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VIVANTが大賞に輝く! 主演の堺雅人さん「僕たちを育ててくれたストーリーに感謝」

ASCII.jp / 2024年3月6日 14時0分

左から総務大臣:松本剛明さん、堺雅人さん、福澤克雄さん

 一般社団法人デジタルメディア協会(AMD)による「第28回 AMD Award '23」の授賞式典が3月5日に開催された。

 29回目の開催となった今回は、大賞(総務大臣賞)にTBSで放送され、大きな話題となった日曜劇場「VIVANT」が、AMD理事長賞賞として大ヒット映画「THE FIRST SLAM DUNK」が選ばれた。

 そのほか、「新しい学校のリーダーズ」や、「アニメ【推しの子】」、「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」、「ストリートファイター6」など、各分野でムーブメントを巻き起こした作品が優秀賞を受賞した。

 なお、年間コンテンツ賞については、対象期間中(2023年1月1日~12月31日)に日本国内において発売・発表されたデジタルメディアにて表現されたコンテンツ・サービス、そして対象期間中に、最新のデジタル技術を駆使して国内で制作されたコンテンツ、サービスが対象となっている。

大賞/総務大臣賞 日曜劇場「VIVANT」

受賞コメント: 「日本のみならず、世界の人たちに見てもらいたい」。そんな想いで制作した「VIVANT」には、国を超えて多くのスタッフ、キャストの皆様が力を注いでくれました。「面白いドラマを作る、ドキドキワクワクする日曜9時をお届けする」その一心で、スタッフ・キャストワンチームで挑んだ時間を、このように評価いただけて、とても光栄に思います。「VIVANT」の制作を決断してくれたTBS、日本、モンゴル各地で尽力してくれた皆様、視聴者の皆様、そして、2ヵ月以上もの過酷なモンゴルロケに、スタッフ、キャストを送り出してくれたご家族の皆様に、心より感謝申し上げます。

受賞者:TBSテレビ日曜劇場「VIVANT」

受賞理由:  2023年度上期最高のヒットコンテンツとなった日曜劇場「VIVANT」は、ハイクオリティーな映像美に加え、伏線が張り巡らされたストーリーが回を追うごとに話題を呼び、放送直後にその伏線を考察するSNSが飛び交うなど社会現象にもなった。

 配信においてはTVer・TBSFREEで同クールドラマでトップの累計5000万再生を飾り、U-NEXTでも新規会員登録が爆発的に増えるなど大反響を呼んだ。また、昨年カンヌで開かれた「MIPCOM」では日本ドラマ部門でグランプリを受賞し、その後NETFLIXで世界に配信され特にアジア圏でユーザーの心をとらえている。

堺雅人さんコメント(VIVANT主演): 今回、この場に伺って、いろいろなコンテンツに囲まれて僕たちは大きくなって、いろいろな物語が僕たちの血肉になってここにあるんだなと思って、改めて感謝したいと思いました。色々なところに行くたびに「ありがとうございます。」と言える相手が増えて、本当に嬉しく思っています。今日は僕たちを育ててくださったストーリーに感謝したいと思います、ありがとうございました。

福澤克雄さんコメント(VIVANT監督): (VIVATを作ったのは)人材のためです。これから若い人がどこに入って映画をつくろうかと思う時、なかなか現状難しいんです。唯一、テレビ局はやっていたんで、テレビ局のドラマ制作を続けるには大きなものを作って人を呼ぶしかないと思いました(中略)。こんな賞までいただいて本当によかったです、ありがとうございました。

AMD理事長賞 THE FIRST SLAM DUNK

受賞コメント: このような栄えある賞を頂き、大変光栄です。ありがとうございます。この作品は、映画という未知の世界に飛び込んでいただいた、漫画家・井上雄彦先生の挑戦を筆頭に、すべてのスタッフ、キャスト、アーティストの方々が、『より良いモノを』『もっと上があるんじゃないか』というトライ&エラーを繰り返し、挑戦し続けてくださったおかげで誕生しました。

 企画、制作、宣伝、配給、興行に至るまで、様々なパートで挑戦し続けてくださったスタッフ、関係者方々のおかげで、完成した作品が、原作読者にとどまらず、初めてスラムダンクに出会う方々まで広くお客様に届き、そうした皆の挑戦の成果を認めていただけたことに、重ねて感謝申し上げます。

