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「Xiaomi Smart Band 8」は約6000円で血中酸素や睡眠計測も可能なコスパモデル

ASCII.jp / 2023年11月9日 12時0分

Xiaomi

 シャオミから発売中のスマートバンド「Xiaomi Smart Band 8」を使ってみました。Xiaomi Smart Band(2世代前までは「Miスマートバンド」という名称)は、格安ながら機能が充実していることで支持されている人気商品。最新のSmart Band 8の価格は、なんと5990円。前モデルのSmart Band 7の発売当時の価格は6990円だったので、そこから1000円も安くなっています。

 価格だけで“買い”と言えそうですが、買ってから後悔することはないのか? まずはじっくり使ってみました。

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Xiaomi Smart Band 8。カラバリはグラファイトブラックとゴールドの2色で、これはグラファイトブラック
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Xiaomi Smart Band 8の同梱品

◆バンドの交換が容易になり、別売バンドも充実

 Xiaomi Smart Band 8は縦に長い円形の文字盤を備え、腕時計というよりもリストバンドの感覚で装着できるアイテム。ディスプレーは、前モデルと同じく1.62型の有機EL。ただし、輝度は最大500ニトから最大600ニトへと明るくなり、リフレッシュレートは60Hz(前モデルは30Hz程度だったと思われる)へと進化しています。

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左がSmart Band 8、右がSmart Band 7。視認性はほぼ同等
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明るさの自動調整にも対応

 従来モデルは、本体を穴の空いたバンドにはめ込む形でしたが、Smart Band 8は、一般的なスマートウォッチと同じように本体の上下にバンドを取り付ける仕様に変更されています。ボタンを押すだけで簡単に取り外せる「クイックリリース」方式を採用し、カチッと合わせるだけで装着できます。

 これにより、時計本体の側面が見えるようになり、光沢があるメタリック調でデザインされています。側面にボタンがなく、タッチだけで操作するユーザーインターフェースは従来通り。本体の向きを変えるだけで左右どちらの腕でも使えます。

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左がSmart Band 8、右がSmart Band 7。バンドの仕様が変更された
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左がSmart Band 8、右がSmart Band 7。本体の側面が見えるようになり、光沢のあるメタル調仕上げに

 同梱のバンドはTPU(熱可塑性ポリウレタン)製。バンドの留め方は、前モデルと同じですが、前モデルよりも容易に、素早く固定できるようになっていました。

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前モデルはバンドを留めるのにやや力が要ったが、Smart Band 8はカチッと素早く留められる

 クイックリリースの採用に合わせて、別売バンドのバリエーションも増えています。ネックレスとしてぶら下げられるストラップや、スニーカーに取り付けられるランニング向けのストラップも発売されます。シャオミが用意する純正品のほかに、サードパーティからもすでに多くのバンドが発売されているので、着せ替えを楽しみたい人にも最適です。

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着せ替え用のバンドが充実していることも利点
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バンドのタイプに合わせて、ランニングモードを切り替え可能。たとえば「ランニングビーンモード」に切り替えると、ランニングフォームを計測でき、心拍数計測とアプリ通知はオフになる

 バンドを取り付けた状態での重さは27g(ただし、筆者が計測すると25gでした)。厚みは約11mmと、そこそこありますが、それでもスリムで軽いので、装着感は良好。一日中腕に巻いていて、そのまま寝ても気になりませんでした。

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筆者の計測では、本体が14g、バンドを付けた状態で25gだった。前モデルより1g軽かった

◆ヘルスケア&スポーツ機能は必要十分

 Xiaomi Smart Band 8は、格安ながら、スマートバンドとしての機能はもれなく揃っています。というよりも、Xiaomi Smart Bandはスマートバンドの標準のように認識されているとも言えます。

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スマホには「Mi Fitness」というアプリをインストールして使う。iOS、Androidのどちらにも対応。筆者はiPhone 15 Proとペアリングして使った

 ヘルスケア機能では、心拍数、血中酸素レベルを計測でき、睡眠の質やストレス値も計測可能。自動で計測する設定ができるので、ただ腕に巻いているだけで、健康状態に異常が生じた場合に知ることができます。また、リラックスのための深呼吸をガイドしてくれる機能もあります。

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心拍数や血中酸素濃度レベルは手動でも測定可能
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自動モニタリングの設定は「Mi Fitness」アプリでもできる
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「Mi Fitness」アプリでは、Smart Bandで計測した健康データを一括管理できる

