M3チップ搭載Macはこんな人におすすめ! いよいよインテルMacの買い換え時が来た
ASCII.jp / 2023年11月1日 8時30分
アップルが最新のAppleシリコン「M3」チップを搭載するMacを、日本時間10月31日に発表しました。アップルはいつも本社のある米国西海岸側の午前中に新製品発表会を開催してきましたが、今回はハロウィンにちなんで珍しい夕方に開催。アップルいわく「スケアリー(恐ろしい)」なほど、高いパフォーマンスを備えるMacが発表されました。
M3搭載の14インチMacBook Proがお買い得
M3チップを搭載する新しいMacBook Proは、11月7日から順次販売を開始します。M3 Maxチップを搭載する上位機だけ、少し遅れて出荷を予定しています。
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M3搭載24.5インチのiMacはM1チップ搭載機と同じデザイン、同じカラーで11月7日に登場します。
今回はM3搭載のMacBook AirやMac miniが発表されていません。MacBook Airは6月に15インチのモデルを発売したばかりなので、この時期にM3搭載の13インチは出しづらかったのかもしれません。Mac Miniと一緒に来年春以降にM3アップグレードが実現することを期待しましょう。
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筆者はM3チップを搭載する14インチのMacBook Proが、24万8800円で買えるところに着目しました。M2搭載の15インチMacBook Airは、ストレージを増強して14インチのMacBook Proと同じ512GBにすると価格が22万6800円になります。いま15インチのAirの購入を検討している方は、一度立ち止まってM3の14インチMacBook Proを視野に入れるべきです。
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M3のパフォーマンス、高精細なHDR対応のLiquid Retina XDRディスプレイ、HDMIポートとSDXCカードスロットなどハードウェアの仕様に由来する「Proクオリティ」の差は、MacBook Airを選ぶ限りはカスタムオーダーに対応するCTOモデルを選んでも超えることができません。ならば2万2000円を奮発してM3搭載の14インチMacBook Proを選ぶ方が正解な気がします。15インチのAirは画面サイズが1インチ大きく、約40g軽量です。この差が実機でどれほど感じられるのか、またあらためて確かめてみたいと思います。
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「MacBook Proをおすすめしたいユーザー像」をアップルが示した
今回の発表会ではアップルの幹部が、新しいMacがターゲットに見据えるユーザー像を明確に捉えて、それぞれのタスクに対する相性の良さをアピールしていました。
MacBook Proは「プロが使うもの」という先入観が固定されつつありました。アップルによると、MacBook ProはM3搭載機が「学生・個人の起業家・クリエイター」、M3 Proは「プログラマー・プロのクリエイター・研究者」、M3 Maxは「AI開発者・3Dアーティスト・プロのビデオクリエイター」など、異なる作業負荷に対して十分に応えるパフォーマンスを最新のチップが備えているといいます。誰でも気軽に選べるハイスペック・モバイルPCとして、MacBook Proの魅力を再定義できるか、発売後のアップルによるTVCMなどを活用したプロモーション戦略にも注目です。
Appleシリコンが誕生する以前に発売された、インテル製チップを搭載する「旧式のMac」からの買い換えも積極的に促しています。インテルベースのMacBook Proよりも処理スピードは約11倍速くなり、内蔵バッテリーによる連続駆動時間は11時間長く持つようになるといいます。ティム・クックCEOも「Macを体験するなら今でしょ」と、発表会の中で呼びかけていました。
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新色の「スペースブラック」が追加されたことで、すでにMacBook Proを愛用するユーザーの買い換えに対するモチベーションも高まりそうです。スペースブラックはM3 Proチップ、またはM3 Maxチップを搭載するモデルしか選べないカラーなのが残念ですが。今回のMacBook Proでは陽極酸化皮膜処理を施すことによって、ダーク系カラーの筐体に目立ちがちな指紋の付着を減らす工夫を凝らしています。ブラックよりも明るいスペースグレイ、シルバーにも同じコーティングを施しているようです。
一方、オールインワンスタイルのiMacは、家族やオフィスの共有PCとしても人気を博してきました。M2チップをスキップして、一息にM3チップを搭載したことで、やはりインテル製チップを搭載するiMacからのアップグレードをアップルは強くプッシュしています。24インチの4.5K Retinaディスプレイの映像と空間オーディオのコンビネーションは確かに強力です。12月2日にはコジマプロダクションによる「デススト」Mac版のリリースも控えています。グラフィックスに凝ったゲームをiMacでプレイできる機会が楽しみです。
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筆者紹介――山本 敦 オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。
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