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高性能カメラ&67W充電のXiaomi 13Tは、上位の13T Proと差が少ないオトクモデル

ASCII.jp / 2023年11月12日 12時0分

 「Xiaomi 13T」は、シャオミが日本市場に投入する新たなハイエンドモデル「Xiaomi 13T」シリーズのスタンダードモデル。前機種の「Xiaomi 12T」シリーズでは日本投入が見送られたスタンダードモデルだが、Xiaomi 13Tシリーズでどのような進化を遂げているのだろうか。

 上位モデルの「Xiaomi 13T Pro」との比較を交えながら確認していきたいが、開発中のバージョンでの評価となることはご了承いただきたい。

◆デザインやサイズは「Xiaomi 13T Pro」とほぼ同じ

 まず外観を確認すると、Xiaomi 13Tは約6.7型の有機ELディスプレーを搭載しており、サイズは約76×162×8.7mm、約197g。上位モデルのXiaomi 13T Proとほぼ同じサイズ感である一方、Xiaomi 13T Proではカラーによって違いがあった厚さや重量は、統一されている。

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「Xiaomi 13T」の正面。約6.7型のディスプレーを搭載しており、サイズは「Xiaomi 13T Pro」とほぼ変わらない

 とはいえカラーによって背面の素材が異なる点はXiaomi 13T Proと共通しており、アルパインブルーは樹脂素材を用いビーガンレザー加工が施されている一方、メドウグリーンとブラックはいずれもガラス素材が用いられている。見た目の印象に加え触感もかなり違ってくるだけに、選ぶ際には実際に触れてみることをオススメする。

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背面から見たところ。今回お借りした「アルパインブルー」は他の2色とは異なり、ビーガンレザー調の加工が施されていて見た目や触感にかなりの違いがある

 また全体的なデザインもXiaomi 13T Proと共通しており、背面のカメラはサイズが大きく主張がやや強い印象だ。最厚部の厚さは12.1mmと、本体と3mm以上違いがあることから、背面を背にして置いた時の傾きには注意したい。

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Xiaomi 13T Pro(右)と並べてみたところ。カラーが違うので背面素材が違っているものの、それ以外のデザインやサイズ感がほぼ共通していることが分かるだろう
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本体厚さが8.7mm、最厚部が12.1mmなので、カメラ部分の出っ張りはかなり高さがある

 側面のインターフェースを確認すると、右側面に音量キーと電源キー、底面にUSB Type-C端子とSIMスロットというスタンダードな構成。指紋センサーはディスプレー内蔵型となっている。

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本体右側面には音量キーと電源キーが備わっている
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底面にはUSB Type-C端子とSIMスロットがある

◆カメラ性能もほぼ共通、画質の違いは?

 カメラ性能を確認すると、背面のカメラは5000万画素/F値1.9の広角カメラと望遠カメラ、そして1200万画素/F値2.2の超広角カメラの3眼構成。前面のフロントカメラは2000万画素/F値2.2で、こちらもXiaomi 13T Proと共通。海外版にあったライカカメラのロゴはなく、ライカカメラ監修のカメラではなくなっている点も共通している。

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カメラは約5000万画素の広角カメラと望遠カメラ、約1200万画素の超広角カメラの3眼構成。こちらもXiaomi 13T Proと共通している
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Xiaomi 13Tの広角カメラで撮影した写真
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同じ場所から望遠カメラで撮影した写真
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同じ場所から超広角カメラで撮影した写真
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暗い場所で撮影した写真。センサーの性能の高さに加え光学式手ブレ補正を搭載することで、夜景モードを使わなくてもある程度明るく、ブレなく撮影できる

 ただスタンダードモデルが投入されていた前々機種の「Xiaomi 11T」シリーズも、スタンダードモデルの「Xiaomi 11T」と高性能モデルの「Xiaomi 11T Pro」とでカメラ性能は共通していたが、採用するチップセットがMediaTek製とクアルコム製と違っていたこともあり、画像処理エンジンが違っていたことから画作りには違いがいくつか見られた。

 ただXiaomi 13Tシリーズの場合、両機種ともにチップセットにはMediaTek製のものを採用している。そこで実際に色々なシーンで写真を撮影して比べてみたところ、全体的にXiaomi 13Tの方が、明るい場所でやや暖色寄りの補正が入る印象を受ける。

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Xiaomi 13Tで撮影した写真
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同じ場所・同じ時間でXiaomi 13T Proで撮影した写真。良く見比べると色合いに違いがあるが、ぱっと見では分からない程度の差だ

