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フルサイズセンサーにLマウントで登場!Blackmagic「Cinema Camera 6K」実機レビュー

ASCII.jp / 2023年12月19日 10時0分

 インターフェースは、ボディ側面にまとめられている。ミラーレスカメラにはあまりない装備として「ミニXLR」の音声入力を装備している。

 XLR端子のマイクなどを変換して接続できるが、それが2チャンネル分あるのは本格的だ。もちろんファンタム電源も出せるので、外部電源のコンデンサーマイクも使うことができる。

「Cinema Camera 6K」実機レビュー
フルサイズのHDMI端子やミニXLR端子を装備。USBでの給電もできる。
「Cinema Camera 6K」実機レビュー
音声入力の設定画面。左右で別々のソースから入力できるのもミラーレスカメラではあまり見ない仕様だ。

 バッテリーはソニー「NP-F570」の互換タイプ。今回は短いクリップを撮りながら歩いたが、2~3時間くらいは持った。オプションのバッテリーグリップを使うと、もう2つ同時にバッテリーを装着できる。このシネマカメラシリーズは歴代、バッテリー消費が大きめだ。予備バッテリーを多めに用意するか、社外品のF970タイプやVマウントバッテリーの使用も検討したいところだ。

「Cinema Camera 6K」実機レビュー
同梱の充電器(USB給電タイプ)とバッテリー。

さすがプロ向けの操作性にフルサイズセンサーの高画質 本気で映像を極めたくなる逸品

 本レビューシリーズではあまりなじみの無いタイプのカメラだが、「こういうカメラもある」ということで紹介した。ミラーレスカメラの動画機能もかなり強化されてきているが、やはり本機のようなシネマカメラは動画に特化しているだけあって、機能が豊富だなという印象を持った。

 RAW動画に関しても対応するミラーレスカメラがいくつか登場しているが、フルサイズ、6K解像度、オープンゲート記録、RAW動画の内部収録(外部レコーダーを使わず本体で記録できること)を兼ね備えている機種はまだ無く、その部分の優位性は大きい。

「Cinema Camera 6K」実機レビュー
任意のアスペクト比を入力してマスク表示できる面白い機能もある。
「Cinema Camera 6K」実機レビュー
5:1にしたところ。例えば、バナーのような横長の動画を撮る場合などに使えそうだ。

 ただ、従来機に比べるとSDカードスロットやProRes記録が無くなるなど、もともと尖っていた性格がさらにスパルタンになってしまった部分はある。

 またユーザーによっては、H.264やH.265などの一般的な圧縮コーデックが欲しいという人もいるだろう。このあたり、もう少し間口を広げる方向の進化があるとさらに興味を持つ人も増えそうな気はする。

 マニュアル撮影主体にはなるが、操作のレスポンスも速くて使っていてストレスが少ないというのが正直なところ。このパッケージングならワンオペでも使いやすそうだ。シネマカメラとして見ると比較的安価なので、動画制作を本格的にやってみたいなら選択肢に加えて欲しいカメラである。

 

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