統合形コンピュートプラットフォーム「AMD Embedded+」発表
ASCII.jp / 2024年2月7日 13時0分
AMDは2月6日、統合形コンピュートプラットフォーム「AMD Embedded+」を発表した。
AMD Ryzen組み込み型プロセッサーとVersal適応型SoCを単一のボード上に統合し、スケーラブルで電力効率の高いソリューションを提供することで、ODM(original design manufacturer)パートナーの市場投入までの開発時間を短縮することができる、新しいアーキテクチャーソリューション。
AMDによって検証された統合型コンピュートプラットフォーム「Embedded+」は、ODMの利用客が追加のハードウェアや研究開発リソースを費やすことなく、認証および構築にかかる時間を短縮することで、より迅速な市場導入の実現に役立つ。Embedded+アーキテクチャーを使用したODMによるプラットフォームの統合は、共通のソフトウェアプラットフォームを使用して、医療、産業、および自動車アプリケーション向けに、低消費電力、小型フォームファクター、そしてより長期的なライフサイクル設計に備えた製品の開発を可能にする。
AMD産業、ビジョン、ヘルスケアー、サイエンスマーケットのシニアディレクター、Chetan Khonaは次の通り述べている。
「自動化されたシステムでは、センサーデータの価値は時間とともに低下していくため、できるだけ新鮮な情報を基に動作し、最低のレイテンシーで確実な応答を実現する必要があります。産業用および医療用のアプリケーションでは、多くの意思決定がミリ秒単位で行われる必要があります。Embedded+は、エネルギー効率と高性能なコンピューティングによって、パートナーや顧客データの価値を最大化することにより、ODMパートナーが、顧客や市場のニーズに迅速かつ効果的な対応に専念できるように支援します」
Embedded+アーキテクチャーは、業界初の試みとして、最先端のAMD x86コンピューティングを統合されたグラフィックスおよびプログラマブルハードウェアと組み合わせることにより、AI推論やセンサーフュージョンに応用している。
Adaptive computing(適応型コンピューティング)は、決定論的な超低レイテンシー処理に優れており、一方でAIエンジンはワット当たりのパフォーマンスを向上させる。x86ベースの「Zen」ハイパフォーマンスコアとRadeonグラフィックスを搭載したRyzen Embeddedプロセッサーは、4Kマルチメディア体験を向上させるための世界クラスのレンダリングおよびディスプレーオプションはもちろん、4K H.264/H.265エンコードおよびデコードのための動画コーデックも内蔵している。
低レイテンシー処理とワット当たりのパフォーマンスの組み合わせにより、I/Oの柔軟性を用いてリアルタイムで適応型コンピューティングを実施したり、推論のためのAIエンジンやAMD Radeonグラフィックスなど、各技術の最良の側面を活かしたソリューション内で主要なタスクをハイパフォーマンスでこなすことが可能となる。
Sapphire Technologyより初というAMD Embedded+ ODMソリューションを提供
AMD Embedded+では、システム設計者がEmbedded+アーキテクチャーに基づくODMボードのエコシステムから選択し、顧客の対象となるアプリケーションに最適な性能と電力プロファイルを提供するための製品ポートフォリオを拡張できる。
Embedded+アーキテクチャーを採用した初のODMソリューションは、Sapphire Technologyの低消費電力のMini-ITXフォームファクターマザーボード、Sapphire Edge+ VPR-4616-MB。この製品は、Ryzen Embedded R2314プロセッサーとVersal AI Edge VE2302 Adaptive SoCを活用することにより、30Wの低消費電力で一連の機能を提供。VPR-4616-MBは、メモリー、ストレージ、電源、シャーシを含むフルシステムとしても利用可能。
Sapphire TechnologyのシニアバイスプレジデントであるAdrian Thompsonは、次のとおりコメント。
「検証済みで信頼性のあるコンピュートアーキテクチャーを使用することで、製品の他の側面を強化するためにリソースを集中することができ、市場投入までの時間を短縮し、研究開発コストを削減できます。Embedded+は、卓越した性能と機能を備えたソリューションを構築するための、優れた統合プラットフォームです」
Sapphire TechnologyのEmbedded+対応VPR-4616-MBは、Embedded+の発売と同時に購入できる。
AMD Embedded+の詳細はこちら。
本リリースついて原文(英語)はこちら。
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