう。

 次回は定番ベンチマークソフトを使い、Ryzen 7 7800X3DとRadeon RX 7800 XTを採用した、G-Master Spear X670Aの実力をチェックする。

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