 ただ、それも良く見比べないと分からない程度の違いであり、カメラ性能自体は共通していることからシャープさや精細さなどに関しては大きく変わらない印象だ。加えてシャオミ製の上位モデルに搭載されてきた「ショートフィルム」「長時間露光」などの機能は継続して搭載されており、シーンに応じた特徴ある写真や動画を撮影できるのはうれしい。

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「長時間露光」など従来の「T」シリーズに搭載されていた撮影機能を活用できるので、うまく活用すれば印象的な写真や動画を撮影できる

◆チップセットや急速充電の性能は落ちるが必要十分

 兄弟モデルということもあってXiaomi 13T Proとの共通点が非常に多いXiaomi 13Tだが、大きな違いの1つはベースの性能だ。Xiaomi 13T ProはチップセットにMediaTek製のハイエンド向け「Dimensity 9200+」と12GBのメモリーを搭載しているのに対し、Xiaomi 13Tは同じくMediaTek製の1世代前となる「Dimensity 8200-Ultra」を搭載しており、メモリーも8GBとなっている。

 それゆえ性能はやや抑えられている印象だ。あくまで開発中バージョンでの評価ということになるが、「Geekbench 6」のベンチマーク結果を確認するとCPU性能はやや低め。「3DMark」は実行できなかったので比較ができなかったが、Xiaomi 13T Proでは対応していたリアルタイムレイトレーシングには対応しておらず、性能に違いがあることは間違いない。

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「Geekbench 6」のCPUベンチマーク結果

 ただ主要なゲームで確認してみると、グラフィック設定はいずれも既存のハイエンドモデルと大きく変わらず、設定を最大限に上げても快適なプレイが可能だった。高い性能を持つことは確かだ。

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「PUBG MOBILE」のグラフィック設定ではクオリティが「ウルトラHDR」、フレーム設定が「ウルトラ」までと、ほかのハイエンドモデルと同等となる
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「原神」のグラフィック設定はデフォルトで「中」と、こちらも他のハイエンド機種と同等。設定を「最高」に上げても快適にプレイできる

 そしてもう1つ、大きな違いとなっているのが急速充電だ。Xiaomi 13T Proは120Wの急速充電に対応し、19分で100%充電できることを大きな特徴としてうたっているが、Xiaomi 13Tの急速充電は67Wで、15分で50%の充電ができるとされている。

 では実際のところはどうなのだろうか? こちらも開発中のバージョンでの検証になるのだが、実際にバッテリーが1%の状態から、対応する充電器で充電を何度か試してみた、およそ18~20分で50%に到達。その後およそ50分で100%に到達するという状況だった。Xiaomi 13T Proと比べれば充電速度は遅いが、1時間以内に100%充電できる点はほかのスマートフォンと比べた場合の優位点となることは確かだ。

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67Wの急速充電に対応しており、手元で測定した限りでは50分程度で100%充電することができた

 それ以外の機能・性能について確認すると、いわゆる日本仕様に関しては、IP68の防水・防塵性能に対応するほか、FeliCaも搭載しているので「モバイルSuica」などの利用も可能。Xiaomi 11Tシリーズの際にはFeliCaに対応していたのが上位モデルだけだっただけに、両機種ともにFeliCaに対応した点はうれしい。

 またモバイル通信性能に関して確認すると、SIMは物理SIM(nanoSIM)とeSIMのデュアルSIM構成。Xiaomi 13Tを販売するKDDIの「au」ブランドのWebサイトでは、発売前ということもあって対応周波数が記載されていないが、最大通信速度がダウンロードで4.1Gbps、アップロードで218Mbpsとなっていることからミリ波には非対応と考えられる。

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eSIMとのデュアルSIM構成なので、SIMスロットはnanoSIM×1となる

【まとめ】バランスは非常によく価格次第で“化ける”可能性も

 まとめると、Xiaomi 13Tはハイエンドモデルとしては非常にバランスが取れた機種といえる。Xiaomi 13T Proと比べると飛び抜けて高い性能を持つ訳ではないのだが、カメラの性能は高くゲーミングでも満足できる性能を持ち、充電速度も超高速ではないとはいえかなり早い部類に入るだけに、満足感は高いのではないだろうか。

 となると気になるのはやはり価格だ。販路が異なるため一概に比較するのは難しいだろうが、性能差を考慮すれば少なくともXiaomi 13T Proよりは安く販売されると考えられる。円安が進む昨今だけに、当初5万円台で販売されたXiaomi 11Tと比べれば値段が上がることはやむを得ないが、高い性能をリーズナブルに利用できることに期待したい。

 

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