JBLの透けるイヤホンが美しい! お手頃価格で装着感もバッチリ「JBL TUNE BEAM GHOST」【実機レビュー】
ASCII.jp / 2024年1月18日 18時0分
筆者は生粋のスケルトン大好き星人。初めて購入したスケルトン製品は「ゲームボーイカラー」の「クリア」モデル。それからガジェットを購入する際には迷わずスケルトンモデルを選択。いまでも通販サイトで「スケルトン」で検索を欠かしません。というわけで今回はスケルトン界のニューカマーである、完全ワイヤレスイヤホン「JBL Tune Beam」をレビューいたします。
スケルトンモデルは通常版より1320円高いけど 断然、その価値あり!
「JBL Tune Beam」はノイズキャンセリング対応の完全ワイヤレスイヤホン。6色のカラーが用意されており、「White Ghost」と「Black Ghost」の2色がスケルトン仕様となります。なお非透明モデルは「Black」、「White」、「Blue」、「Purple」の4色で、価格は1万2100円。つまりスケルトンモデルは1320円ほど高価なわけですね。とは言え個人的には、スケルトンモデルにはその価値ありと考えているので無問題です。
イヤホンの基本スペックとしては、ダイナミック型の6mmドライバーを採用し、再生周波数帯域は20Hz~20kHz、インピーダンスは16Ω、音圧感度は97dB。マイクは左右にふたつずつ内蔵されており、クリアな音声通話を実現。またアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、「トークスルー」機能もサポートしています。
アプリはiOS用とAndroid用に「JBL Headphones」が用意されており、各種設定とファームウェアアップデートが可能です。
Bluetoothのバージョンは5.3(LE Audio対応予定)、対応プロファイルはA2DP 1.3.2、 AVRCP 1.6.2、HFP 1.8。マルチポイント機能に対応しており、2台のBluetoothデバイスに同時接続が可能です。
充電ケースのサイズは実測65×50×30mm、重量は約50.3g。イヤホン本体の重量は左右各約5g(イヤーピース含む)。バッテリー容量は充電ケースが750mAh、イヤホン本体は非公表。連続使用時間、充電時間は下記のとおりです。なお、イヤホン本体のみがIP54の耐水防塵性能を備えています。
イヤホン本体連続再生時間約10時間(ANCオン)/約12時間(ANCオフ) イヤホン本体充電時間約2時間(15分で約4時間再生可能) 充電ケース併用時の連続再生時間約40時間(ANCオン)/約48時間(ANCオフ)
直販サイトではイヤーピース、イヤホン本体、充電ケース、USBケーブルを個別に購入可能。バッテリーが劣化しても、単独で購入できるのは安心感が高いです。ただ、スケルトン仕様は販売されておりません。この点はちょっと残念です。
着け心地は快適! でも装着すると スケルトン感がちょっとダウン
それでは使用感をお伝えします。まず装着感については個人差あると思いますが、筆者の耳にはジャストフィットで、イヤーピースはMサイズがちょうどよかったです。イヤホン本体の軸の部分が角張っているので、指でつまんだときにはちょっと不安だったのですが、角が当たるわけではないので耳穴に入れてしまえば快適な着け心地でした。
ノイズキャンセリングの効きについては、数万円高価な他社モデルと比べればやや弱めですが、個人的には実用上十分。どのみち筆者は、クラシックやテクノなどを再生することで外音をシャットアウトしているので、それほど強力なノイズキャンセリング機能を求めているわけではありません。もっと遮音性を高めたいのであれば、低反発ウレタン製イヤーピースを試してもよいですね。ただ適合するイヤーピースがあるかどうかは未確認なので、試す際には自己責任でお願いいたします。
音質についてはやや解像感が物足りないもののバランスのいい音作りだと感じました。低音を強化する設定もありますが、個人的にはプリセットの「JAZZ」で十分な迫力を楽しめました。あと接続性がよいですね。ペアリングしているスマホを2階に置いたまま1階に降りても、「JBL Tune Beam」からの音が途切れることはありませんでした。電波が混雑している都内の雑踏などでは厳しい可能性はありますが、少なくとも筆者が住んでいるさいたま市近辺の駅前では安定して利用できました。
お手頃価格で装着感もバッチリ スケルトンイヤホンのド定番になりそう
毎度恒例の主観的評価ですが、エモ度は100点満点中95点、レトロ度は100点満点中85点です。スケルトン大好き星人の筆者としては、やはりスケルトンというだけで気分が盛り上がります。ただ前述のとおりイヤホンを耳に入れるとスケルトン感が薄れるので、マイナス5点とさせていただきました。
一方、本製品自体にレトロ要素はありませんが、1946年に設立された由緒正しき音響機器メーカーであるところのJBLのロゴを見るだけで、昭和世代の筆者としてはハッとして、グッと来たりします。つまりロゴだけで85点が加点されてしまったわけですね。
「JBL Tune Beam」は完全ワイヤレスイヤホンとしては高価格帯の製品ではありません。しかしアクティブノイズキャンセリングやマルチポイントなどの機能はしっかりと押さえられており、バランスのいい音作りで、装着感も良好。なによりスケルトン完全ワイヤレスイヤホン界の中でも群を抜いたスッケスケぶりです。価格も比較的お手頃。現時点でのスケルトンイヤホンンのド定番と言える1台なのです! まあそんなに選択肢はないんですけども……。
この記事を書いた人──ジャイアン鈴木
EYE-COM、TECH Win、TECH GIAN、PDA Magazine、DIGITAL CHOICE、ログイン、週刊アスキー、週アスPLUSと主にPC系メディアで勤務。2015年1月よりフリーの編集兼ライターとして活動を開始した。
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