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10万円で10日間、東南アジアを何ヵ国まわれるか挑戦してみた 激安サウナとイオンモールで身体をととのえるの巻(5ヵ国目:カンボジア)

ASCII.jp / 2024年2月21日 7時30分

 円安やインフレの影響を乗り越えて「東南アジアを10万円・10日間で何ヵ国まわれるか?」という企画チャレンジ、シリーズ第4回です。前回はシンガポールからバスで国境を越えて4ヵ国目のマレーシアへ入り、そのまま高速バスでクアラルンプールまで移動。翌朝のフライト時間が早いため、街中のホテルは使わずクアラルンプール空港に行き、プライオリティ・パスを使って無料のカプセルホテルに3時間ほど滞在したのでした。

4日目(12月23日) 無料のシャワーとごはんが最高です

 カプセルホテルとはいえ3時間だけの睡眠でしたので、かなり眠たい状態で出国審査を通過。それでもまだ、フライトまで3時間ほどあります。そこで、カプセルホテルと同じくプライオリティ・パスを使って、空港ラウンジのシャワーで頭をシャッキリとさせてから、朝ご飯を食べることにしました。

 昨晩から「無料宿」にはじまり「無料シャワー」に「無料飯」と、クレジットカード付帯サービスのプライオリティ・パスにお世話になりっぱなし。やはり飛行機に乗る機会が多い人には「プライオリティ・パス」は必携のサービスと言えます。

出国審査後にある「Travel Club Lounge」
ラウンジはドリンクや食事も豊富です
アルコールはなかったものの、朝食にはじゅうぶん

高速バス感覚で乗れる飛行機 e-VISAのほか到着空港でもビザは取れる

 次なる国カンボジアへのフライトはエアアジアのAK536便(クアラルンプール発 朝6時55分→プノンペン着 朝7時50分)で、価格は6380円でした。短距離とはいえ国際線のフライトがこの価格なので、高速バス感覚で買えるのがうれしいところ。大幅な遅れもなく1時間30分ほどのフライトでプノンペンに到着しました。

東南アジアのLCCといえば「エアアジア」に乗ります
シートピッチはあまり広くないものの、1時間ちょいのフライトなら問題なし
カンボジアのプノンペン国際空港に到着しました

 日本人のカンボジアへの入国にはビザが必要で、オンラインでのe-VISAのほか到着空港でもビザは取れるため今回は現地でビザを取得。料金は30米ドルで、支払いは米ドルのみ。この10万円シリーズ(2回目)でも紹介したインドネシアの入国時と同じように、クアラルンプールの空港で、あらかじめ米ドルを用意しておきました。

 ちなみにオンラインでのe-VISAは、日本語表記にも対応しクレジットカードも使えますが、システム利用料がかかり料金は36米ドル。また申請から数日かかることも多いので、e-VISAの場合は渡航が決まったら早めに申請したほうがいいでしょう。

日本語にも対応しているカンボジアのe-VISA申請サイト(https://www.evisa.gov.kh/home)

 空港でビザも問題なく取得でき、無事5ヵ国目のカンボジアに入国できました。

 (次ページ:疲労がピーク! マッサージと風呂とサウナへ行こう)

4日目にして5ヵ国目、疲労もピークに! 通信環境を整えたらマッサージへ行こう

 もろもろ手続をして、到着ロビーを出たのは朝の9時くらい。まだホテルにはチェックインできません。睡眠不足に加え、ここまで移動に次ぐ移動の連続で身体にも結構な疲れがたまっていますので、まずはマッサージへと向かうことにしました。

 事前に調べておいた「Elephant Massage & Spa」というお店へ、ライドシェアサービスの「Grab」を使って移動(26300リエル/約912円)します。ちなみにカンボジアでは、Grabでクルマのほか三輪のトゥクトゥクも選べます。

