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iPhone 15で使いたいUSB-Cガジェット どのUSB-C機器が動く? 充電スピードの差は?

ASCII.jp / 2024年1月26日 7時0分

iPhone15 USBTypeC

この記事は『週刊アスキー』1461号(2023年10月17日発売)に掲載されたものです。製品情報や発売日、価格などは変更されている場合がありますので、ご了承ください。

対応周辺機器を選ぶポイントも あわせてチェックしよう

 2012年発売の「iPhone 5」から採用されたLightningに代わり、端子がUSB Type-C(以下、USB-C)となったiPhone 15シリーズ。Macや一部のiPadではUSB-C化が進んでいたものの、エコシステムの中核であるiPhoneがUSB-Cに移行することで、周辺機器が共用しやすくなった。特に15 Proシリーズは、弱点だったデータ転送速度が向上。4K動画などの大容量ファイルの受け渡しが高速化したのも大きなメリットだ。

 15シリーズへの乗り換えで気になるのが、どの周辺機器が利用できるか、手持ちの機器が流用できるのかという点。互換性やデータ転送速度、充電速度などを確認し、セットで導入したいUSB-Cガジェットを詳しく見ていこう。

端末と世代で異なる USB仕様をチェック

 iPhone 15シリーズは全機種USB-C端子を搭載。安価なUSB-CケーブルとUSB PD(出力20W以上)の充電器で急速充電できる。また、両モデル共通でUSB-Cからの画面出力が可能なほか、USB-C接続機器への給電も可能だ。

 USB 3の最大10Gbpsデータ転送は15 Proシリーズのみで、15シリーズはUSB 2のみ。大容量動画などをPCに転送する機会が多いなら15 Proを選ぼう。

iPhone15 USBTypeC
端末付属のケーブルはUSB 2対応。15 ProのUSB 3 10Gbpsデータ転送を活かすには、USB 3.2 Gen 2以上に対応した別のケーブルが必要だ

■iPhoneのインターフェースの違い

アップル表記のUSB 3はUSB 3.2 Gen 2、USB 2はUSB 2.0に相当する。USB 3は周辺機器の消費電力が増えるぶん、給電仕様も底上げされている

 (次ページ:USB-Cは、同形状であっても仕様の違いに注意しよう)

USB-Cは、同形状であっても 仕様の違いに注意しよう

 USB-C対応のケーブルや充電器を買う場合、仕様の違いに注意しよう。15 Proの最大10Gbps転送を活かすには、対応ケーブルやPC、周辺機器がUSB 3.2 Gen 2以上に対応している必要がある。USB 2.0のケーブルを挟むと遅くなる。

 充電に必要なUSB PD出力20W以上は、基本どのケーブルも対応。充電器は出力20Wの製品はもちろん、出力100Wの充電器に繋いでも、同じ最大20Wで充電できる。

iPhone15 USBTypeC
USB-C&USB PD対応の充電器に対応。最近のiPadやAndroidと共用できる。最大45WのUSB PD充電器なら、モバイルノートPCやMacBookも充電可能だ
iPhone15 USBTypeC
iPhone15 USBTypeC
iPhone15 USBTypeC

■USB-Cの転送速度(5GBの動画を転送)

iPhone15 USBTypeC
容量5GBの動画をPCにコピー。15 ProかつUSB 3.2 Gen 2ケーブルの組み合わせが高速だ。だが、より高速なのは15 Proのファイルアプリで外付けSSDにコピーした場合だった

 (次ページ:手持ちのUSB-C機器が動作するかチェックしてみた)

iPhone 15とiPhone 15 Proで 手持ちのUSB-C機器が動作するかチェックしてみた

 iPhone 15シリーズは、PCやiPad向けのUSB-C周辺機器の多くが動作する。多機能ハブも利用可能。ただし、以前のLightning端子専用の周辺機器を使う場合は、変換アダプターが必要だ。

 モバイルバッテリーからの充電はUSB-Cなら最大20Wと高速だが、USB-Aは7.5W出力で時間がかかる。

iPhone15 USBTypeC
iPhone15 USBTypeC

■USB-Aタイプの周辺機器は、A to C変換アダプターを使って接続しよう

iPhone15 USBTypeC
USB-A接続の機器を使いたいなら、格安の変換アダプターを使うという手もある。2個セットで実売価格999円

 (次ページ:端子の形状で充電時間が変わってくるのか? 検証してみた)

USB端子の形状で充電時間が変わってくるのか? パワフルな小型充電器で検証してみた

iPhone15 USBTypeC
※「Apple MagSafe充電器」(6480円)をUSB-C充電器に接続して充電した

 iPhone 15シリーズを素早く充電したいなら、USB-CかつUSB PD最大20W以上の充電器がベスト。50%まで約30分、80%まで約50分で充電できた。一方、USB-Aからの充電は電力供給が従来の12Wから7.5Wに下がり、50%充電に約1時間8分、80%充電は約1時間53分もかかる。

 非接触充電のMagSafeは充電時の発熱が大きく、電力供給が制限される影響により、そのぶん充電時間も長くなりがち。急ぎの充電なら有線充電を活用しよう。

■結論:USB-C充電器やバッテリーのほうが時間の短縮になる

 15シリーズはUSB-Cの急速充電対応だが、USB-Aからの充電は前モデルより遅い。現在は多くのガジェットがUSB-C対応なので、充電器もUSB-C対応の製品に買い換えよう。

充電器の仕様は要確認! 充電器は出力をチェックする

 USB PD充電器は最大出力が大きいほど、充電できる機器の幅が広がる。iPhoneやイヤフォンだけなら出力20Wの製品で良いが、iPadやノートPC向けの充電器としても使いたい場合は、出力45W以上の製品がオススメ。

コンパクトかつ6カラバリから選べる アンカー・ジャパン「Anker Nano Charger(20W)」

iPhone15 USBTypeC
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65W対応でiPhoneとノートPCを同時充電 エレコム「EC-AC4465WH」

iPhone15 USBTypeC
最大65W出力に対応したUSB-C×2とUSB-A端子を搭載。複数の機器を持ち歩くユーザー向け
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卓上機器全部に給電&充電 アンカー・ジャパン「Anker Nano Charging Station」

iPhone15 USBTypeC
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