安心のスリムタワーPC「ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE」実機レビュー

　最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回はCore i7-13700/RAM16GB（DDR4-3200）/SSD512GB（PCIe Gen4 x4接続）というモデルを試用している。

「HWiNFO64 Pro」で取得したシステムの概要。CPUは「Core i7-13700」、メモリーは16GB（DDR4-3200）、ストレージは512GB（PCIe Gen4 x4接続SSD）を搭載

ベンチマークは「MyASUS」のファンモードを「フルスピードモード」に設定して実施している

　まずCPU性能については、「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は20181pts、CPU（Single Core）は2006ptsとなった。同社のCore i7-12700/ RAM16GB（DDR4-3200）/SSD512GB（PCIe Gen3 x4接続）マシンではMulti Coreは15578pts、Single Coreは1906ptsだったので、Multi Coreは約130％相当、Single Coreは105％相当のスコアを記録している。マルチコア性能は大幅に、シングルコア性能も着実に向上しているわけだ。

「CINEBENCH R23」のCPU（Multi Core）は20181pts、CPU（Single Core）は2006pts、「CINEBENCH 2024」のCPU（Multi Core）は904pts、CPU（Single Core）は119pts

　3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは821、Fire Strikeは2399、Wild Lifeは5600、Night Raidは10298となった。3DMarkの推定ゲームパフォーマンス（Estimated game performance）では「Apex Legends」（1080p Ultra）が最大「35+ FPS」と算出されている。

　しかし、「ファイナルファンタジーXIV：暁月のフィナーレベンチマーク」（1920×1080ドット、標準品質、ノートPC）のスコアは4105（普通）を記録しているので、画像品質を調整すれば実用的な速度でプレイできるゲームもあるわけだ。

「3DMark」のTime Spyは821、Fire Strikeは2399、Wild Lifeは5600、Night Raidは10298

「ファイナルファンタジーXIV：暁月のフィナーレベンチマーク」（1920×1080ドット、標準品質、ノートPC）のスコアは4105（普通）

　ストレージはPCIe Gen4 x4接続SSD「Micron_2400_MTFDKBA512QFM」が搭載されており、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は4303MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は1841MB/sとなった。

　PCIe Gen4 x4接続SSDとして性能は控えめだが、クリエイティブワークも含めて一般的な用途であれば実用上十分なアクセススピードを備えている。

試用機にはPCIe Gen4 x4接続SSD「Micron_2400_MTFDKBA512QFM」が搭載。「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード（SEQ1M Q8T1）は4303MB/s、シーケンシャルライト（SEQ1M Q8T1）は1841MB/s

テレワーク用個人PCとしても、法人向けの大量導入PCとしてもってこいの1台

　本製品はスリムタワー型デスクトップPCながら、16コア、24スレッド、最大5.20GHz動作の「Core i7-13700」のパフォーマンスをしっかりと引き出している。

　また小さな筐体でもメモリー、ストレージの増設、換装が比較的容易。ロープロファイルとなるがグラフィックボードの増設も可能だ。

　「ASUS ExpertCenter D5 SFF D500SE」はテレワークのための自宅用PCとしてだけでなく、法人向けの高コスパな大量導入PCとしてももってこいの1台である。