カメラは2眼でも性能アップ! 「Xperia 5 V」はハイエンドながら誰でも使いこなせる
ASCII.jp / 2023年12月2日 12時0分
◆スリムなハイエンドの「Xperia 5 V」を1週間使った
現在発売中のソニー「Xperia 5 V」を使ってみました。「Xperia 5」シリーズは、フラッグシップの「Xperia 1」シリーズの下に位置づけられるものの、共通する機能・仕様が多いハイエンドモデル。コンパクトで片手で操作しやすいことでも人気があります。
ドコモ、au、楽天モバイルが取り扱うほか、10月27日にはソニー直販のSIMフリーモデルも発売されました。なお、キャリア版のストレージ容量が128GBであるのに対して、SIMフリー版は256GBという違いがあります。
価格はドコモが15万1690円(「いつでもカエドキプログラム」適用時の実質負担は8万1730円)、auが14万3000円(「スマホトクするプログラム」適用時の実質負担は7万9810円)、楽天モバイルが15万2400円(「楽天モバイル買い替え超トクプログラム」適用時の実質負担は7万6200円)。SIMフリー版は13万9700円となっています。筆者はドコモ版を1週間ほど使ってみました。
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◆ハイエンド機の中では最もスリム、片手で操作しやすい
Xperia 5 Vは、約6.1型の有機ELディスプレーを搭載。本体の横幅は約68mmで、片手で操作しやすいことが利点です。ちなみに、コンパクトさをセールスポイントにしているASUSのZenfone 10(画面サイズは5.9型)の横幅は68.1mmなので、今年発売されたハイエンドスマホの中では、最もスリムと言って差し支えないでしょう。
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画面の縦横比が21:9なので、ボディーは縦に長く約154mmあります。しかし、画面表示を引き下げる「片手モード」を使えば、画面上部もラクにタッチできます。コンパクトながら横向きにするとワイドな画面でゲームや動画を楽しめることも魅力です。
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ボディーはフラットで、薄く平たい板といった印象。サイドフレームのエッジには段差があり、握った時に安定感が得られるデザインになっています。右側面には音量ボタンと指紋センサーを兼ねた電源ボタン。さらに、カメラを起動し、シャッターとして使えるボタン(シャッターキー)も備えています。
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上部には3.5mm穴のオーディオジャック。底部にSIM/microSDスロットとUSB Type-C接続口を搭載。これらの配置は従来モデルからの変更がありません。
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背面パネルはフロスト加工で、サラサラとした手触り。前面パネルと同じく「Gorilla Glass Victus 2」という強化ガラスが使われていますが、パッと見ではガラスとは気づかないかも。研磨された鉱石のような趣きもあり、ソニーらしい上質感のある仕上がりです。
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◆カメラは2眼になったが性能は向上した
Xperia 5シリーズの従来モデルは12メガの3眼カメラを搭載していましたが、Xperia 5 Vは超広角+広角の2眼になりました。と聞くと、コストダウンのために望遠カメラが省かれたと思うかもしれませんが、ソニーいわく「カメラ性能は、むしろ向上している」とのこと。
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メインで使う広角カメラには「Exmor T for mobile」という 新しいセンサーが採用されています。ソニーが新たに開発した2層トランジスタ画素積層型センサーで、6月に発売された上位モデル「Xperia 1 V」に初搭載されたもの。センサーサイズは前モデル比で約1.7倍になり、より多くの光を取り込んで、高感度・低ノイズで撮影できることが利点になります。
この新型センサーは約4800万画素で、広角(24mm相当)で撮影する際は4つの画素を結合させて1つの画素として扱い、約1200万画素で記録される仕組み。2倍ズーム(48mm相当)で撮影すると、約4800万画素のうちの約1200万画素が使われて、広角撮影時よりも感度は下がるものの、光学2倍相当の画質で撮れる仕組みです。
