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シャオミのロボット掃除機を使ってみたら、とんでもないハイコスパ家電だった!

ASCII.jp / 2023年12月31日 11時0分

ロボット掃除機

 シャオミ・ジャパンから発売中の「Xiaomiロボット掃除機 S10」を使ってみました。公式オンラインストアでの価格は2万4800円。ロボット掃除機の代名詞的存在の「ルンバ」は最安モデルでも約4万円で、上位モデルは10万円を超える(公式オンラインストアでの価格)ので、かなり割安感があります。でも、発表会で動きを見るとかなり聡明で、隅々まできれいにしてくれそうな印象だったので、実機をお借りして我が家で使ってみました。

ロボット掃除機
本体サイズは350×94.5mmで、重さは4.8kg。一般的なロボット掃除機と同等の印象
ロボット掃除機
カバーを開けて、ウォータータンク兼ダストコンパートメントを取り付ける
ロボット掃除機
ブラシや車輪を搭載する背面はこんな感じ
ロボット掃除機
同梱の取扱説明書はわかりやすかった

◆スマホアプリを使って簡単に設定可能

 筆者は約70m2のマンションに住んでいるのですが、その2/3ほどが居室で、1/3が荷物置き場。居室は結構広いのですが、キッチンとリビングと仕事部屋と寝室を兼ねているので、かなりごった返しています。さらに犬がいて、抜け毛や埃も溜まりやすく、普段の掃除にはルンバを使ったり、クイックルワイパーをかけたりという感じです。部屋を整理整頓してから掃除しないと、ルンバはコードに引っかかったり、障害物にぶつかって停止してしまったりということも。

 Xiaomiロボット掃除機 S10(以下、S10)を梱包箱から出すと、本体には主要な部品はあらかじめ取り付けられている状態で、ゴミをかき込む羽根のようなサイドブラシを取り付けるだけでした。

ロボット掃除機
サイドブラシは簡単に着脱できる

 充電スタンドにACアダプターを取り付けて設置。その際、充電スタンドを壁に当てて、左右に50cm、手前に1.5mのスペースを開ける必要がありました。これは、掃除機が充電ドックの位置を正しく認識して、マップを作成したり、自動で充電スタンドに戻ったりするために不可欠なようです。筆者のように荷物が多い部屋では、まず充電ドックの設置場所を作る必要が生じます。

ロボット掃除機
充電スタンドには2列の出っ張りがあり、S10がここにドッキングすると充電が始まる仕組み。電源アダプタのケーブルは、ちゃんと測ったわけではないが、結構長かった
ロボット掃除機
筆者の自宅では、このように設置した

 S10は、ただ本体のボタンを押すだけでも掃除してくれますが、スマホに「Mi Home」というアプリをインストールして使うことで、使い勝手がグンと向上します。

ロボット掃除機
このボタンを押して、電源のオン・オフ、充電スタンドに戻すといった操作ができる
ロボット掃除機
筆者はiPhone 15 Proに「Mi Home」アプリをインストールして使った。デバイスの追加画面でS10を選択し、画面の案内に従ってWi-Fiに接続すると、このアプリで操作できるようになった。なお。Wi-Fiは2.4GHzにしか対応していない

◆部屋のマッピングはわずか3分で完了

 S10の大きな特徴となっているのがマッピング機能。本体の上部に搭載されたセンサーによって、正確な位置を把握するLDSレーザーナビゲーション技術が搭載されています。アプリの「設定」画面から「マップの作成」を起動すると、S10が部屋の隅を通って、部屋全体を囲むように進み、充電ドックに戻ってきました。部屋の広さにもよるでしょうが、所要時間は3分ほど。しばらくそのままにしているとマップが完成します。

ロボット掃除機
上部に搭載されたセンサーで空間を認識し、マップを作成する仕組み
ロボット掃除機
「Mi Home」アプリの「設定」画面の「マップの作成」からS10をスタートさせると、マップを作成できる。障害物にぶつかってS10が停止し、マップ作成に失敗したこともあったので、事前に障害物がないように整理しておくべき

 そのまま掃除を開始すると、S10の動きがマップに表示されます。S10は机の脚などは、それを囲むように掃除し、ラグマットの上にもスムーズに乗り上げ、実に効率よく掃除してくれています。スマホの画面でその軌跡が見えるのは、わかりやすくいいですね。

ロボット掃除機
ラグマットにもスムーズに乗り上げ、ローテーブルの脚を周回するように動いた
ロボット掃除機
障害物に当たると、ギリギリのところまで掃除してくれる
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ベッドに下にも難なく進んで行った
ロボット掃除機
S10が掃除した軌跡はアプリで確認できる