受賞者:THE FIRST SLAM DUNK Film Partners

授賞理由:連載終了から26年、原作者井上雄彦氏自ら監督となり作り上げた新作映画。モーションキャプチャーを駆使した3DCG、共感を呼ぶ魅力的なキャラクター、音楽とあいまって生まれるストーリーの疾走感、そして隅々にまで行き届いた細かな仕上げは本当の試合を見えているかのような気分にさせた。「スラムダンク」を読んだことのない人たちも引き込み、国内興行収入は158億円を超え、中国、韓国などアジア各国で記録的大ヒットとなった。マンガがそのまま動き出したような誰も観たことのないアニメーションで、新しい感動を生み出した創造性を讃える。

井上雄彦さんコメント(THE FIRST SLAM DUNK 監督/原作/脚本): ありがとうございます。映画が去年の8月まで上映していまして、ちょうど最後の日に沖縄におり、日本代表男子バスケが勝利し、パリ五輪出場を決めました。その後も、女子(バスケ)も出場を決めました。バスケ界にとって素晴らしい風が吹いています。みなさん応援よろしくお願いします。

仲村宗悟さんコメント(THE FIRST SLAM DUNK 宮城リョータ役声優): 僕はこの場で代表して立たせてもらっていますが、役者陣・スタッフ陣、ともにみんなで立っているような気持ちでここに立たせてもらっています。本日は誠にありがとうございました!

優秀賞一覧

新しい学校のリーダーズ

授賞理由:「模範的なヤツばかりが評価されるこの時代、くだらない不寛容社会から個性と自由ではみ出していく」。その思いを4人の女性がデビューから8年をかけて見事に世界に届けてくれた。セーラー服と上履き姿からは想像もできないほどのパワフルなダンス、現代的でありながらレトロな気分をくすぐる音楽性と、どこにもなかった世界観を作り出してくれた。

アニメ【推しの子】

授賞理由: 集英社「週刊ヤングジャンプ」にて2020年4月から連載開始。 数々のマンガ賞にも輝き、最新コミックス13巻までのシリーズ累計発行部数は1500万部を突破。2023年4月からテレビアニメも放送され、大ヒットを記録。ストーリーはファンタジー設定でありながら、サスペンス要素や現代社会を投影した展開と芸能界の闇へ切り込むリアルさが話題となり、主題歌とともに国内はもとより海外でも人気が沸騰。広く世界に飛躍した日本のコンテンツとして高く評価できる。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

授賞理由: 2023年4月に公開された映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は、アニメ映画として世界歴代2位となる興行収入13億ドル超えの大ヒットとなった。

 任天堂の宮本茂氏が家庭用ゲームソフトから誕生させた「マリオ」が、誕生からおよそ40年という月日をかけて、国を超え、世代を超えて、ゲームをも超えて、家族3世代を楽しませる世界的人気キャラクターなったことを証明した。 同時に、「面白さ」を追求する任天堂のコンテンツづくりの精神が細部に散りばめられた本作のヒットは、ゲームをプレイしない人にも刺さる同社の「コンテンツ力」を見せつけた。

将棋チャンネル

授賞理由: 解説者による解説に加えて、AIによる勝率予想や候補手なども表示し、幅広い視点で楽しめる、将棋の専門チャンネル。AIが算出した候補手や勝率予想をただ表示するだけでなく、解説者がわかりやすく説明することで、幅広い層が将棋対局を楽しめる。2023年10月の王座戦では、藤井聡太氏が勝率予想「1%」にまで追い込まれたが、その後、鮮やかに逆転勝利し8冠を獲得。エキサイティングな盤面が多くの視聴者にわかりやすく展開され、大きな話題になった。

STOP! 海賊版「ありがとう、君の漫画愛。」

授賞理由: 出版社・電子書籍事業者などによる一般社団法人「ABJ」が展開する、海賊版撲滅キャンペーン。2023年には「ありがとう、君の漫画愛。」キャンペーンを実施。マルチアーティストVaundyが、出版社の垣根を超えた61作品のキャラクターのセリフを使ってオリジナル曲を作成。PVには該当のセリフのコマが使用され、正規版を読んでくれている読者たちへ漫画からの感謝の気持ちが込められた曲と映像が大きな話題に。

