「いつかはライカ」を6万円で叶える! 昭和画質がたまらない「ライカ ゾフォート2」【実機レビュー】
ASCII.jp / 2023年11月9日 18時0分
「いつかはクラウン」というキャッチコピーがありますが、筆者にとってデジカメのなかでそれに該当するのが「ライカ」。「Leitz Phone 1」で初ライカは済ませていますが、あれはあまりカメラ的デザインではなかったので、いまだライカに憧れを持ち続けています。というわけで今回は、ライカに憧れる筆者が、最も手が届きやすいライカであるところの「ライカ ゾフォート2」をお借りして、実機レビューをお届けします。
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ライカ ゾフォート2を一言で言うなら プリント機能を備えたデジタルカメラです
ライカ ゾフォート2を一言で言えばプリント機能を備えたデジタルカメラ。対応フィルムは「ライカインスタントカメラ用フィルムパック」で、「ゾフォート用カラーフィルムパック ウォームホワイト」(1540円)、「ゾフォート用カラーフィルムパック ネオゴールド」(1540円)、「ゾフォート用カラーフィルムパック ダブル ウォームホワイト」(2970円)の3種類が販売されています。
ちなみに「ライカインスタントカメラ用フィルムパック」は、富士フイルムの「instax mini」と互換性があるので、そちらを使用することも可能です。というか最後にまたお伝えしますが、ライカ ゾフォート2と富士フイルムの「INSTAX mini Evo」は中身はほぼ同じです。
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さてカメラとしての基本性能をお伝えすると、イメージセンサーは490万画素の1/5インチCMOS(2560×1920ドット)、レンズは「Leica Summar 2.4 f/2」(35mm判換算焦点距離約28mm相当)を搭載。合焦範囲は10cm~∞、フォーカスモードはAFs(シングル)、シャッタースピードは1/4~1/8000s(オート露出制御)。フラッシュを内蔵しており、有効到達距離は約0.5~1.5mです。
プリント機構については前述のとおり、instax miniと互換性のある「ライカインスタントカメラ用フィルムパック」を使用。このフィルムのサイズは86×54mm、画面サイズは62×46mm、プリント解像度は1600×600画素。プリント時間は約16秒で、現像時間は約90秒です。
通信機能としてはBluetooth 4.2 LEが搭載されており、スマートフォンにインストールした「Leica FOTOS」アプリと連携可能。ライカ ゾフォート2で撮影した写真をスマホ経由でSNSに投稿したり、逆にスマホで撮影した写真をライカ ゾフォート2で印刷することもできます。
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約45枚の写真を保存できる内蔵メモリーを搭載し、microSDHCメモリーカードを装着可能。1GBのカードには約850枚の写真を保存できます。
本体サイズは122.9×86.95×43.8mm、重量は約320g(フィルムパック含まず、レンズキャップ装着時)。740mAhのバッテリーを内蔵しており、連続撮影可能枚数は約300枚、充電時間は2~3時間です。
本体カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色を用意。個人的にカメラとスマホは「黒」と決めているので、今回はブラックを借用しましたが、広報写真を見ているとホワイトとレッドもよいですね。迷っちゃいます。
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(次ページ:率直に言って、予想を上回る画質でした!)
率直に言って、予想を上回る画質でした!
さて本題のカメラ画質とプリント画質はまとめてチェックしてみましょう。率直に言って、予想を上回る画質でした。もちろん画像データの解像度は2560×1920ドット、プリント解像度は1600×600画素。大きな画面で見たり、ルーペで拡大すればアラは見えてきます。しかしホワイトバランスや露出が大きくずれることはなく、そしてなんとも言えないノスタルジーな色調がたまりません。
「強制昭和適用フィルター」とでも申しましょうか、令和に撮った写真に「昭和感」を適用してくれるんですよね! ……という表現が妥当なのかどうかわかりませんが、写真に想いをこめてくれるような気がします。
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(次ページ:フィルムのセット方法は?)
「ゾフォート用カラーフィルムパック」のセット方法はとても簡単。1度セットしてしまったあとはフィルムの性質上、撮りきる前に開けてしまうともう使えなくなってしまうので、しっかり撮り切ってから次のフィルムを入れましょう。
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ライカ ゾフォート2の写真は あげるほうも、もらうほうもちょっと嬉しい
ライカ ゾフォート2のエモ度は100点満点中100点、レトロ度は100点満点中90点。ノスタルジックな色調の写真を撮影でき、それをすぐさま家族や友達などにプレゼントできるのですから、あげるほうも、もらったほうも嬉しくないわけはありませんよね。
レトロ度については、そこまで追求した製品ではないということで悩みましたが、レバーでのプリントという行為に個人的に惹かれました。ボタンではなくレバーにしていること、そしてプレビュー画面がずれていき、その流れでフィルムを排出するという演出が洒落ていますよね。このプリントはまるで儀式のようで、何回やっても楽しいです。
さてライカ ゾフォート2を語るうえで避けて通れないのが、「INSTAX mini Evo」の存在。スペック、操作体系、フィルムが同一であることを考えると、ハードウェア的には同じもので、デザインとソフトウェアのUIを変更されているのだと思われます。
とは言え持ち歩くカメラは、見た目のカッコ良さも結構重要。「いつかはライカ」の第一歩を叶えたいと望んでいる方に、ライカ ゾフォート2は魅力的な選択肢と言えるでしょう。
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この記事を書いた人──ジャイアン鈴木
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EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。
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