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高すぎるハワイ旅行、ちょっとでも移動で節約するコツは?

ASCII.jp / 2023年11月8日 7時30分

ハワイお得な移動手段
憧れのハワイは、これまで以上に憧れの島になったのか

 先日、筆者はANAのA380「フライングホヌ」3号機を取材するため、ハワイに行っていました。「ハワイに行く」と話すと「メッチャ高いんでしょ?」と聞かれるのですが……はい、ぶっちゃけ高いです。もともとハワイはアメリカのなかでも物価が高いエリアなのですが、それに加えて1ドル=150円を超える日もある円安傾向で、帰国してから現地で支払ったクレジットカードの支払額を見て呆然となったこともありました。

ハワイお得な移動手段
ハワイのスタバで朝食に紅茶とマフィンを頼んだら10.01ドルで、カードの明細では1502円でした・・・・・・

憧れのハワイはインフレと円安で さらに憧れの旅行先に……

 そういった「ハワイ=高い」というイメージがすっかり定着してしまったためでしょうか。現地で話を聞くと、新婚旅行や三世代での家族旅行といった旅行客は徐々に回復傾向にあるものの、ひとり旅やはじめての海外といった、ライトでカジュアルな日本人旅行客数は低調とのことです。

 そんなハワイ旅行も、工夫次第では現地での支出を抑えて滞在できます。筆者が旅した場所はオアフ島やワイキキがメインとなりますが、この3年で5回ほどハワイに訪れた経験から、少しでも楽しくお得に過ごすための現地の移動テク(交通手段)をお伝えします。

少しの距離を便利に移動するなら ライドシェアのUberかLyftを使おう

 海外での交通手段というとタクシーがメジャーですが、ハワイはいわゆる「流しのタクシー」はほとんど走っていません。そのため最近はライドシェアの「Uber」もしくは「Lyft」を使うのが一般的です。

 たとえばワイキキの中心街から人気のショッピングモール「アラモアナセンター」まで(車で10分ほどの距離)ライドシェアを使うと、チップを入れて約9ドル。これはこれで便利なのですが、何度も使っていると、当然、割高になります。

ハワイお得な移動手段
ライドシェアはあらかじめいくらくらいかわかるのが便利

安く遠くに移動するなら電車よりバス 支払いは交通系ICカードで

 そこで、ライドシェアよりも安い手段として考えられるのが、現地の公共交通機関を使う方法です。2023年6月に、約80年ぶりにハワイの鉄道路線「スカイライン(Skyline)」がオアフ島に開業して話題となりましたが、実はワイキキなどの中心街を通らないため、観光での利用にはあまり適していません。

ハワイお得な移動手段
ダニエル・K・イノウエ国際空港を挟んでワイキキなどの反対側のエリアで開通した鉄道「スカイライン」。空港からワイキキ方面への延伸も予定はされている。オアフ島西部のカポレイ地区とアロハスタジアムの間を結ぶ9駅の区間を運行中(約17km)

 そのかわり発達しているのがバス路線。「TheBus」という名前で、ハワイ島内を網の目のように網羅しています。このTheBusを使いこなすことが、ハワイでお得に滞在する第一歩になります。支払いは現金か現地の交通系ICカード「HOLO CARD」のみですが、断然HOLO CARDのほうがお得です。

HOLO CARD
黄色い車体デザインが目印の「TheBus」
ハワイお得な移動手段
ハワイの交通系ICカード「HOLO CARD」

 というのも、料金はどちらも1回3ドルと定額なのですが、HOLO CARDを使うと7.50ドル/日以上はカウントされません。しかもHOLO CARDで1回乗車すると、2時間30分以内の乗り継ぎは無料となります。これが現金になると、毎回支払いが必要になるため、HOLO CARDのほうが断然お得、というわけです。筆者はこのTheBusを使って、街中の移動だけでなく島一周もして楽しんでいます。1日中どれだけ乗っても7.50ドルまでしかかからないのは、安心です。

 (次ページ:「HOLO CARD」の手に入れ方と使い方)

「HOLO CARD」は コンビニかスーパーで手に入れよう

 HOLO CARDの入手方法は結構簡単で、最も手軽に手に入れるなら、街を1ブロック歩くごとに見つかるコンビニエンスストア「ABCストア」(HOLO CARDの案内が貼ってある店舗)で購入可能です。ただしABCストアで販売しているのは「1日券」のみ。カードの自体のアクティーベション料が2ドルなので、支払いは9.50ドルになると思います(支払いは現金のみ)。

ハワイお得な移動手段
このポスターが貼ってあるABCストアで、HOLO CARDは購入可能

 金額がチャージされていない、プレーンなカードは、アラモアナセンターのスーパーマーケット「Foodland Supermarket」などで販売しています。チャージはHOLO CARDの公式サイト(日本語)から。アカウントを作成して購入したHOLO CARDの番号を登録すれば、あとはクレジットカードからチャージ可能です。(ちなみにハワイの鉄道、スカイラインもHOLO CARDで乗車できます)

ハワイお得な移動手段
HOLO CARDの公式サイトは日本語表示にも対応していて、チャージなどがわかりやすい。以前はABCストアでもチャージができたのですが、現在は非対応
ハワイお得な移動手段
こちらはプレーンなHOLO CARDを販売しているアラモアナセンターのスーパーマーケット「Foodland Supermarket」のカスタマーセンター