ストリートファイター6

授賞理由: 「正統進化」と「革新」をテーマに据えた「ストリートファイター6」は、対戦格闘ゲームの間口を広げること、それでいて対戦に熱中できる奥深さを兼ね備えることに決意をもってチャレンジ。ワールドツアー、バトルハブ、ファイティング グラウンドの3種のモードに加え、手軽かつ爽快にキャラクターを操れるモダン操作も好評を博した。これらが実を結び、多くの新規ユーザーの獲得にも成功して、販売本数は全世界300万本を突破。Capcom Pro Tourを始めとする各種大会も大いに盛り上がり、2023年のeスポーツを代表するタイトルにもなった。対戦格闘ゲームをより一層盛り上げることに情熱を注ぐ、本作開発チームに敬意を表する。

「PARCO HAPPY HOLIDAYS 2023」生成AI広告

授賞理由: 画像生成AIを活用して制作された、パルコのホリデーシーズン広告のグラフィックとムービー。モデル撮影は行わず、人物も背景もプロンプトから構成されている他、ナレーションや音楽もすべて生成AIを使って作成された。

 これまで国内外のトップクリエイターを発掘・起用した広告キャンペーンで実績を持つパルコが、最先端の「技術」を次のパートナーに起用したという点に大きなチャレンジを感じる。広告制作の現場において昨今、生成AIの活用が急速に進んでいる。しかし、現在は大量の広告を効率的に作る取り組みが主流であり、人とAIの共創で、クリエイティブの質を追求しようとする本事例には特筆すべきものがある。

Pokemon Sleep

授賞理由: スマホ向けの睡眠ゲームアプリ。スマホを枕元に置いて就寝することで、睡眠の管理をしながら、ポケモン寝顔図鑑を集めて楽しめる。寝るだけで気軽に遊べるのはもちろん、ポケモンらしい収集や育成の要素に加え、継続することでユーザーの睡眠時間が長くなり、睡眠習慣の改善を実感したという調査結果も。昨今は健康増進のゲーム活用例もみられるが、本作は従来ゲームを止めて休む行為だった「睡眠」をゲームのテーマとする新境地を切り開いた。

江並直美賞(新人賞) 加藤 創(MIERUNE グラフィックデザイナー)

授賞理由: 地図とかデザインとか(@chizutodesign)の名前でデジタル社会で重要な存在である「地図」をUIとして様々な情報を可視化、作品として公開しているデザイナー。「電気の送電網」を路線図風のデザインで描き、その意外な面白さからSNSで話題となった「関東の電力系統図」(2018年)を皮切りに、古代道路や平均気温を路線図にしたものや、円形の終電マップなど、様々な「地図」を発表している。2023年には、現代の地図デザインで江戸時代を楽しめる地図サイト「れきちず」を公開。来年度より、所属する株式会社MIERUNEのバックアップを受け更なる機能強化を目指す。

功労賞 宮本 茂

授賞理由: 「マリオ」「ゼルダの伝説」「ドンキーコング」「ピクミン」など、世界中のゲームファンを魅了するゲームシリーズの生みの親。フランスの文化勲章、スペインのアストゥリアス皇太子賞などを受賞、日本でも文化功労者に選定され、業界を超えて高い評価を受けている。40年以上のキャリアの中で、新しいアイディアの詰まったゲーム作品を数多く世に送り出し、愛されるキャラクターたちを生み出してきた。2023年も、「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」「ピクミン4」が世界中で大ヒット。プロデューサーを務めた「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」は、IP作品の映画化のお手本とも評され大好評を博した。

リージョナル賞 みんなで創る! 佐賀市公式スーパーアプリ SAGACITY

授賞理由: 佐賀市が配布しているスマホ用アプリで、「日本一便利なまち」にするべく、行政情報だけでなく、市民と企業、地域をつなぐ、みんなの「デジタルタッチポイント」になっているのが特徴。ごみの日の通知やデジタル図書館カード、電子申請や防災情報提供から、マイナンバーカードを活用した本人確認ができるデジタル市民証を実装。みんなでアプリを育て、地域社会を豊かにするプラットフォームを目指し、住民生活を便利で快適にするためにアプリを柔軟にバージョンアップしていることも評価できる。

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