さらに進化したPSブランドのワイヤレスヘッドセット!その使い勝手をチェック
ASCII.jp / 2024年2月15日 23時0分
2024年2月21日に発売予定の「PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット」。このヘッドセットはPlayStation 5(PS5)向けのゲーミングヘッドセットでありながらも、Windows、macOSだけでなくスマートフォンといった幅広い機器に対応している製品だ。
本製品を先行してお借りすることができたので、その使用感や特徴をここではチェックしていこう。主な仕様については下記の通りとなっているので、参考までに見ていただければ幸いだ。
まずはヘッドセットの外観から見ていこう。PULSE Eliteはホワイトとブラックの2色をベースとしたツートンカラーでデザインされている。主にヘッドセットのフレームの外側がホワイトで、その内側はブラックといった配色で、PS5のボディカラーにあわせたバランスとなっている。
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写真は左がPULSE Elite、右が先にリリースされているPULSE 3D。フレームのデザインはPULSE 3Dと似ているがヘッドバンドがハウジングよりも先へと伸びる形状になっており、別物と言える見た目に変化。
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このフレームにはノイズキャンセリング機能を搭載した伸縮自在のブームマイクや、本機を利用する際にさまざまな機能をコントロールするためのボタンやソケットを搭載。
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上の写真はPULSE Eliteを操作するためのコントロール部のクローズアップだ。PSロゴのある前側からPlayStation Linkボタン、音声入力端子、USB Type-C端子、音量ボタンといった感じで並んでいる。
PlayStation Linkボタンとはなんぞや? と思うかもしれないが、端的に言えばパワーのオンオフとBlutoothリンクを操作するボタンだ。押している時間の長さに応じてペアリングをしたり、機器をオフにしたりといったことが可能。
音声入力端子については本機をワイヤレスではなくワイヤード接続をしたいという人向けのもの。こちらはマニュアルなどに詳細が記載されていなかったのだが、PULSE 3Dと恐らく同じで3.5mmのオーディオケーブルに対応しており、4極であればボイスチャットが使えるようになると思われる。
音量ボタンについてはプラス側とマイナス側に前後方向で別れた物理ボタンとなっていて、誤操作を招かないようにプラス側の先端には小さい突起が配置されていた。本機を使用し始めたばかりのタイミングだと、音量調節ボタンがどこか手探りになってしまうのだが、割と自己主張の激しい突起がボタンの位置を教えてくれるので無駄に指を右往左往させる必要がないのは有り難い。
USB Type-C端子は付属のUSB Type-A to Cケーブルを接続することで充電が可能になる。ケーブルはビニール被膜タイプでケーブル長は約1.5m、太さは約3mmといった感じだった。なお、このケーブルは付属のPULSE Elite充電フックと組みあわせることでヘッドセットホルダー兼充電機器として機能するようになる。
![さらに進化したPSブランドのワイヤレスヘッドセット!その使い勝手をチェック](https://ascii.jp/img/2024/02/14/3685789/x/5464fc02fe46ccf2.jpg)
ヘッドセットの左側のフレームの先端には伸縮機能を兼ねたブームマイクが取り付けられていて、引き出すと実測約8cmほど伸ばすことができ、さらに折り曲げて利用することもできる。
また、このマイクはAIを利用したノイズリジェクション機能を搭載しており、不要なノイズを可能な限り除去することで通話相手にクリアな音声を伝えることが可能だ。
![さらに進化したPSブランドのワイヤレスヘッドセット!その使い勝手をチェック](https://ascii.jp/img/2024/02/14/3685790/x/3635747717b3b711.jpg)
続いてヘッドバンドも見てみよう。こちらは薄いプラ板のようなものにラバーを被せたものが使われていて、このプラ板がスライドすることで使用者の頭部に負担がかからないよう適切な位置調整をしてくれる仕組みになっている。スライドする上下幅は約1cmほどだが、実際に装着してみても不快感は一切なく、快適に利用することができた。
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最後はイヤーパッド。こちらは合皮に恐らくウレタンが使用されている標準的な構造。ドライバーユニットへの深さは前側が約12mmほどで後側が約21mmほどで高低差がある。これは人間の耳の構造にあわせて型作りされていて、より効果的に音を耳に伝えるのに役立っている。
装着感としては上々で頭痛になるような側圧を特に感じることはないが、耳の形状によってはハウジングに耳が触れてしまう可能性はある点は留意してほしい。
長時間の装着に耐えられるのか?
本機は所謂ゲーミングヘッドセットであり、使用者によっては長時間装着したままゲームをプレイすることもあるだろう。そういった時に問題になってくるのが装着感や首への負担の有無だ。
まず、装着感については前述したように“筆者の頭部”では特に苦になるようなこともなく利用することができた。では、重量感はどうかというと、こちらは本機の重量が347gほどで、PULSE 3Dの292gよりも重めではあるが、首への負担はあまり感じられなかった。
で、実際に13時間ほど装着しっぱなしで1日を過ごしてみたのだがコレといってストレスに感じることもなく過ごすことができた。まぁコンビニに行く時に奇特な目で見られた点はやや精神的ダメージを負ってしまったと言えなくもないのだが。
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ならばゲームで遊んでみようぞ
とにもかくにも本機はゲーミングと謳っていることもあり、実際にPS5でゲームを遊んでみた上でどうなのかも試してみた。
PS5にワイヤレスアダプターとPULSE Eliteを認識させると、デバイスソフトウェアのアップデートを要求される。これをやらずともヘッドセットとして利用することは可能だが、こういったものは最新バージョンにしておいて損はないのでやっておこう。
PlayStation Linkボタンを押すと1秒しないくらいでワイヤレスアダプターとのペアリングが完了し、PULSE Eliteから音が出力される。で、このままの状態だとサウンドがステレオなのか3Dなのかがわからないと思うので、設定メニューのサウンドを開こう。
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設定メニューのサウンドの項目を開くとPULSE Eliteが出力機器などの項目で表示される。一応、ヘッドホンへの出力でボイスチャット音声のみを出力ということも可能だが、ゲーム音声を選択できなくなるので、すべての音声を出力する設定のままでいいだろう。
![さらに進化したPSブランドのワイヤレスヘッドセット!その使い勝手をチェック](https://ascii.jp/img/2024/02/14/3685793/x/828fdcd96bdd0377.jpg)
3Dオーディオ(ヘッドホン)の項目を選択すると、3Dオーディオで音声を出力するかどうかを選択できる。また、「聴き比べる」というメニューがあるのだが、ここを選択するとステレオ状態と3Dオーディオで音の聞こえ方を聴き比べることが可能になる。
これを実際に試してみると、3Dオーディオはその空間としての聞こえ方が秀逸で立体的な音が楽しめる。もちろんステレオ状態でも不可ではないのだが、空間としての音を聞いたあとだと物足りなさがひとしお強く感じられる。うん、3Dスゴイ!