実際に撮影してみると、どの画角でもナチュラルな画質で写りました。スマホのカメラは、鮮やかさを強調する傾向があるが、Xperiaは正統派のカメラとしての画質を重視しているように感じました。
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静止画の撮影には「Photography Pro」 、動画の撮影には「Videography Pro」というXperia専用のアプリを使います。一般的な「カメラ」アプリは搭載していませんが、「Photography Pro」のデフォルトの「BASIC」モードは一般的なカメラアプリと同じように使える仕組みです。
デジタル一眼ライクな「AUTO」「P」などの撮影モードと撮り比べてみたところ、画質に違いはないようなので、設定に凝らないのであれば「BASIC」モードだけで十分。進化ポイントとなっている“新しいボケ”や、新たに追加された「クリエイティブルック」という、写真・動画の色合いや明るさ、コントラストなどを変える効果も「BASIC」モードで楽しめます。
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もちろん、カメラの操作に慣れている人は、任意の設定ができる撮影モードで、側面のシャッターキーで撮影するのがオススメ。「Photography Pro」「Videography Pro」のどちらも、縦向きにすると、縦画面表示に切り替わるようになり、よく使いやすくなっています。
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◆内蔵スピーカーの音質にも満足必至
内蔵スピーカーの音質が良いこともXperiaの特徴です。Xperia 5 Vはディスプレーの上下にスピーカーを搭載。横向きにすると左右均等の配置で、音が前方に広がります。一般的なスマホでは、スピーカーの左右の配置が不均等で音量に差があったりするので、内蔵スピーカーで音楽を聴いたり、映画を観たりすることが多い人には、大きなメリットと言えるでしょう。
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LDACに対応しているので、ワイヤレスでハイレゾ音質を楽しむことも可能です。3.5mmのオーディオジャックを搭載し、差し込み口や回路も音質を最優先した設計になっているとのこと。筆者は有線ヘッドフォンでは試聴していませんが、お気に入りのヘッドフォンで高音質で聴きたい人も満足できそうです。
◆パフォーマンス&電池持ちも文句なし
プロセッサーは、上位モデルのXperia 1 Vと同じSnapdragon 8 Gen 2(最大3.18GHz) 。メモリーは8GBで、Xperia 1 V(キャリア版は12GB、SIMフリー版は16GB)よりは少ないものの、日常使いには十分なスペックです。
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バッテリー容量は5000mAh。ハイエンドスマホの中では多いほうで、実際に電池持ちは上々。筆者は1週間ほど使って、それなりにヘビーに使った日もありましたが、1日で電池がピンチになることはありませんでした。標準的な使い方であれば余裕で1日持つと考えていいでしょう。電力消費が多い機能を制限して電池を長持ちさせる「STAMINAモード」も備えています。
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また、動画を撮影したり、ゲームをしたりするときに熱くなることもなく、発熱対策もしっかり行なわれている印象でした。
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【まとめ】欠点が見当たらない完成度。長く使い続けたい人にオススメ
ハイエンドのスマホは使いこなしが難しいと思われがちですが、Xperia 5 Vは誰でも気軽に使えそうです。カメラはデフォルトのままでキレイに撮れるし、音楽を聴くときも、デフォルトのままで臨場感のあるステレオサウンドを楽しめます。21:9のワイドな画面はゲームや映画との相性もよく、横画面表示のゲームを快適にプレイできること請け合い。
しばらくはデフォルトのままで使って、ある程度慣れてから、自分なりの撮影表現や音質カスタマイズなどに挑戦するといいでしょう。
![Xperia](https://ascii.jp/img/2023/11/30/3647859/x/95bd35c4d9136a20.jpg)
キャリア版、SIMフリー版ともにおサイフケータイ対応で、IP68の防塵・防水にも対応。バッテリーの寿命を延ばす「いたわり充電」にも対応しているので、1つのモデルを長く使い続けたい人にもオススメです。
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