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Nothing Phone風の「Infinix GT10 Pro」は価格を抑えたゲーミングスマホ

ASCII.jp / 2024年1月5日 12時0分

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Infinix GT 10 Pro

 2023年は新興国向けのスマートフォンメーカーが急激に頭角を表してきた年だった。傘下にInfinix、Itel、Tecnoの3社を持つ「Transsion」は今や世界5位のスマートフォンメーカーである。Itelは低価格モデルを、Tecnoは折りたたみや色変モデルなど最新技術を搭載したモデルを出している。

 今回紹介するInfinixは、若い世代向けの製品展開を得意としている。同社の「GT 10 Pro」は価格を抑えたゲーミングモデルで、そのデザインはある製品をインスパイアしているようにも見える。

◆透明風ボディーにライティングエフェクトを搭載

 Infinix GT 10 ProはチップセットにMediaTekのDinensity 8050を搭載する、ミドルハイモデルだ。海外での販売価格は約250ドル、日本円で約3万5000円前後と手軽な価格で購入できる。ディスプレーはフラットタイプの6.67型で解像度は2400×1080ドット、リフレッシュレートは120Hz駆動。フロントカメラは3200万画素を上部に内蔵している。

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6.67型フラットディスプレーを採用

 背面デザインはNothingの「Nothing Phone」シリーズを彷彿させる、透明かつ円形をモチーフにしたデザインが施されている。Nothingがゲーミングスマートフォンを出したら、こんなデザインになるのかもしれない。ただし、背面で光るのはカメラ横のスリット状の部分だけで、通知などに合わせて光らせることができる。

 一方、背面全体のライティングエフェクトは搭載されていない。カメラは3眼だが1億800万画素のメイン以外の2つは200万画素とスペックは抑えられている。

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Nothing Phoneをかなり意識したデザインだ

 本体は側面の角を立てたシャープな作りで、フレーム部分は光沢感を持たせ高級感を演出している。反面、指紋の跡が残りやすい。本体下部には3.5mmヘッドフォン端子も備えており、市販の有線ヘッドフォンの利用が可能だ。

 バッテリーは5000mAhで、45Wの急速充電に対応、長時間のゲームプレイ中にバッテリー充電の発熱によるパフォーマンス低下を防ぐため、システムに直接給電を行なうバイパス給電機能も搭載する。

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光沢感ある側面仕上げ

 ベンチマークは測定できなかったが、Dimensity 8050搭載の他社スマートフォンのAnTuTuスコアは75万程度。ミドルハイクラスの製品のため、ハイエンドゲームの動作はやや厳しいものの、それ以外のゲームなら長時間プレイも十分できそうだ。

 本体内部は、11層4319mm2の冷却板・べーパーチャンバーで発熱を速やかに放熱してくれる。そのほか、4D効果を謳うバイブレーターやハイレゾオーディオ対応のステレオスピーカーも内蔵する。

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ミドルハイレンジモデルながらゲームにも対応した性能を持つ

 GT 10 Proのパッケージにも工夫がされている。スマートフォンのパッケージは、購入後不要になるものだが、GT 10 Proはパッケージ側面にスマートフォンを立てるためのスリットの穴が開いており、USB Type-Cケーブルを組み上げてスマートフォン充電スタンドとして使うことができる。

 さらにパッケージ底面(スタンドとして使うときは前面になる)にはメッシュ状の穴が開いており、スマートフォン底部のスピーカーからの音をパッケージ内部で共振させて、大きな音で再生してくれるのだ。

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パッケージが充電台兼スピーカーになる

 OSはAndroid 13をベースにした自社開発のXOSを搭載、ゲーミング向けにカスタマイズを加えたXOS 13 for GTを採用している。カスタムOSでありながらも、Androidから大きな手は加えられておらず、広告などのない軽い設計のOSになっている。

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XOS 13 for GTを搭載。ホーム画面やクイック設定パネルも大きな改変はされていない

◆1億画素カメラだけの割り切り設計

 GT 10 Proのカメラはメインが1億800万画素 1/1.67インチ f/1.8、残りの2つは200万画素のマクロと200万画素の深度測定用だ。実質シングルカメラと言える、かなり割り切った構成といえる。広角カメラがないのがやや不便ではあるが、ゲーム主体のモデルと考えれば不満はあまり出ないだろうか。

 なお、LEDのリングライトはかなり強力に光る。新興国では懐中電灯代わりだけではなく、時には暗い室内を照らす、簡易ライトとして使うことも考慮されているとのことだ。

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1億800万画素を含むトリプルカメラを搭載。LEDライトはかなり強く光る

 カメラのUIもシンプルであり、写真の倍率は等倍と2倍が表示されており、デジタルでは最大10倍までの撮影に対応する。写真モードは全画面動画撮影対応のFilm、最大4K撮影対応のVideo、AI CAM、美顔モードを備えるBeauty、ボケ写真撮影用のPortrait、そしてほかのモードを集めたMoreとなる。ProモードはMoreの中にあり、高画質撮影はこちらから行なう。

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カメラのUI、More内の各種モード。設定画面

 以下、作例を紹介しよう。

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等倍標準(1200万画素)。AIを活かして強めの発色になっている
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デジタル2倍。等倍同様に鮮やかな色合いの仕上げだ
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ポートレート・ボケ最大。深度測定カメラを搭載しているのでボケ効果は大きい
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近距離撮影(等倍)。マクロがなくともある程度近寄れる

【まとめ】ゲーミングスマホとしてはお買い得なお値段が魅力

 GT 10 Proの性能は価格相応であり、背面のサイバーパンクなデザインは他社の高価なゲーミングスマートフォンにもない独特の世界観を味わえる。ゲーミングモデルというよりもファッション端末として持つのも良さそうだ。

 新興国の若い世代を狙った広告展開もされており、Infinixのブランド価値を高める製品になるだろう。日本で見ることはなかなか難しいが、インドやアフリカではこのようなスマートフォンが大きな話題になっていることを知ってほしい。

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デザインで選びたくなるスマホだ

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