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10万円で10日間、東南アジアを何ヵ国まわれるか挑戦してみた ベトナムで美女とバイクデートの巻(1ヵ国目)

ASCII.jp / 2024年1月17日 7時30分

ベトナムのアオザイライダーさん

 円安やインフレの影響で、海外旅行というとお高いイメージになってしまった昨今ですが、高いからと旅を諦めてしまうようでは"旅バカ"とは言えません。工夫次第では低予算でもあちこち海外をまわれるはず。そこで「東南アジアを10万円・10日間で何ヵ国まわれるか?」という企画にチャレンジをしてみることにしました。

 この10万円の予算がカバーする範囲は、国境を越えるための飛行機などの料金と現地での宿泊費。食事や観光など滞在中の費用は含みませんが、そちらの金額もきちんと紹介していく予定です。

1日目(2023年12月20日) まずは成田空港→ベトナム・ホーチミンへ!

 旅のスタートは成田空港から。ベトナム航空のVN301便でホーチミンへと向かいます(千葉・成田空港 9時30分発→ベトナム・ホーチミン 14時15分着)。この航空券はベトナム航空がバーゲンセール開催中に購入したもので、価格は2万6730円。しかもこのチケットは、ホーチミンまでではなく、ホーチミン乗り継ぎでシンガポールまで行けるというもの。つまり成田からシンガポールが片道2万6730円になるわけです。

最初の移動はベトナム航空を利用

 さらに、ホーチミンに14時台に到着するものの、シンガポールに向かうのは翌日9時出発の便となるので、途中降機して半日以上遊べるチケットになります。短期間で各地を周遊するにはピッタリで、実はこのチケットを発見したことがチャレンジ企画を思いつくきっかけになりました。

 しかもベトナム航空はFSC(フルサービスキャリア)です。座席の指定も無料で融通が利きますし、なにより機内食も出ます。1食ぶん節約できるのもありがたいポイント。ちなみに受託手荷物のサービスもありますが、今回は機内持ち込みのバックパックだけで移動しています。

節約旅行なので機内食がうれしい!

いよいよベトナムに到着 通信環境はeSIM「Holafly」を活用

 ベトナム・ホーチミンのタンソンニャット国際空港にはオンタイムで着陸しましたが、入国審査は長蛇の列。カウンターは多いのですが、それ以上に訪問者が多く混んでいる印象です。1時間以上かかって入国審査と税関を通過し到着ロビーへ。

 ロビーにはベトナムの現地通信キャリアがSIMを販売しているカウンターが多数並んでいます……が、基本的にSIMは購入しません。というのも、今回の各訪問地では、長くても2日くらいしか滞在しません。その都度SIMを買うのはめんどうですしコストもかかります。

 この旅ではスマートフォン「Google Pixel Fold」、「Google Pixel 8 Pro」、「iPhone 14 Pro」の3台を携帯しました。そのうちPixel Foldにはahamo、Pixel 8 Proには楽天モバイルのSIMをセットしているため、渡航中のデータローミングで追加料金はかかりません。

 残るiPhone 14 Proには、旅行好きが設立したスペインのeSIMサービス「Holafly(オラフライ)」を利用しました。Holaflyのアジアプランはテザリングこそ非対応ですが、端末での通信は無制限。エリアも韓国、日本、カンボジア、ベトナム、タイ、台湾、シンガポール、マレーシア、インドネシア、フィリピン、ラオスなのでこの企画にピッタリです。価格は10日間で4700円なので、1日470円と日本の大手通信キャリアのローミングサービスを使うよりお安いのもうれしいポイントです。

旅をとおして活躍したのが、eSIMサービスの「Holafly」

 (次ページ:ホテルは激安の1000円以下!)

格安の路線バスを使ってホーチミンの中心部へ ホテルは激安の1000円以下!

 タンソンニャット国際空港から、ホーチミンの中心部へは路線バスで移動。空港到着エリアを出るとバスの停留所があるので便利です。

空港から街の中心部へ向かう路線バス

 街の中心部へは「152」と書かれたバスに乗り込みます。運賃は5000ドンなので日本円だと約30円。地元の路線バスを使うとかなり節約できるのでありがたいです。ちなみに料金は5000ドンですが、大きな荷物がある場合は別途追加料金がかかります。自分は膝の上に載せられるサイズのバックパックだったので不要でした。

152とい路線番号が目印
車内で係員に現金で5000ドンを支払う
路線バス車内の様子

 車内ではルート検索をしたGoogleマップで現在位置をチェックしつつ、降車したい場所に近づいたら席を立って「降ります」とアピールします。安宿が集まっているブイビエン通り近くでバスを降車し、予約していた宿に向かいます。

 10万円という予算があるため、宿代は1000円以下、できれば500円以下で泊まれる宿を探していますが、さすがにその予算でホテルは厳しいので、基本的にドミトリー(相部屋)です。ホーチミンの宿は、1泊 402円でした。

