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あったけぇ……電熱半てん「ほかてん」を着て公園に行った

ASCII.jp / 2023年12月14日 18時10分

サンコーの電熱はんてん「ほかてん」直販価格8980円

 寒いですね! エアコンで部屋をガンガン暖めたいですが、電気代や地球のことを考えると、風邪を引かない程度に適切な設定で利用したいところです。そこで今回取り上げたのが、サンコーの電熱半てん「ほかてん」。半てん(半纏)と言えば江戸時代から庶民に愛されてきた、日本の古き良き防寒具。筆者も学生時代に実家で愛用していたものです。しかしこの「ほかてん」は、その進化版ともいうべきヒーター入りの半てん。その防寒性能は、従来のはんてんを大きく凌駕しているはず。いったいどのぐらいのほかほか効果があるのか、お借りして実際に試してみました!

背中に5つのヒーターを内蔵 モバイルバッテリーで運用できる暖房家電

 「ほかてん」は背中にヒーターを5つも内蔵した半てんです。フリーサイズで着丈は84.5cm、肩幅は67cm、身幅は67cm、袖丈は43cm。幅広い体型、身長の方でも着られると製品公式サイトではうたわれています。そして実際、185cmで服は通常3XLサイズの筆者でもちゃんと着られました。袖の長さはもうちょっとほしいですけどもー。

3Lサイズ&172cmの、サンコーekkyさん(写真左)でもゆったりと着られていますね
これは私です。実際、185cmで3XLサイズの筆者が激しく動いても問題なし。一応、肘は隠れています

 表地の材質は綿65%、ポリエステル33%、スパンデックス2%。裏地と中綿の材質はポリエステル100%。半てんの重量は約1.2kgです。約1.2kgというとかなりの重量に聞こえますが、肩、首、背中に重さが分散するおかげか、重みを不快に感じることはありません。真冬のウールコートくらいの重さですし、デザインもシンプルなので個人的には普段着としても使えるなと思いました。

パッケージ内には、「ほかてん」、説明書が同梱。ちなみに説明書は製品公式サイトからダウンロード可能です
表地はコットン混デニム。個人的には本製品を着て、普通にコンビニに行けますね
前には「トグルボタン」が用意されており、紐よりも素早く着たり、脱いだりできます
ヒーターは左上、右上、左下、右下、中央に仕込まれています。正確な位置はのちほど掲載するサーモグラフィーカメラの画像でご確認ください
筆者は敏感肌なのですが、「ほかてん」で痒くなることはありませんでした(※痒くならないことを保証するものではありません)
実測重量は1243g。スペックどおりの重さですね

 電源にはUSB(5V 2.0A)以上に対応するモバイルバッテリーが必要で、消費電力は約10W。10000mAhのモバイルバッテリーを使用した場合の稼働時間は、温度設定「低」(約40℃)で約4.5時間、「中」(約45℃)で約4時間、「高」(約50℃)で約3.5時間です。

 バッテリー収納用ポケットのサイズが縦幅18×横幅16cm。あまり大きなモバイルバッテリーだと頭が飛び出ますし、半てんが片側だけ重たくなってしまいます。長時間利用するなら、10000mAh前後のモバイルバッテリーを複数用意したほうがよいですね。

 (次ページ:ヒーターが血管経由で背中全体を温めてくれます)

ヒーターが血管経由で背中全体を温めてくれます

 さて電熱半てん「ほかてん」を実際に使ってみた感想ですが、まず普通の半てんとしてもしっかりと防寒性能を備えています。ヒーターを付けなくても結構寒さをしのげますね。

 で、ヒーターの電源を入れれば、背中をじんわりと温めてくれて、血管経由で背中全体に温かみが伝わっていきます。10~15℃ぐらいの部屋であれば、「ほかてん」のヒーターをオンにするだけで、エアコンは必要ないと感じました。

 ちなみにサーモグラフィーカメラで使用時の温度を計測したところ、「高」(約50℃)に設定した際の最大温度は38.8℃でした。裏地越しに計測しているぶん、スペック上の温度に届いていないのだと思われます。でも十分暖かいですよ。

左ポケットに入っている電源ケーブルの防水キャップをはずしてモバイルバッテリーを接続

 左ポケットに入っている電源ケーブルの防水キャップをはずしてから、モバイルバッテリーを接続します。正常に接続されると電源ボタンが赤→白→青と点灯して消灯します。電源ボタンを長押しするとボタンが赤に点灯し、ヒーターの温度が上がります。

消灯が電源オフ、赤が「高」(約50℃)、青が「中」(約45℃)、緑が「低」(約40℃)です
「高」(約50℃)に設定した状態でサーモグラフィーカメラで撮影してみたところ、裏地の最大温度は38.8℃でした(室温23.2℃で測定)

 「ほかてん」はモバイルバッテリーで運用できるので、外出着としても利用可能。まあ凍えている(悶えている?)下記写真は冗談ですが、「ほかてん」を着ていれば外気の寒さをある程度しのげること自体は本当です。ただヒーターの暖かさを最大限に感じるためには、できるだけ肌着に近い層で「ほかてん」を着たほうがよいですね。

 外ではどうでしょうか? 近所の広い公園に半袖短パン+「ほかてん」で乗り込んでみました。この日の最高気温は10℃です。

背中がほかほかして短パンでもあったかい
ちょっと脱いじゃおう。キャー!
さ、寒い……! くそぅ、12月め……!
「ほかてん」を着れば、あったけえええええ!……というのは大げさなイメージですが、実際、ただの上着を着るよりも当然あったかいので、こんな気分でした

 なお、本製品は、洗濯機での弱洗いが可能。普段使いで汚れてしまっても、綺麗に手入れできます。ただしUSB端子に防水キャップをかぶせる、洗濯ネットを使用する、脱水機や乾燥機を使用しない、弱洗い後は絞らずに日陰で「ぬれ吊り干し」するなどの注意事項があります。必ず説明書を読んでから洗濯しましょう。

「ほかてん」には防水キャップが付いており、洗濯機での弱洗いが可能。ただし洗濯ネットの使用が推奨されています
いつまでも清潔に、「ほかてん」を愛用できるわけです

 (次ページ:エモく、レトロで実用的!)

エモく、レトロで実用的! 長く愛用できる一着です

 恒例の主観的評価ですが、エモ度は100点満点中90点、レトロ度は100点満点中95点です。電熱半てん「ほかてん」の暖かさに包まれるとなんとも言えない安心感を得られます。家族や恋人と一緒に着て、年末年始を過ごせば、絆が深まるのではないでしょうか?

 レトロ度については、ジャパンクラシカルな半てんを継承していると言うことで高得点を付けました。個人的には少し柄が入っていたほうがよりレトロ度が増すと思いますが、若い方にも着やすいようにシンプルなデザインにしたのかもしれませんね。

 サンコーの製品公式サイトによれば、消費電力(期間消費電力)は、こたつが約300~600W、ファンヒーターが約600~1200W、エアコンが約700Wのところ、「ほかてん」は10W。もちろん既存の暖房器具が必須の地域も多いですが、本製品を組み合わせることで電力消費を抑えることができるはず。エモく、レトロで、実用的な「ほかてん」は、しっかり手入れすれば長く愛用できる一着です。

コタツがあれば全身完璧のイメージ

■関連サイト

  • 製品情報
  • サンコー

この記事を書いた人──ジャイアン鈴木

 EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。

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