 トゥクトゥクのほうがクルマよりも安いので、大雨でも降らない限りプノンペンの街中はトゥクトゥクで移動しています。もし日本でライドシェアが解禁になったら、人力車を呼べたりしてもおもしろいかもと思ったり。

到着ロビーを出たところに、SIMを購入できるカウンターが並んでいます。数日間滞在するなら現地SIMを購入したほうがコスパはいいです
Grabのアプリから配車をオーダーします
空港からのGrabカーはプリウスでした
Grabでトゥクトゥクも呼べます
走行中はちょっとほこりっぽいけど、現地の空気を感じるならトゥクトゥクがオススメ

 カンボジアの通貨としてはリエルが使われていますが、いまだに米ドルも使われています。スーパーなどでは、米ドルとリエルの両金額を表示しているところも。なのでカンボジア旅行をする際に現金を用意する場合は、米ドルに両替しておけばオーケーです。

1時間約1000円の全身マッサージのあとは お風呂とサウナでゆったり

 到着したElephant Massage & Spaでは、まず1時間の全身マッサージを受けます。これがなんと7米ドル(チップを別途1米ドル支払い)で、日本円だと1000円程度と激安です。しかも、お店の名前のとおり、温浴施設もあって、大きなお風呂とサウナもマッサージの料金込みで利用可能。マッサージも風呂もサウナも好きな筆者にはまさに天国。今回、プノンペンには1泊したので、翌日も来ちゃいました。

ルイ・ヴィトン風の柄をしたパジャマに着替えて、1時間のマッサージ
大きなお風呂もあって快適!
ちなみにサウナパンツを履いてそのまま入浴します
ドライサウナとスチームサウナの2種類があり、塩を盛った小皿を持ち込んで舐めながら入る昭和スタイルです

 (次ページ:日本でもおなじみのイオンモールへ行ってみよう)

お風呂のあとは"イオンモール"へ 焼き肉やお寿司、ダイソーもあって快適

 マッサージと風呂を堪能しても、宿のチェックインまではまだ時間があったので、Grabトゥクトゥクで「イオンモール」へ。そう日本でもおなじみのイオンモールです。店内は大きなスーパーのほか、「牛角」や「モーモーパラダイス」、「ダイソー」、「スターバックス」といった見慣れた飲食店や専門店なども入っており、日本そのままです。

ここだけ見れば日本かと思ってしまう「イオンモール・プノンペン」
お寿司のパックも売っています
ザッと見たところ、最安のお弁当は1.9米ドルでした

 スーパーには1.9米ドル(約270円)の弁当や、0.7米ドル(約100円)の缶ビールと節約旅行にはピッタリの品揃え。先ほどあげた日本食レストランも日本と同じくらいかやや安いくらいで、しかも食べ放題系が多いのもポイント。翌日はモーモーパラダイスですき焼き食べ放題をオーダーしたのですが、料金はビール2本をつけて23.13米ドル(約3291円)でした。

初日のお昼は、1.9米ドルの弁当と0.70米ドルのビールに。おかずは豚肉だけでしたが、ペッパーソースがビールに合って美味い!
2日目のお昼はモーパラですき焼き
モーモーパラダイスは食べ放題なので、金額を気にせずオーダーできます
ちゃんと生食できるたまごが用意されています
うっかり日本ブランドの靴下を買ったら、一足で698円と高かったので、こういった品は街中の売店や屋台のほうが安そうです

 (次ページ:宿は1泊 816円!「外こもり」には最適な場所でした)

予算を抑えるため宿は1泊816円 仕事もしやすくビールも安い!

