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「令和6年の初・白日夢」か? ドコモ「home 5G HR02」を衝動買い

ASCII.jp / 2024年1月19日 11時30分

左からmotorola razr 40、今回衝動買いしたNTTドコモ「home 5G HR02」

 暮も押し迫った2023年12月30日に、ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaに友人と2人でLEITZ PHONE 2の回線の解約に行った。激混みのヨドバシカメラではカウンター相談には予約が必要とのことで、その場で予約したところ何と2時間半後の夕方16時半の予約面談となった。

 あまりにも長い時間待ちで暇つぶしが大変だった。友人とはしばらく別行動となり、筆者は以前から興味のあった同じフロアのNTTドコモの「home 5G HR02」(以降、HR02)の実機のサイズと購入条件を確かめに行った。話を聞いていると「今日、持ち帰り可能だ」と言うので衝動買いのスイッチが入った。

我が家が5Gエリア内に入ったことで home 5G HR02を衝動買い

 実は以前のモデルであるHR01が発売になった頃から気になっていたが、我が家は都内にも関わらず5Gのエリアマップをいつ見ても、常にサービスエリアマップ上では5Gになるのは「3ヵ月先」を繰り返していた。ところが2023年12月中旬に偶然見てみたら、なんと今回は完全に5Gエリアに入っていた。

 現在の筆者宅(マンション)のインターネット環境は、3年ほど前にNURO光に替え、同時にWi-Fiルーターは当時のTP-Link製のメッシュルーターを3台導入している。現在のパフォーマンスは速度測定アプリ「speedtest.net」の結果のように、ダウンロードもアップロードも100Mbps〜200Mbpsあり、基本的に家族からも全く不満のない状況だ。

 今回のHR02はあくまで設定不要で購入設置後、即使用できる快適さをテストして、しばらく使ってみたくて衝動買いしたアイテムだった。実際に使ってみると設定の容易さは想像以上、そしてそのウルトラ・ハイ・パフォーマンスに驚いているのが現実だ。

 最初にHR02を設置したのは、筆者宅のマンションの南側テラス側に面したLDKのダイニングテーブル上の窓側だ。窓までの距離は数十センチ、南側テラスは特にさえぎる大きな建物はなく上野、御徒町方面が遠くまで見通しの効く環境だ。素人の筆者は、この立地がHR02に向いた環境かどうかは判断できない。

 NTTドコモの宣伝通り、既にnanoSIMが挿入された状態で引き渡されたHR02は、付属のACアダプターを使ってコンセントに接続するだけだ。より詳細な追加設定は、スマホやタブレットで超簡単にできる。HR02本体正面の5G/4G、電波強度、SIM、Wi-Fi、UPDATEなどの各LEDは状況に応じて色が変化する。5個のLEDインディケーターがブルー全灯になれば、5Gでの起動完了だ。筆者宅では電源投入一発で起動した。

 HR02の底面には初期設定に必要な2つのSSID(2.4GHz、5GHz)やそのパスワード、関連QRコード、管理者としてHR02ルーターにログインして各種設定や変更をするための初期パスワードなどが印刷されている。今回、筆者はHR02の設置場所やデバイスの使用場所を考えて、5GHzのWi-Fi 6を使用した。

 テスト用のmotorola razr 40の設定メニューのWi-Fiの項を選択すると、先ほどの2.4GHzと5GHzのWi-Fiが見えるので5GHzの「HR02b-1E7A48」を選択して接続。ちなみに今回、Wi-Fi 6のお知らせアイコンを初めて見た。さてさっそくスマホ上で動作するOOKLAの速度測定アプリ「speedtest.net」を使って、最初のテスト計測をやってみた。

初めて速度計測した結果を見て あまりの高速っぷりに感動!

