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M3搭載MacBook Proの高性能を活かしきる! 外部ディスプレイ活用のススメ

ASCII.jp / 2024年1月3日 9時0分

M3搭載MacBook Proに、Apple Studio Displayのような大画面の外部ディスプレイを接続して活用する方法を紹介します

 今回は「Apple M3」ファミリーの中で最もベーシックなM3チップを搭載するMacBook Proをリファレンスにして、外部ディスプレイとの組み合わせを上手に活用する方法を紹介します。MacBookによるクリエイティブワークの環境を補完したり、迫力のデスクトップシアターを満喫してみたい方におすすめです。

M3搭載MacBook Proの高い性能と 機動力の両方を活かす

 アップルが2023年の11月に発売したApple M3チップを搭載するMacBook Proには、14インチと16インチのHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)表示に対応するLiquid Retina XDRディスプレイ搭載モデルがあります。高精細なディスプレイのおかげで、MacBook Pro単体でも写真や映像の編集、Adobe Illustratorによるグラフィックデザインなど様々なクリエイティブワークに対応できます。特にスリムで軽く機動力にも優れているモバイルマシンなので、オフィスや自宅から離れた場所で仕事や創作をする方には新しいMacBook Proが欠かせません。

M3搭載MacBook Proも側面にHDMIポートを1基搭載しています

 M3搭載のMacBook Proは全機種がThunderbolt/USB 4ポートと、HDMIポートを備えています。オフィスや自宅に腰を落ち着けてMacによる作業に集中したい場合は、外部ディスプレイを併用するとさらに作業環境が充実します。仕事のスピードアップも図れるでしょう。大画面の外部ディスプレイがあればビデオ鑑賞やゲーム体験もレベルアップします。

 M3搭載のMacBook Proに接続できる外部ディスプレイの台数は下記の通りです。同時に使える外付けディスプレイの台数は、MacBook Proの機種、外部ディスプレイの解像度やリフレッシュレートのスペックによっても変わります。

●M3搭載MacBook Pro(14インチ)  以下どちらかの構成で1台の外部ディスプレイが接続可能です。 ・最大6K/60Hzのディスプレイ1台(Thunderbolt接続) ・最大4K/144Hzのディスプレイ1台(HDMI接続)

●M3 Pro搭載MacBook Pro(14インチ/16インチ) ・最大2台までの外部ディスプレイを同時に接続可能。ディスプレイの解像度は最大8K、リフレッシュレートは最大 240Hz。 ※ディスプレイの性能により、接続できる台数の上限が異なります。

●M3 Max搭載MacBook Pro(14インチ/16インチ) ・最大4台までの外部ディスプレイを同時に接続可能。ディスプレイの解像度は最大8K、リフレッシュレートは最大 240Hz。 ※ディスプレイの性能により、接続できる台数の上限が異なります。

Studio DisplayからMacBook Proの電源をThunderboltケーブルで供給

MacBook Proをデスクトップマシンのように使う方法

 2023年秋から筆者のメインマシンになったM3搭載MacBook Proと、今回の取材のために用意した27インチ 5K Retinaディスプレイを搭載するApple Studio Displayを接続してみました。

 Studio Displayに同梱されている1mのThunderboltケーブルでMacBook Proに接続します。MacのAppleメニューから「システム設定」→「ディスプレイ」に入ると外部ディスプレイの使用形態、輝度調整などが変更できます。拡張ディスプレイとして使う場合は、MacBook Proの画面に対してStudio Displayを左右のどちら側に「配置」するかを決めます。

 外部ディスプレイにMacBook Proのディスプレイを拡張したり、またはミラーリングする使い方もできますが、MacBook Proの画面を閉じた状態で、Studio Displayにつないだデスクトップマシンのように使えます。このようなスタイルをクラムシェルモードと呼んだりもします。写真や動画の編集、ビデオ鑑賞などStudio Displayの大きな画面に集中しながら作業したい時に有効です。

 Apple Studio Displayは電源ケーブルによる給電が必要です。ThunderboltケーブルでつながっているMacBook Proについては、Studio Displayから最大96Wのホスト充電ができるため、MacBook Proを別途電源ケーブルをつなぐ必要はありません。またStudio Displayに電源ボタンはなく、MacBook Proを起動すると自動でオンになります。

 クラムシェルモードでMacBook Proを活用する際には、画面を閉じたまま作業ができるようにBluetooth接続のマウスとキーボードを用意します。AirPods ProやBluetooth接続のゲームコントローラーもMacBook Proに接続ができます。macOS Sonomaの「ゲームモード」により、音声と操作入力に対するレスポンスの遅延を感じることなくゲームが楽しめました。Studio Displayに表示される映像が遅れることもありません。

macOS Sonomaの新機能「ゲームモード」により、ワイヤレスコントローラーで遅延のないゲーミングが楽しめます

 M3搭載MacBook Proには、元からThunderbolt/USB 4ポートが2基しかありません。Studio Displayを組み合わせると、ディスプレイ側の3つのUSB-Cポートが「Macのもの」のように使えます。MacBook Proをつないでいないポートに周辺機器を接続したり、ポータブルオーディオ機器を接続して音楽データの転送などをする余裕が生まれます。さらに本体を閉じたMacBook Proの空いているUSBポート、SDカードスロットも併用できます。

HDMIで4Kテレビに接続したMacBook Proをコンテンツプレーヤーとして活用できます

HDMIでテレビにつなごう

 M3搭載のMacBook ProにはHDMIポートがあります。筆者は自宅の4KテレビにMacBook Proを接続して、デジタルカメラで撮ってMacに保存した写真やビデオをテレビで見る時に活用しています。アップルのメディアストリーミングプレーヤー「Apple TV 4K」を持っていなくても、MacBook ProでTVアプリを立ち上げて大きな画面で観る楽しみ方ができます。

 4KテレビにHDMIケーブルで接続すると、通常の場合はMacBook Proの画面を閉じた瞬間、テレビに送り出されている映像信号が途切れてしまいます。筆者はMac App Storeで配信されている「Amphetamin(アンフェタミン)」というユーティリティアプリを使っています。インストールしていくつかの設定をすませると、閉じたMacBook Proの画面がテレビに表示され続けます。テレビの映像に集中しながら、映画やドラマなどを観たい時に絶好の環境が整います。

Mac App Storeでも配信されているアプリ「Amphetamin」を使うと、Macを閉じた状態でHDMIに接続したディスプレイにmacOSの画面を表示したままにできます

 MacBook Proと4Kテレビを持っている方はHDMIケーブルを用意して、早速試してみてください。外部ディスプレイはMacBook Proによるエンターテインメントやクリエイティブワークの可能性を大きく広げてくれます。

 

筆者紹介――山本 敦  オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。

 

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