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超高性能でゴージャス、M3シリーズ搭載MacBook Pro 14/16を解説

ASCII.jp / 2023年12月5日 19時0分

M3 Max搭載のMacBook Pro 14インチ。構成は16コアCPU(高性能コア12個、高効率コア4個)、40コアGPU、128GBメモリ、8TBストレージ、価格は105万6800円

 非常にハイパフォーマンスなM3 Max搭載のMacBook Pro 16インチから、安価で省電力なのに十分以上の性能を持つM3を搭載したMacBook Pro 14インチまで。M3シリーズのチップを搭載したMacBook Proシリーズは非常に充実したラインナップを備えるにいたった。

 本稿では、4回に渡って最新のM3シリーズ搭載のMacBook Pro 14/16インチについて解説する。

超高性能、ゴージャスな仕様の MacBook Pro 14/16インチシリーズ

 新しいM3シリーズ搭載のMacBook Proが登場して、Macのノート型パソコンのラインナップは非常に分かりやすくなった。

 まず、エントリーモデルとして、M1チップ搭載のMacBook Airが13万4800円という最安価格で用意される。

 次に、ハイパフォーマンスなのに軽量なモデルとして、M2搭載のMacBook Air 13インチと15インチがラインナップされている。基本的な機能はすべて備え、ビデオ編集から、3Dグラフィックスまで一般的な作業はすべて行える充実したモデルだ。Liquid Retinaディスプレーは、500ニトの輝度と、P3色域を備える。ノートパソコンとしては十分な性能を持ってるし、美しい。

MacBook Proの上位モデルには、新しく新色のスペースブラックが用意される

 そして、高価格で高性能なモデルとして14/16インチのMacBook Proがラインナップされる。チップセットは16インチではM3 ProかM3 Max、14インチではそれに加えて、無印のM3チップ搭載の廉価なモデルが用意された。

 最強仕様では16コアCPU(高性能コア12個、高効率コア4個)、40コアGPU、128GBメモリ、8TBストレージというデスクトップ並みの強力なモデルから、シンプルなM3搭載モデルまで、幅広いラインナップが現行MacBook Proの特徴だ。

MacBook Pro 14インチモデル。高性能だが、MacBook Air 13インチモデルより、明確に厚くて重い

 また、最も廉価なM3搭載モデルでも、十分な拡張性(USB-Cポートは1つ少なく、外部ディスプレーは4K 1枚までだが、MagSafe 3、HDMIポート、SDカードスロットが用意される)、高品位なディスプレー、フォースキャンセリングウーファーを持つ6スピーカーによる良い音響など、最新のMacBook Proならではのクオリティーを持っているところが素晴らしい。M3チップセットでも十分に高性能だから、そこに拡張性と、映像や音のクオリティを併せ持ったマシンを必要としている人もいると思うのだ。

M3搭載機にはスペースグレイとシルバー、M3 Pro/Max搭載機にはスペースブラックとシルバーが用意される

高級感のある「黒」。新色のスペースブラック

 今回のMacBook Proでは、M3 ProとM3 Maxを搭載した上位モデルにだけ、新色の「スペースブラック」が用意されている。上位モデルのカラーラインナップは、スペースブラックとシルバー。M3搭載モデルのカラーラインナップはスペースグレイとシルバーの2色だ。

 新色のスペースブラックは、マットな黒で指紋が気になるカラーだが、アップルは陽極酸化被膜を使った処理を施して、指紋が目立たないようにしている。

 そのおかげでこんなに指紋が目立ちそうなカラーリングにも関わらず、さほど気にせずに使うことができる。とはいえ、厳密にいえば指紋は付くので撮影の際には、やはり気遣う必要はあった。特に、指の脂分が強い人は「やっぱり指紋が残るじゃないか!」と思うかもしれない。指紋は付着しにくいが、魔法ではないということだ。

高性能はうれしいが少々重い

 色以外の外観は、M1 Pro/Max、M2 Pro/Max搭載のMacBook Pro 14/16インチとまったく変わらない。

色以外では、M1 Pro/Max、M2 Pro/Max搭載のMacBook Pro 14/16インチと外観上は区別がつかない
MacBook Pro 14インチモデルのパッケージ内容
スペースブラックは同梱されるステッカーもブラックだが、説明書はシルバーのまま(iMacなどは、説明書の色もボディカラーに合わせたものが用意される)
ケーブルは本体同色のものが用意されるが、アダプターは電源側の部品ということで、どのカラーの場合でも白いものが同梱される

 とりわけ筆者が気に入ってるのは、Liquid Retina XDRディスプレーだ。MacBook Airのディスプレーの性能と比べてもさらに素晴らしく、100万対1のコントラスト比、最大1600ニトの輝度、ProMotionによる最大120Hzのアダプティブリフレッシュレーを備えている。見比べると、やはりMacBook Airのディスプレーより、かなりグレードの高さを感じる。また、オーディオも同様に、聴き比べるとMacBook Airのものよりはるかに臨場感が高い。

 重さは少し差がある。MacBook Pro 14インチのM1 Pro/Max搭載機は1.6kgだったが、M2 Pro/Max搭載機は1.6kg/1.63kg、M3 Pro/Max搭載機は1.61kg/1.62kgと10~30gの範囲で重さにバラつきがある。ちなみに、M3搭載機は1.55kgと50~80g軽い。

 これは、M3搭載機はチップセットの発熱が少ないため、他のモデルと違って放熱ファンを一機しか持たないことが大きな理由だと思われる。

MacBook Pro 14インチモデルのうち、M3搭載モデルは右側にUSB-Cポートを持たないのが外観上の数少ない違い

 ちなみに、MacBook Air M2は1.24kgと300gぐらい軽い。500mlのペットボトル半分ぐらい軽いのだ。つまり、MacBook Pro 14インチはそれなりに重い。

 MacBook Pro 16インチのM1 Pro/Max搭載機は2.1kgだったが、M2 Pro/Max搭載機は2.15kg/2.16kg、M3 Pro/Max搭載機は2.14kg/2.16kgなっている。

 しかし、MacBook Air 15インチは1.51kgという軽さに収まっており、おおよそペットボトル1本分ほど軽い。この差はかなり大きい。実際に、MacBook Pro 16インチを持ち歩いている人の多くは「重い!」という不満を持っているようだ。高性能を得るために仕方ないとはいえ、この差は大きい。

選びやすいバリエーション展開になった

 安価で軽量なモデルから、少々高価で重いが超高性能なモデルまで、多彩なモデルがあるところがMacBook Proシリーズの魅力。次回からは、MacBook Proシリーズの性能について、解説していきたい。

 

筆者紹介――村上タクタ  趣味の雑誌を30年間に600冊ほど作ってきた編集者・ライター。バイク雑誌「ライダースクラブ」で仕事を始め、ラジコン飛行機雑誌「RCエアワールド」、海水魚とサンゴ飼育の雑誌「コーラルフィッシュ」、デジタルガジェットの本「flick!」の編集長を約10年務めた後退職。現在フリーランスの編集者・ライターであり、ウェブメディアThunderVoltの編集長。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー、mmhmmヒーロー。iPhone、iPadなどのデジタルガジェットや、バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。

 

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