◆掃除機とモップの1台2役を使い分けられる

 S10のもう1つの特徴として、モップ機能が挙げられます。ウォータータンク(ゴミがたまるダストコンパートメントと一体になっている)に水を入れて、濡らして絞ったモップパッドをモップホルダーに取り付けて、S10にセット。これで、ゴミを吸引する掃除と水拭きのモップの1台2役をこなしてくれます。

ロボット掃除機
ダストコンパートメントと2-in-1になっているウォータータンクに水を入れる
ロボット掃除機
付属のモップパッドを濡らして絞って、モップホルダーに取り付ける
ロボット掃除機
モップホルダーをS10の底面に取り付ける。モップ掛けをしない場合はモップホルダーは不要
ロボット掃除機
アプリでモップ掛けの有無、吸引の強度などを設定できる

 掃除機とモップは、どちらか1つを選択するほか、掃除してモップという両刀使いも可能。ですが、筆者の部屋には、モップは不要なカーペットを敷いているエリアがあります。そこで役立ったのが、マップのカスタマイズ機能。マップに仮想壁を設定して、S10が侵入しないようにしたり、モップ掛けをしないエリアを設定したりできるのです。

ロボット掃除機
アプリでS10を侵入させたくないエリアや、モップ掛けが不要なエリアなどを設定できる

 マップには家具やラグの位置は表示されませんが、S10が掃除した軌跡から、それらを推察でき、簡単にエリア指定ができました。再び、掃除をスタートさせると、筆者が指定した通りに、仮想壁で折り返し、モップ禁止エリアでは水拭きを停止してくれました。

 なお、複数の部屋をマッピングして記憶させたり、1つの部屋を分割して、それぞれを別のエリアとして掃除したりすることも可能。ただし、たとえば1階と2階など、複数のエリアをマッピングさせた場合、掃除の視点・終点となる充電ドックも移動させる必要が生じます。筆者は試していませんが、この価格なら2台買うのもありかなぁと思ったりもしました。

ロボット掃除機
部屋を分割したり、複数の部屋で異なるクリーニングの設定したりすることも可能

◆掃除の強度を調整でき、電池持ちにも不安なし

 パワーは「サイレント」「標準」「ミディアム」「ターボ」の4段階に切り替え可能。デフォルトの「標準」でも、音はさほど大きくなく、マンションなどでは夜間でも使えそうです。「サイレント」でも髪の毛や犬の抜け毛、細かい埃などはきっちり取れるので、音が気になる環境では「サイレント」で使うとよさそうです。なお、音声案内は日本語対応で、オフにもできます。

ロボット掃除機
うちの愛犬はルンバには激しく吠えるのだが、S10には最初少し吠えただけで落ち着いた。音が穏やかだからかもしれない

 ちなみにモップは、少量の水が撒かれて、モップパッドで拭き取る仕組み。埃やちょっとした汚れは取れますが、ゴシゴシ拭くわけではないので、がんこな汚れは取れません。個人的には、日常的には掃除機モードだけで十分と思えました。

ロボット掃除機
水は少量ずつ出るので、床面がびしょびしょになることはない。軽い汚れには適しているだろう

 バッテリー容量は3200mAh。「標準」モードで最大130分の掃除が可能とのこと。筆者が使った範囲では、約30㎡の範囲の掃除を30分ほどで終えたので、100㎡を超えるスペースでも1回の充電で掃除できるでしょう。

 吸い取られたゴミ・埃は、ダストコンパートメントに入ります。量にもよるのでしょうが、1部屋を掃除すると、ふんわりとまとまった状態になるので、ゴミの取り出しや掃除はスムーズでした。

ロボット掃除機
ゴミはこのように収まるので、ゴミ箱でポンポンとするだけ
ロボット掃除機
消耗品の寿命がわかりやすく表示されるのも便利。モップパッドの使用状況は%では表示されないが、最大180時間での交換が目安とのこと

◆2万4800円は破格! コスパ重視の人は検討すべし

 ちなみに筆者が今使っているロボット掃除機は「ルンバ 624」。いくらで買ったかは覚えていませんが、2016年製のモデルなので、それなりに年季が入っています。それ以前もルンバを使っていて、これが2台目。使い勝手や吸引力には不満はありません。

ロボット掃除機
筆者が現在使っているルンバ。価格は正確には覚えていないが、5万円くらいだったかなぁと。なので、S10の2万4800円という価格には衝撃を受けた

 今回、シャオミのS10を使って感じたのは、新しいロボット掃除機は、やはり機能が充実しているなぁということ。スマホアプリで設定できるので、モップ掛けや仮想壁の設置など、多彩な機能を簡単に使いこなせるんですよ。

 家電にはそんなに詳しくないので、ロボット掃除機のトレンドや価格相場はわかりませんが、新しいルンバに買い替えるのなら、S10を選びたいなぁと思ったのが本音。というか、2024年は今より少し広い家に引っ越す予定なので、本気で買おうかなぁと検討中です。

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