お手頃折りたたみスマホ「motorola razr 40」をIIJmioのキャンペーン価格で衝動買い
ASCII.jp / 2023年12月8日 11時31分
手に持った時のマットで滑りにくい感触は最高
モトローラのrazrブランドの携帯電話は、大昔のガラケー版も含めその後「razr 5G」(海外版・海外用)、「razr 5G」(日本版)と買って使い続けてきた。そして今回は11月に「motorola razr 40」をIIJmioのキャンペーン中に、9万5800円という割安価格だったので衝動買いしてしまった。
さっそく配送されてきたrazr 40のパッケージを見て、以前の超豪華だったころのrazr 5Gのパッケージと比べて、その大きな格差に正直驚いた。最新のものはプラスチックフリーやエコなど、いろいろなウンチクは出てきそうだがやはり驚くほどの差異だ。しかし本体の値段が安くなるのなら、悪いことではない。
以前のrazr 5Gは少しレガシーなイメージを残した全体的に丸みのある曲面デザインだった。手に持った時のその優しい感覚は秀逸だったと記憶している。カバーディスプレーサイズも最新のrazr 40 ultraほどではないが、カバーの上3分の2ほどをディスプレーが占めるなかなかモダンレガシーなデザインだった。
カバーディスプレーにもアプリのアイコンを3列2段ほど表示可能で、多少せせこましい感じはあったが実行できるアプリも少なからずあった。PayPayのバーコードなどの表示も可能だったので、キャッシュレス決済にカバーを開かずに支払いも可能だった。
一方、今回衝動買いしたrazr 40は、カバーディスプレーは1.47インチと小振り。上位機種であるrazr 40 ultraのカバーディスプレー(3.6インチ)に比べると4分の1以下の面積となり、通常のAndroidアプリは動作しない。イメージ的には背面に円形のディスプレーを配したUnihertzのTickTockの様に限定した特定アプリを使用するイメージだ。
razr 40は2つ折りする時に、液晶ディスプレーをヒンジ側に押しやり「側面から見るとしずく型形状」にして折りたたむために、外観上は2つの液晶画面は完璧にピッタリとくっついたフラットで極めてスッキリしたスマートな外観に収まる。ヒンジ部分に隙間のあるGalaxy Z Fold4ユーザーとしてはうらやましい。
筆者のrazr 40はバニラクリーム色のビーガンレザー仕上げだが、手に持った時のマットで滑りにくい感触は最高だ。相変わらずスマホを落とす心配はあるが、購入時に本体保護のためのケースやカバーを同時に衝動買いしなかったのは、今回が初めてだ。久しぶりに素のままで使ってみたいと思ったスマホだ。
軽くてコンパクトなサイズのrazr 40は 筆者にとって理想的なスマートフォン
今回、筆者はサブ機だったNothing Phone (2)のSIMを含め、中味のアプリのほとんどをrazr 40に移行するつもりで購入した。今回もそうだったが、昨今のAndroidスマホ同士のアカウントやアプリ、データ引継ぎ、移行は従来のようにGoogleサーバー経由ではなくなり直接USB Type-Cケーブルで接続する方式が一般的になってきたようだ。
ほどなくしてNothing Phone (2)のアプリやデータの全部をrazr 40にコピーし終わった。総ステンレス製のGMTやクロノグラフ系の腕時計と変わらない約190gのrazr 40は、普段300g前後のGalaxy Z Fold4を運んで毎日使っている筆者には軽くてありがたい。
もちろんスレートタイプのスマートフォンであるNothing Phone (2)(200g)よりも軽く、純正カバーを取り付けたLeitz Phone 2よりもさらに軽い。軽いのと同時に折り畳んで半分サイズになるrazr 40はある意味、理想的なスマートフォンの姿だ。
そしてある程度自由な角度で固定できるヒンジ構造は、自撮り棒や三脚のない環境でのハンズフリー撮影には極めて効果的だ。同じことのできるGalaxy Z Fold4を使い出して1年以上たつ筆者は、セルフタイマーを使った集合写真や置いたままでの動画の物撮りでは、ベストなスタイルだと確信を持っている。
前述したカバーに取り付けられた1.47インチの小さなカバーディスプレーの表示項目に関しては、設定画面の「外部ディスプレー」の項目で設定する。表示できる対象は、今のところGoogle Playからダウンロードできるアプリではなく、設定アプリで管理できる限定された使用法に限られる。
筆者は現在のところスケジュールや天気、現在時刻やバッテリー残量、音楽メディアのコントロールなどの任意の表示を選択し画面フリックで左右に切り替え表示管理している。
また前機種からサポートされている機能だが、写真撮影でどこを見て良いか分からない被写体の視線外れを防止するために、撮影時にカバーディスプレーにアテンションの意味でアニメーションが表示される。些細なことだが筆者の周囲では評判の良い気遣い仕様だ。
razr 40は様々な要素の積み上げでリーズナブルな販売価格を実現している。当然、Googleアプリが動作できない小さなカバーディスプレーもその1つだろう。カバーディスプレーの大きなrazr 5Gや上位機種のrazr 40 ultraでは、PayPayのバーコードも表示できキャッシュレス決済などでは有利なイメージだ。
しかし今回のrazr 40は標準でFeliCa(おサイフケータイの機能)がサポートされているので、いちいちバーコードを表示して決済するPayPayより、タッチ一発で決済の終了するSuicaの方がはるかに効率的だ。