 初めての速度計測の結果を見てブッ飛んだ。なんとダウンロード値は今まで観たことのない836Mbpsを一瞬で表示した。またアップロードも62.5Mbpsだった。あまりの高速に感動して動画で撮影してみた。ちなみにネット上の先輩諸兄からは、HR02を買う前に「設置予定場所でスマホ単体で5G回線に接続してそのスピードを確認しておくように……」というのが後進に対するご指導だった。

 教えに従って後付けでmotorola razr 40単体でHR02を介せず5G回線にアクセスして同じ速度計測をやってみたところ、遅くはないがダウンロードは103Mbps、アップロードは12.8Mbpsと想定内の5Gのアップダウンのパフォーマンスだった。

 編集部の意見ではmoto razr 40はn79周波数対応のスマホではないために、「5G回線のスピード測定には相応しくない端末」だそうだ。しかし、今回のhome 5Gはスペックにも完全対応をうたっており、基本的に自宅で使うmoto razr 40はHR02が吹くWi-Fi電波をとらえて通信するため、あえてn79に触れる必要はないと筆者の方で判断した。

 なのでスピード測定の数値は、あくまでドコモ系のIIJmioのnanoSIMでのなんちゃって5Gでの計測だ。残念ながらHR02の専用nanoSIMはAPNが公開されておらず、筆者のmoto razr 40のnanoSIMと差し替えてテストをすることもできそうにない。HR02専用nanoSIMなので、転用できないのは止むを得ないだろう。筆者のもう1台のGalaxy Z Fold4とdocomoのnanoSIMでやっていれば結果は多少違っていた可能性もあるが、全体からあみれば些細なことでありHR02の評価とは関係のないことだ。

 ついでに同じmotorola razr 40を使って、自宅のWi-FiであるTP-Link Meshにも繋いでみたが速度計測の結果はいつもより少し遅い、ダウンロードが78.9Mbps、アップロードはいつもの平均的な140Mbpsだった。確かにIIJmio回線でも最近は5Gのスピードがアップしていると感じることが多い。

 全部で10数回、motorola razr 40を使ってNURO光のTP-Link Mesh Wi-Fi接続(黄色枠)、motorola razr 40で直接5G接続(青色枠)、motorola razr 40を使ってHR02経由接続(赤色枠)をやってみたが、その結果は想像をはるかに超える数値だった。アップロードこそNURO光に多少劣るが、ことダウンロードのパフォーマンスはNURO光の10倍以上、スマホ5G接続(IIJmio)の5倍〜10倍だった。これは驚くべき快挙だが同時にあまりにも調子が良すぎる。

 続いて年が明けた1月1日の午前9時半頃に、HR02の2m圏内で測定した結果とそこから10数m以上離れた別の部屋で測定した結果を比較してみた。3回ほど同条件で測定してみたが、HR02から10数m以上離れて見通しが効かない状況だと、差が全くない場合と運が悪いと40%前後のパフォーマンスダウンもありそうだった。

 またWi-Fi周波数を筆者が普段使っている5GHzではなく、2.4GHzを使用した場合も同じくパフォーマンスは3分の1程度まで落ちた。結果のデジタル数値はかなりの差があるが体感は全く分からない感覚だった。これは使用しているデバイス(スマホ)によって様々な差異が出てくると思われる。

 最後にHR02の置き場所を南向きで見通しの良いテラスに面したダイニングテーブルから、西向きの窓のある筆者の部屋に移して同じ速度テストをやってみたところ、数回のテストでは25%〜30%程度のパフォーマンスダウンとなった。HR02はかなり設置場所に影響を受けるようだ

 さて次回は、筆者のメインモバイルPCであるThinkPad X1 NanoのWi-Fi機能を使って同様のテストを実施してみたい。また同時に、有線LAN接続のできるHR02を活用して実際のパフォーマンスも評価してみたいと考えている。年末年始はともすればギガ超えも見えだした感覚だったが、世の中はそれほど甘くはなかった……。10日ほど続いた「令和6年の初・白日夢」は破れるのだろうか? この続きは続編で。

 
T教授

今回の衝動買い

・アイテム:NTTドコモ「home 5G HR02」 ・購入:ヨドバシカメラ マルチメディアAkiba ・本体価格:3万1280円(キャンペーン価格/契約事務手数料ならびに通話・データ料金別)

T教授

 日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。

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