ブイビエン通りにある宿「Vietdream Hostel」
ベッドには掛け布団と枕がある

 部屋は3段ベッドが3つある9人部屋で、各部屋にトイレとシャワーはありますが、タオルやシャンプー・石鹸はありません。ただ最近のドミトリーは、各ベッドに電源があるので結構使いやすいです。

枕元には電源
トイレとシャワーは一緒。ドミトリーではよくあるタイプ

 ただしこの宿、ホーチミンでもトップクラスの繁華街ブイビエン通りに面しているので、夜はとにかくうるさい。深夜3時くらいまで通りのバーが音楽をガンガンと鳴らしているので、それが気になる人は寝られないかもしれません。

宿の部屋から覗いた、23時頃のブイビエン通り。とにかく音楽がガンガンでうるさい

 とはいえホーチミンの安宿は、このブイビエン通りに集まっているんですよね。なので旅費を抑えようとすると、どうしてもこのエリアになってしまいます。また、チェックインの際に、デポジットとして現金5万ドン(日本円で約298円)を預けました。チェックアウト時に返してくれるのですが、こういった安宿は現金でのデポジットが必要なところも多くあります。予約時に宿泊費をクレジットカードで支払い済みであっても、デポジットは現地で現金というケースもあり、意外と現金を使う必要があるので、あらかじめ用意しておきましょう。

 (次ページ:ベトナムのバイクデートツアーに参加)

晩ごはんを美女と食べよう! ベトナムのバイクデートツアーに参加

 宿にチェックインしてちょっと休憩してから、晩ごはんを食べに出かけます。実はホーチミンではベトナム美女とバイクデートの約束をしているのです。彼女のバイクに2ケツで乗って、ベトナムのローカル料理を楽しみながら、旧市街を一緒に散策……というのは見栄でもウソでもなく、現地ツアーの「アオザイライダーとのストリートフード・観光ナイトツアー」を申し込んでいたのでした。

こちらのツアーを申し込みました。日本円で5052円

 KLOOKという現地ツアーを取り扱うOTAで申し込んだこのツアーは、アオザイを着用した女性ライダーと一緒に飲食店をまわって、ホーチミンの旧市街などを案内してくれるというもの(コミュニケーションは英語になります)。ツアーでは、ベトナムのサンドイッチ「バインミー」とベトナム風お好み焼きの「バインセオ」、そしてデザートとしてサトウキビジュースとアイスクリームを堪能しました。

ベトナムのサンドイッチ「バインミー」はハーフサイズでいただきました
ベトナム風お好み焼きの「バインセオ」
これは米粉麺の「ブン」と「ボーヌンラーロット(牛肉のロットの葉包み焼き)」
ライスペーパーで野菜やリーフと一緒に巻いて食べるのがベトナム風
タレに漬けて食べると絶品です
露店で売っているサトウキビジュース
ライチに似た甘さのロンガン(竜眼)味のアイスを頂きました

 (次ページ:ローカルのアオザイライダーとマンツーマンで街を体験)

ベトナム美女とバイクデートができるツアー、楽しいです!

 さらに旧市街でベトナム人のコミュニティーを覗いたり、花市場の案内など、ローカルのアオザイライダーとマンツーマンでまわれるからこその濃い現地体験を味わえます。また、例えば「夜になるとバイクを自分の部屋まで持っていくので、階段をバイクに乗ったまま登るのよ」といった裏話が聞けたりもします。

ガイドで古い建物が集まる旧市街を散策

 ツアーは3時間半ほどで、料金は為替の状況によっても変わりますが、自分が支払ったときは5052円でした。これは飲食などの料金も込みで支払うため、ツアー中のお金の心配は1ドンもいりません。

 ひとり旅だと食事が意外と寂しいので、たまにはこういったツアーに参加するのも楽しいですね。ひとりだけではなくグループでも楽しめると思うので、機会があれば皆さんも参加してみてください!

ひとり旅は食事の寂しさがネックですが、このツアーならお話ししながら楽しめるので気に入りました!(アオザイライダーさんには掲載許可をいただいています)

2日目はシンガポールへ! 移動費の残金は7万2868円

 ベトナム美女との飲食デートのあとは、楽しい思い出とともに宿に帰り、翌日の移動に備えて就寝。翌朝は再び「152」番のバスに乗って、タンソンニャット国際空港へ向かいます。ここからベトナム航空で次の目的地「シンガポール」へと向かうわけですが、続きは次回となります。お楽しみに!

Googleマップでルート検索をして、指示されたバス停で待ちます

 以下はここまでかかった費用です。

■移動予算10万円(国境越えや長距離移動+宿代)  飛行機代(ベトナム航空/成田→ホーチミン):2万6730円  ホーチミン宿代:402円  合計:2万7132円  残金:7万2868円

※そのほか滞在費など(予算に含めず)  路線バス×2:60円  水(小):82円  アオザイライダーバイクツアー:5052円  合計:5194円

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

  • 「旅人ITライターさとる」(IT系メイン)
  • 「さとる・たべる・あそぶ」(旅行・エンタメ系メイン)

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