 運動量や消費カロリーなどを計測できる「ワークアウト」モードは150種類以上。前モデルのSmart Band 7は110種類以上だったので、かなり増えています。筆者が確認したところ、球技に「ドッジボール」、ウォータースポーツに「飛び込み」などが追加され、室内トレーニングの種目がより細かくなっていました。多くの人にとっては従来のモードで十分で、新たに追加されたモードを必要とする人は少ないでしょう。

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「ワークアウト」モードの操作方法は従来通り。種目を選んで、「GO」をタップすると計測が始まる
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目標やアラートを設定することも可能

 多くの人が使うであろうランニングやウォーキングの計測は、自動検出にも対応。筆者がオンにして使ってみると、4分歩き続けるとウォーキングの計測に導かれました。なお、GPSは搭載していないので、走行ルートを記録するには、ペアリングしたスマホを携帯している必要があります。

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ワークアウトの自動検出を初期設定ではオフになっている
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ワークアウトの計測データは、Smart Bandの画面よりも「Mi Fitness」アプリのほうが見やすい

◆必要な通知だけを有効にでき、文字盤のデザインも充実

 スマホの通知は「Mi Fitness」アプリで設定可能。「メッセージ」だけでなく「Gmail」「LINE」なども設定できるので、必要な通知だけをオンにして、スマートに使える趣向です。マイクとスピーカーはないので通話はできませんが、着信は通知され、応答できない場合に拒否はできる仕様になっています。個人的には、バッグからスマホを取り出すのに時間がかかることもあるので、保留の操作もできたらいいのに……と思ったりもしました。

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通知はかなり細かく設定できる。前モデルのSmart Band 7にはなかった「メール」が追加されていたのでオンにしてみたが、iPhoneの「メール」アプリには対応していなかった
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Smart Bandに表示させるウィジェットもカスタマイズ可能

 ウォッチフェイス(文字盤)のデザインは200種類以上が用意されていて、「Mi Fitness」アプリで使いたいデザインを探して、バンドにインストールできる仕組み。従来モデルは、ヘルスケアやワークアウトの計測データを表示するデザインが中心で、シンプルなものが少なかったのですが、Smart Band 8向けにはファッショナブルで、かっこいいデザインがぐ~んと増えた印象。

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ウォッチフェイスは多彩なデザインから選ぶことができ、自分のお気に入りの画像を用いてカスタマイズすることも可能
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ビジネスシーンに合うデザインも多数用意されている

 天気、アラーム、ストップウォッチ、世界時計、スマホが見当たらない時に音を鳴らして探せる機能、スマホのカメラの遠隔シャッター機能も備えています。ただし、おサイフケータイなどの決済機能は備えていません。また、ユーザー任意でのアプリの追加はできず、それがスマートウォッチとの最大の差分とも言っていいでしょう。

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スマホのカメラを起動させた状態で、遠隔シャッターとして使える機能もある
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スマホで再生している音楽のコントロールも可能

◆電池持ちは使い方によって差が出るかも

 バッテリー容量は190mAhで、通常使用で最大16日使えるとのこと。前モデルのSmart Band 7は180mAhで14日間以上だったので、電池持ちは少し向上したようです。

 筆者はディスプレーを常時表示にして、明るさの自動調整をオンに。心拍数や血中酸素濃度などの自動モニタリグもすべてオンにして使っています。1日おきに1時間程度のワークアウトを行ない、ほぼ毎日睡眠も計測しました。その結果、1日に10~15%ほどの電池を消耗し、1週間ほど使い続けられました。

 感覚的には、電池持ちは前モデルより若干悪くなった印象。ディスプレーの性能が向上したことが要因と思われますが、電池持ちは使い方によって結構差が出ると思っておくべきでしょう。

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同梱の充電器はマグネット式でカチッと装着できる。電池残量が15%以下になってから充電してみたところ、1時間かからずに100%まで充電できた
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機能を時計と歩数カウントのみに制約する「バッテリーモード」も備えている

【まとめ】格安ながら、買って損はない完成度

 前モデルのSmart Band 7は格安ながら満足度の高いスマートバンドでしたが、Smart Band 8はさらに使いやすさを向上させた印象。今回も買って損はない1本に仕上がっています。Apple WatchやGoogle Pixel Watchよりは画面が小さく、機能も控えめですが、スリムで電池持ちがよいSmart Band 8のほうが合っているという人も少なくないでしょう。

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