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【レビュー】グーグルPixel Watch 2でドコモの「ワンナンバーサービス」を使ってみた!

ASCII.jp / 2024年2月10日 12時0分

Google Pixel Watch 2、直販価格は5万1800円〜

 Google Pixel Watch 2には、「4G LTE+Bluetooth Wi-Fiモデル」と「Bluetooth Wi-Fiモデル」があります。前者はペアリングしたスマホが近くになくても、ウォッチ単体で電話ができデータ通信も使えるモデル。日本では、au(KDDI)、NTTドコモ、ソフトバンクの3社が提供するモバイルプランで利用できます。

 筆者のPixel Watch 2は4G LTE対応モデルで、ahamoのSIMを挿したGoogle Pixel 8とペアリングして使っています。ドコモは「ワンナンバーサービス」というモバイルプランを提供していますが、ahamoにも対応しているので、使ってみました。

利用申し込みは簡単

 ワンナンバーサービスは、スマホの電話番号をスマートウォッチなどの他のデバイスと共有できるサービス。Pixel Watch 2では「Google Pixel Watch」アプリの「設定」→「モバイルネットワーク」から申し込めます。

「Google Pixel Watch」アプリで「モバイルネットワーク」を選択すると、利用できるモバイルプランに加入できる画面に案内される

 筆者は、前モデルのGoogle Pixel Watchでauのモバイルプラン「ナンバーシェア」を利用していました。auでも申し込みの手順はほぼ同様。自分が使っている回線で利用できるサービスが案内され、利用できない場合はその旨が表示されるようです。

申し込みが完了すると、ダウンロードされたeSIMが有効化され、すぐに使えるようになる

 申し込みが完了すると、eSIMがダウンロードされ、ウォッチにインストールされます。これで、Pixel Watch 2にも同じ電話番号が付与され、4G LTEのデータ通信が使えるようになるわけです。

電話の着信画面。Pixel Watch 2にはスピーカーとマイクが搭載されているので、そのまま応答できる。連絡先から選択し、もしくはダイヤルパッドをタップして電話をかけることも可能

スマホを忘れたときや電池が切れたときにも便利

 ワンナンバーサービスで、できることは結構あります。正直、自分が思っていた以上に、いろいろなことができました。電話の発着信、メッセージの送受信はもちろん、Suica、iDなどでの決済、音楽のストリーミング再生も聴けます。Gmailを受信すると通知され、受信メールを読んで返信することもできます。外出時にスマホでしたいことは、ほぼ何でもできる。そんな印象です。

Googleウォレットに設定した決済サービスを利用可能。Suicaはこのように画面に表示させなくても、リーダーにかざすだけで改札を通れる
受信したメールを読んで返信することもできる

 ワンナンバーサービスは、ランニング、ウォーキングなど、スポーツをする人に便利だと思っていたのですが、個人的に特に便利だと感じたのは、スマホを忘れたとき。うっかりスマホを持たずに家を出ても、ワンナンバーサービスが使えるPixel Watch 2があれば、かかってきた電話に応答でき、大事なメッセージも見逃さずに済みます。さらに、財布を忘れたとしても、電車に乗ったり、コンビニで買い物ができたりするわけです。また、筆者はそうした状況には遭遇していませんが、スマホの電池が切れたときにもワンナンバーサービスは頼りになるでしょう。

「明日の横浜の天気は?」と聞いてみた
「ありがとうをスペイン語で」と聞いてみた

 Googleアシスタントを使えるのも、かなり便利だと感じました。スマホがなくても、ちょっとした調べごとがハンズフリーでできるわけです。Googleマップのナビゲーションは、スマホの画面を見られないと心許ないかも……と思っていましたが、位置情報は正確で結構頼りになると感じました。

道案内は正確で頼りになった
目的地に近づいたときに地図表示に切り替えると、よりわかりやすい
筆者はGoogle Pixel Buds Proを使っている。他社のイヤホンでも使えるようだが、Pixelデバイスで揃えると対応サービスをもれなく使えるので安心

ワイヤレスイヤホンがあるとさらに便利

 ワンナンバーサービスを快適に使う上で、欠かせないのがワイヤレスイヤホン。GoogleアシスタントやGoogleマップのナビゲーションは、ウォッチから音声を出すこともできますが、外出時に利用するには、やはりイヤホンで音声を聞くのがスマート。

 YouTube Music、Spotifyなどの音楽アプリは、ウォッチのスピーカーからは出力されず、イヤホンで聴く仕様になっています。筆者は、Google Pixel Buds Proを接続させていますが、スマホなしで音楽を聴きつつ、通知を確認したり、Googleアシスタントで時刻や天気を確認したりと、便利に使っています。

プリインされている「YouTube Music」だけでなく、「Spotify」もスマホなしでストリーミング再生を楽しめた

腕時計型スマホのようにいろいろなことができる

 ワンナンバーサービスに加入し、あえてスマホを持たずに散歩に出かけたりしてみましたが、「スマホがなくても全然平気じゃん」と思いました。筆者は、ちょっとした空き時間にもスマホを見たくなる、スマホ依存を自認していますが、スマホを持ってなくてもPixel Watch 2がスマホの代わりになってくれるんですよね。Pixel Watch 2が腕時計型のスマホになったようにも感じました。欲を言えば、ウォッチに小さなカメラを搭載して、写真が撮れるようになったらうれしいかもしれません。

 ドコモのワンナンバーサービスは月額550円。ちなみに、auのナンバーシェアは月額385円。ソフトバンクは「ウェアラブルデバイスモバイル通信サービス」というモバイルプランを提供していて月額385円。おそらく、できることに大差はないと思われます。少しでも興味がある人は使ってみることをおすすめします。なお、UQモバイル、povo、ワイモバイル、LINEMOは対応していないので要注意。

 

筆者紹介――村元正剛  iモードが開始された1999年から携帯電話市場を追い、新機種のレビュー記事などを多くの雑誌やウェブに寄稿。最近はスマートウォッチやワイヤレスイヤホン、スマートスピーカーなど、スマホとつながるデバイスにも興味を深めている。編集プロダクション・ゴーズの代表で、スマホ関連の書籍/ムックの編集も手がけている。

 

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