なのでrazr 40の場合は、ショップでの支払いもカバーを開いてバーコードを表示させて支払うのは第2番目の手段だ。鉄道の改札機もショップでの支払いもコンパクトなままのrazr 40で、まったく問題なくスムーズだ。
現在、筆者は手元にメインスマホのGalaxy Z Fold4とサブ機のrazr 40、カメラとしての機能がメインのLeitz Phone 2の3台を愛用している。ただrazr 40が届いてからのここ数日は持ち歩きスマホの順位がGalaxy Z Fold4とrazr 40ので確実に入れ替わり始めた。
ご存じのように現在で第5世代まで来ているGalaxy Z Foldは、初期のモデルから毎回カバーディスプレーの幅サイズが広がり、筆者の使っているGalaxy Z Fold4ではごく普通のスマホサイズに近づいてきた。当初はカバーディスプレーが物足りないので、どうしても開いて大画面でタブレット的に使わざるを得なかった。
しかし現在のGalaxy Z Fold4あたりでは、ほぼカバーディスプレーを開いて大きな画面を使うことなく、たいていのことはカバーディスプレーだけで解決してしまう。以前に比べるとカバーディスプレーを開けて何かをやる頻度は、大きく落ちてきた。筆者の場合ならマップを見る時やPDFファイルを見る時、大きな画面でブラウジングしたい時だけの感じだ。
実はまったく逆の感覚だが最近自宅やオフィス、出先などにいる時はrazr 40を折り畳まずに広げたままで使っている。どうせまた直ぐに広げてしか使えないのだから、わざわざ畳むことはないのだ。幸いヒンジがしっかりしていて広げたままで持ち歩いてもほとんど支障はない。ジャケットやコートならそのままポケットに入れて持ち歩いている。
razr 40は外出する時や移動中には折り畳んで最小サイズで使う。そしてそれ以外の時は広げたままで使い続けるのが最良のパターンだと、だんだん分かって来た。そして移動中の改札機通過やキャッシュレス決済では、コンパクトなままが最良だ。
4200mAhの内蔵バッテリーがなかなか頼もしい
最後になったがrazr 40のコンパクトなボディに4200mAhの内蔵バッテリーは、なかなか頼もしい。また30WのTurboPower急速充電スピードもとても速い。残り10%になったrazr 40を急速充電してアプリで測定してみたところ、たった50分足らずで100%充電ができた。現在筆者は愛用のNothing Ear (2)をrazr 40と接続して小さな両者を毎日一緒に持ち歩いている。
自宅やオフィス、出先など限定されたエリアやワーキングロケーションでは開いたままでトラディショナルなスマホとしての最高の価値を発揮し、移動中はコンパクトな半分サイズがrazr 40の最上の使い方だろう。
個人的には使うために大きく広げる機会は減ってきたが、持ち運ぶために小さく折り畳まざるを得ないGalaxy Z Fold4との比較はなかなか楽しい。両者は別々に更に成長するのか、いずれかが消滅するのか統合されるのか興味は尽きない。
今回の衝動買い
・アイテム:モトローラ「motorola razr 40」 ・購入:IIJmioオンラインショップ ・価格:9万5800円
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
この記事に関連するニュース
-
モトローラ、4インチアウトディスプレイ搭載の折りたたみスマホ「razr 50 Ultra」 - 12月6日発売
マイナビニュース / 2024年11月21日 12時22分
-
モトローラの折りたたみスマホ最強機「razr 50 Ultra」がソフトバンクとIIJmioから!
ASCII.jp / 2024年11月21日 11時0分
-
縦折りスマホ「Galaxy Z Flip6」「motorola razr 50/50s」徹底比較 実機レビューで分かった“違い”
ITmedia Mobile / 2024年11月12日 12時30分
-
全部開くと10.2インチ!中国で話題の“3つ折りスマホ”「HUAWEI Mate XT」がスゴかった!
&GP / 2024年10月27日 11時0分
-
Galaxy Z Fold Special Editonを最速レビュー! 厚さ10.6mmの薄型折りたたみスマホ
ASCII.jp / 2024年10月25日 22時0分
ランキング
-
1明石家さんま、VTuberになっていた―デビュー配信からホロライブ、にじさんじとコラボした謎の新人「八都宿ねね」の正体に宝鐘マリンらも驚愕
インサイド / 2024年11月22日 10時20分
-
2川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
ねとらぼ / 2024年11月22日 7時30分
-
3こんにゃく「こうやってひねります?」 普通だと思っていた“ひねり方”についての疑問が999万表示 「やるやる!」「我が家もこれです!」
ねとらぼ / 2024年11月22日 12時20分
-
4Anker製品「最大56%オフ」 Amazon ブラックフライデーで 割引率と製品数は2023年よりもアップ
ITmedia Mobile / 2024年11月22日 7時10分
-
5猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
ねとらぼ / 2024年11月22日 10時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください