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スライド型キーボード搭載「AYANEO SLIDE」とレトロ風ミニPCを天空が国内で展開

ASCII.jp / 2023年12月22日 10時0分

 株式会社天空は12月19日より、日本でのクラウドファンディングを開始したスライド型のキーボード搭載ポータブルゲーミングPC「AYANEO SLIDE」の発表会を開催した。また、11月にAYANEOが発表したミニPC「AYANEO Retro Mini PC AM01」の国内販売予定も公開された。

株式会社天空が、スライド型のキーボード搭載ポータブルゲーミングPC「AYANEO SLIDE」の発表会を開催した
「AYANEO SLIDE」は携帯ゲーム機風のデザインだが、6型ディスプレーを上にスライドすると物理キーボードが現れる。また、ディスプレー部は最大30度の角度をつけられる
「AYANEO Retro Mini PC AM01」の国内販売も発表。初期のMacintoshを思わせるデザインが特徴だ

物理キーボード付きゲーミングポータブルPC「AYANEO SLIDE」

 AYANEO SLIDEは、6型フルHD(1920×1080ドット)タッチパネルディスプレーをスライドすると物理キーボードが現れる、特徴的なギミックを備えたポータブルゲーミングPCだ。

ディスプレーをワンタッチで跳ね上げると、物理キーボードが現れる。さらにディスプレーを最大30度傾けられ、より快適な姿勢でゲームを楽しめる

 通常時は携帯ゲーム機風のデザインだが、ディスプレーを上に跳ね上げると物理キーボードが現れる。ディスプレー部は最大30度まで角度をつけられ、自然な姿勢でゲームを遊びやすい。液晶パネルはIPSで色域はsRGB120%、DCI-P3 85%。明るさは400nit。

ディスプレー収納時。一般的な携帯ゲーム機風のスタイルでも利用できる。
パッケージは昔懐かしい、日本のVHSビデオをイメージしたデザイン

 CPUはRyzen 7 7840U、内蔵GPUとしてRDNA 3ベースのRadeon 780Mを搭載。メモリーはLPDDR5X、ストレージはM.2 2280 PCIe 4.0 SSDを採用。最大TDP は28W。

 販売モデルはメモリーとストレージ容量、カラー違いの合計3種類。16GB/512GB (ブラック)が13万8420円、32GB/2TB(ホワイトまたはブラック)が16万8300円となる。予約販売はCAMPFIREのクラウドファンディング(ALL-in方式)とハイビーム公式オンラインショップで行われており、2月中旬発送予定だ。

CAMPFIREのクラウドファンディングから購入でき、2月中旬に発送される。このほか、ハイビームAKIBA公式オンラインストアでも予約を受け付ける

 左右のジョイスティックとトリガースイッチにはホールセンサーを採用。X軸リニアモーターと6軸ジャイロスコープも備える。冷却システムとしてトリプル銅管モジュールと2枚の銅板、冷却ファンを搭載。専用ボタンから「AYA Space 2」を起動でき、TDPやLEDなどの本体設定やFPS表示などを有効にできる。

右側の専用ボタンから「AYA Space 2」を起動。ゲームに関連するディスプレーや消費電力などを設定できる。また、FPSなどを表示できるOSDも追加可能だ
3本のヒートシンクと銅板、冷却ファンによりNVMe SSDやmicroSDも含めて全体を冷却する

 OSにはWindows 11 Homeを搭載。インターフェースはUSB4 Type-Cを2ポート、SD 7.0規格microSDカードスロット(読み取り速度 最大700MB/秒)、Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.2、電源ボタン一体型生体認証を備える。バッテリー容量46.2Wh (12000mAh)。本体サイズは約226×90×28.5mm(コントローラー部 約37.5mm)、重量は約650g。

右側面。同様のポータブルゲーミングPCと比べ、ディスプレーに角度が付き自然な姿勢で遊びやすい
底面。ステレオスピーカーとUSB4 Type-C、microSDカードスロットを搭載
トリガーのほか指紋認証センサー一体型の電源ボタン、音量ボタン、USB4 Type-Cを備える
ディスプレー背面にはワンタッチスライドの機構が見える。大型ファンを搭載

レトロデザインのミニPC「AYANEO Retro Mini PC AM01」

 「AYANEO Retro Mini PC AM01」はクラシックなPCを意識した、個性的なデザインのミニPC。11月よりAYANEOがIndigogoでクラウドファンディングを実施している製品だ。

縦に置くとMacintosh風だが、寝かせるとコンパクトPCらしくなる。黒い部分は樹脂パーツでディスプレーではない

 今回天空が発表した販売モデルは、CPUにRyzen 3 3200U、メモリーとSSDが16GB/512GBのモデルと、CPUにRyzen 7 5700U」を搭載しメモリーとSSDが16GB/512GBまたは32GB/512GBの3モデルを展開。価格は3万9800円からを予定する。2024年1月よりハイビームAKIBA公式オンラインストアにて販売するとのことだ。

2024年1月より販売予定。この価格で販売する予定とのことだ

 AYANEOが海外で展開する製品のその他スペックを記載すると、OSはWindows 11 Home。DDR4メモリー、M.2 2280 PCIe 3.0スロット(NVMe、SATA)、2.5インチSATA 3.0対応の空きスロットを搭載。

 インターフェースはWi-Fi 6、Bluetooth 5.2、1000Mbps有線LAN、イーサネット、USB-C(USB 3.2 Gen1)、USB-A 3.2 Gen2×イ3、USB-A 2.0×1、HDMI 2.0、DisplayPort、3.5mmヘッドホンジャックを備える。サイズは132×132×60.5mm、重量486gだ。これらの情報は日本での詳細な販売が始まってから再度確認してほしい。

コンパクトPCながら、USBなどの拡張端子は充実している。事務作業や動画再生などに使いやすそうだ
底面に大型ファンを搭載する

80~2000年代のレトロ感を再現したPCを展開

 発表会では、株式会社天空 山田拓郎氏が現在AYANEOが取り組む「REMAKE」のコンセプトと、AYANEO SLIDEの概要について紹介。REMAKEでは80年代から2000年代までのプロダクトをモチーフにした製品を企画しており、このプロダクトの製品となるミニPC「AYANEO Retro Mini PC AM01」の発売予定も明かされた。

AYANEOは「REMAKE」のコンセプトのもと、レトロデザインに最新技術を詰め込んだ製品の展開を進めている

 クラウドファンディングにてAYANEO SLIDEを販売する株式会社CAMPFIREブランドグロース部 部長 田川舜氏も登壇。海外ブランドのグロースを手掛けており、ガジェットのジャンルは現在25~30%程度を占めており今後も推進していくとのことだ。

株式会社天空 山田拓郎氏
株式会社CAMPFIREブランドグロース部 部長 田川舜氏

 質疑応答ではビデオ会議にてAYANEO CEO Authur Zhang氏が参加。スライド型に関しては、ソニー製品だとPSP goやXperia Playなどのスライド型製品に影響を受けたという。

AYANEO CEO Authur Zhang氏

 AYANEO SLIDEは2023年初頭から計画を進めていたが、スライド形状の開発の難航と新CPUを待ったことで発売までに時間がかかったという。設計ではサンドイッチ構造で剛性感を出したほか、発表会のモデルは東京ゲームショウ2023の展示モデルから操作性や素材など全体的に改良を施しており、量産品ではより改良を進めていると語った。

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