バスはどうやって乗る? 前から乗ってタッチ決済、降りる時はワイヤーを引く

 バスの乗り方も簡単で、まずはGoogleマップでバスを使った目的地までのルートを検索し、案内に出た停留所でバスが来るのを待ちます。バスにはそれぞれ路線番号が割り当てられていて、バスにも表示されているので、Googleマップで指定された番号のバスに乗り込めばオーケー。

バス停には停車するバスの路線番号が記載されている
バスにも路線番号が書いてあるのでわかりやすい

 バスは前乗りで、乗り込んだところにある機械にHOLO CARDをタッチすれば支払い完了。降りる時は、車内のボタンか窓側にあるワイヤーを引っ張ると次のバス停で停車するので、そのまま降ります。ちなみにモタモタしていると、そのまま発車してしまうので、ドアの前に移動するなど、降りるアピールをしておいたほうがいいです。

乗車時にHOLO CARDをタッチ
停車する際はボタン式ではなく、ワイヤーを引っ張ると次で停車してくれる

 乗車の際に注意したいのは、車内飲食禁止ということ。カフェのカップを持っている人が乗車を断られているのを目撃しました。また通路や座席を専有してしまうような大型のスーツケースなども持ち込み禁止です。そのため空港からワイキキ市街への移動には基本的には使えません。

 ですが滞在期間中、空港へ向かうバスでスーツケースを持ち込んでいる人も見かけました。運転手からも注意はなかったので、車内が空いている場合は黙認なのかもしれませんが、やはり基本的には持ち込めないと考えておいたほうがいいでしょう。

バスの車内はエアコンがかなり効いているので、長時間乗る場合は上着をお忘れなく

 (次ページ:無料バスも上手に利用、カーシェアなら日本の免許証で運転も)

JCBカード会員やANAマイレージクラブの会員が 無料で乗車できるバスを利用しよう

 このTheBusのほかにも、ワイキキを中心に「ワイキキトロリー」というバスが運行されています。ワイキキトロリー自体は有料ですが、ワイキキとアラモアナセンターを結ぶピンクラインは、クレジットカードのJCBカードを持っていると無料で乗車できます。

ワイキキトロリーのピンクライン

 またANAも、ワイキキ・ショッピングプラザからアラモアナセンターまで「ANAエクスプレスバス」を運行しています。こちらはANAマイレージクラブの会員がANA便名のフライトを利用してハワイに訪れた場合は無料で乗車できるので、ワイキキトロリーとあわせて憶えておくと交通費を節約できます。

A380同様ホヌ(ウミガメ)が描かれたANAエクスプレスバス

自由に移動したい場合は カーシェアサービスの「Hui Car Share」がお得

 バスでの移動がお得ではあるものの、運行時間に左右されてしまうのが欠点。自由にスケジュールを組みたい場合は、レンタカーという方法もあります。ただ、営業所に借りに行く時間がもったいないのと、慣れない外国語でやりとりするのはめんどうですね。

 そこでオススメなのが、カーシェアサービスの「Hui Car Share」(以下Hui)。使い方は日本のカーシェアサービスとほぼ同じ。ホノルルエリアのショッピングセンターやホテル、駐車場などにあちこちにステーションがあり、専用アプリからの操作でサクッと借りられます。

この看板がステーションの目印

 利用するには、事前に免許証などを登録してアカウントを開設しておく必要があります。筆者の場合承認に半日ほどかかったので、日本から事前に登録しておいたほうが良さそうです。

 ちなみに登録は日本の免許証でオーケー。というのもハワイ州では入国1年以内は日本の免許証で運転することが認められているからです。ただし日本の免許証は日本語でしか書かれていないので、何かのときに現地の警察官などが読めないことも。一応、国際免許証も発行して携帯しておいたほうが無難です。

 利用方法は、専用アプリから最寄りのステーションを探し、日時指定をして予約。料金は1時間単位が基本で、プリウスで12ドル/時から15ドル/時。この時間単位で借りられるのがポイントで、たとえば滞在中に宿で食べる食材を郊外の安いスーパーへ買いに2時間だけ借りたり、朝早い空いている時間にノースショアのビーチに出かけたりといった使い方ができます。

アプリからクルマを予約

 利用時は予約した時間にステーションに行って、公式アプリから利用開始ボタンを押してスタート。係員からの説明などもなく、すぐに使えます。ドアの開閉も公式アプリからで、返却は借りたステーションに停めて、公式アプリから終了ボタンを押すだけ。

使用開始と終了、ドアロックもアプリから

 ガソリンは満タンで返す必要はありませんが、1/4以上は残っている必要があります。もしガソリン残量が1/4になっていたら、車内に支払い用のガソリンカードがあるので、それを使って給油しておきます。

現地のカーナビなので、自前のスマートフォンをカーナビがわりにできるよう、ホルダーや充電ケーブルを用意しておくのがオススメ

 というわけで、ハワイのオアフ島ではTheBusをメインに、カーシェアのHui、そしてライドシェアのUberやLyftを上手に使い分けることで、交通費を節約して移動できますよ!

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

  • 「旅人ITライターさとる」(IT系メイン)
  • 「さとる・たべる・あそぶ」(旅行・エンタメ系メイン)

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