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あとは3Dオーディオに対応している好きなゲームを起動。ゲーム中にPSボタンを押してスピーカーアイコンのサウンドの設定を開くと音周りの設定項目が表示される。ここでEQプリセットを開くとあらかじめ用意されている6つのプリセットが表示されるので、好きなものを選べばオーケー。
筆者は『バイオハザードヴィレッジ』をシューター設定にして試してみた。本作の序盤で主人公が逃げ込んだ納屋を敵に囲まれてしまうシーンがあるのだが、四方八方から敵の発する吠え声や壁を叩く音が鳴り響き臨場感がかなり恐ろしいことに。すでに何周もしたゲームなのに新たな気持ちというか、変な汗をかきながらプレイしてしまった。うーん、これはなかなかスゴイぜ!
![さらに進化したPSブランドのワイヤレスヘッドセット!その使い勝手をチェック](https://ascii.jp/img/2024/02/14/3685795/x/2d7150f9051fb61c.jpg)
そしてゲームを遊ぶ上で重要な音の定位についてはまったく問題はない。ゲームを遊んでいて音の出処がどの方向から来ているのかもパッと判断できるので十分と言えるだろう。
ただ、ゲームによってはあまり上方向や下方向から鳴る音に対してのチューニングがされていないタイトルもあるので、そのへんはゲームタイトルごとによるし、場合によってはステレオでプレイしたほうが良いケースもあるだろう。まぁ最終的には好みの問題かもしれないが。
そして無線機器ということで気になるのが音声遅延の有無だ。アクションゲームをはじめ、アイテムの取得音や足音などが遅れて聞こえるとゲームを有利に進めることが難しくなる。
普通にPS5に接続してゲームをプレイしてみたのだが、特にコレと言って気になる点はなく、念のためにPCに接続して音声の同期テスト動画をいくつか見てみたのだが、出力される映像に対しての音声の遅延を感じさせないレベルでPulse Eliteは高速通信をしており体感できるラグはなかった。
ちなみに筆者は先日PS5向けに無料配信された『SILENT HILL: The Short Message』もプレイしたのだが、ホラー要素ドカ盛りのタイトルと3Dオーディオ対応のヘッドセットの組みあわせは正直地獄(いい意味で)すぎてマジでオススメです。
![さらに進化したPSブランドのワイヤレスヘッドセット!その使い勝手をチェック](https://ascii.jp/img/2024/02/14/3685796/x/f5e8fcc5e32f2191.jpg)
PULSE Eliteはハイパフォーマンスだ!
以上、2月21日に発売予定のPULSE Eliteを見てきた。まず本体のデザインは所謂ゲーマー向けのビカビカしたり変にゴツい見た目のヘッドセットとは異なるベクトルで設計されているが、PS5のファミリーであることがわかるような見た目になっている。ていうか並べて置きたくなるデザインだ。
ゲーマーが求める機能も一通り揃っているだけでなく、迫力のある3Dオーディオでより深くゲームの世界に浸れる点もグッド。また、集中して遊ぶことができるようにヘッドセットもほとんど負担がかからない程度の重量にまとまっている。
これだけのポテンシャルを持つヘッドセットとなると気になるお値段は一体おいくら万円? と思ってAmazonを見てみたところ、2月13日の時点で1万8981円と2万円を切る価格帯だった。う~ん、アリだね。まぁあえて言及するならば、PULSE 3Dより8千円ほど高い点は少々気になるくらい。
これからPS5を買ったり、そのプレイ環境を構築しようと考えているのであれば本製品は福音となるのかもしれない。
![さらに進化したPSブランドのワイヤレスヘッドセット!その使い勝手をチェック](https://ascii.jp/img/2024/02/14/3685797/x/555c3c16a6842226.jpg)
【製品情報】
製品名:PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット 発売日:2024年2月21日 価格:1万8981円 対応デバイス: PlayStation 5/PC/Mac/PlayStation Portal リモートプレーヤーなど 付属品: ・PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット ・PlayStation Link USBアダプター ・PULSE Elite 充電フック ・マウンティングプレート* ・USBケーブル ・印刷物1式 *壁に固定するネジなどの工具は付属していません。
©Sony Interactive Entertainment Inc. All rights reserved. Design and specifications are subject to change without notice. ©CAPCOM CO., LTD. 2021 ALL RIGHTS RESERVED. ©Konami Digital Entertainment ※「PlayStation」「DualSense」「PS5」はソニー・インタラクティブエンタテインメントの登録商標または商標です。 ※そのほかに記載されている名称は各社の商標または登録商標です。
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