 宿は10万円の予算内に抑えるため、今回もドミトリーで1泊816円。この宿が自分的には大当たり。部屋は広めで、ベッドも2段ベッドだけでなく、普通のシングルベッドもありスペースに余裕があります。

プノンペンの定宿にしたいくらい気に入ったドミトリー「エイティ8 バックパッカーズ ホステル」です
今回もドミトリーでしたが、ベッド数のわりに部屋が広く快適でした
トイレとシャワーも各部屋にあり、広い!(サウナに通ったので使っていませんが)

 なにより、宿の1階がバー&レストランになっていて、生ビールがなんと1.5米ドルと約213円で飲めちゃうんです。もちろんスーパーや売店の缶ビールと比べれば倍ですが、ちゃんとキンキンに冷やしたジョッキに注いで持って来てくれるのがうれしい!

キンキンに冷えたグラスに入った生ビールが210円ちょい!
明細もちゃんと1.5米ドル。ちなみにクレジットカードのタッチ決済で払えました

 しかもこのバー&レストラン、カウンターや席に電源コンセントがあるので、パソコンを使った作業もしやすい。すでに死語になりつつありますが、ノマド的なスタイルで仕事をしている筆者には、実に快適な空間です。

バーカウンターにパソコンを広げて、ビールを飲みながらお仕事!
カウンターにも電源があるのがうれしい

めちゃくちゃ安くて快適 まるで実家のように過ごせる街

 というわけで、カンボジア・プノンペンには30時間ほど滞在しましたが、安いマッサージと風呂、そして安い食事に安いビールと、カンボジアらしいことや観光はまったくせずに、実家にいる週末のようにダラダラと過ごしてしまいました。

 プノンペンは日本人が海外で「外こもり」(海外で目的なく引きこもること)をするのに最適な環境なんですね。こういう言い方は大変不謹慎ではありますが、日本のオレオレ詐欺などの犯罪グループがプノンペンでよく摘発される理由の一端が、なんとなくわかった気がしました。そんな悪魔的な魅力のある街でした。

今どき1000円くらいでマッサージ付きの風呂なんて、なかなか味わえません。ずっとここにいたい……
宿の隣が洗濯屋さんだったので、貯まっていた3日ぶんの洗濯物をお願いしました
1kg以上の量で半日仕上げコースが2.2米ドル(約313円)

 というわけでトラディショナルなカンボジアらしさはまったくお伝えできぬままですが、次の目的地へ移動するため、プノンペン国際空港へと移動します。このあとはタイ・バンコクへと向かいますが、それはまた次回のお楽しみということで。

 以下は、ここまでかかった費用です。

■移動予算10万円(国境越えや長距離移動+宿代)  飛行機代(エアアジア/クアラルンプール→プノンペン):6380円  宿代:816円  合計:7196円  前回までの費用:4万1394円  残金:5万1410円

※そのほか滞在費など(予算に含めず)  ビザ 4272円  移動:Grabクルマ 912円  マッサージサウナ 1139円(1回目)  移動:Grabトゥクトゥク 167円  弁当270円  Angkorビール 100円  イオンの靴下 698円  水(大)+ポテトチップス 285円  Angkor生ビール 213円  移動:Grabトゥクトゥク 242円  ランドリー 313円  Angkor生ビール 213円  Angkor生ビール 213円  晩飯 2419円  朝飯+生ビール×2、紅茶 1423円  移動:Grabトゥクトゥク 232円  マッサージサウナ 1139円(2回目)  移動:Grabトゥクトゥク 170円  モーパラ食べ放題+ビール2本 3291円  スタバ・キャラフラG 626円  移動:Grabトゥクトゥク 665円  合計:1万9002円(累計:4万2961円)

この記事を書いた人──中山智(satoru nakayama)

世界60ヵ国・100都市以上の滞在経験があり、海外取材の合間に世界を旅しながら記事執筆を続けるノマド系テクニカルライター。雑誌・週刊アスキーの編集記者を経て独立。IT、特に通信業界やスマートフォンなどのモバイル系のテクノロジーを中心に取材・執筆活動を続けている。

  • 「旅人ITライターさとる」(IT系メイン)
  • 「さとる・たべる・あそぶ」(旅行・エンタメ系メイン)

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