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高輝度プロジェクターで世界40%シェア目指すパナソニック コネクト

ASCII.jp / 2024年3月12日 15時30分

 イマーシブ(没入型)コンテンツの展示や活用に欠かせないプロジェクター。中でも、ある程度の広さを持った空間で、高いクオリティーでの投影を実現するためには、高い輝度を持つ業務用のプロジェクターが不可欠だ。

 パナソニック コネクトは、この高輝度プロジェクターのグローバルシェアで40%の達成を、さらにCAGR(年平均成長率)でも19%の成長率を目指すとしている。その戦略とは?

高輝度プロジェクターとメディアプロセッサーを発売

 グローバルシェア40%というと非常に大きな数字に思えるが、実は同社のプロジェクターは、グローバルシェアで32%を達成している(2022年時点。販売金額基準で、1万ルーメン以上のプロジェクターを対象とする)。

 国内外で同社のソリューションを用いた展示は増えており、最近では、プロジェクションとダンスを掛け合わせたインスタレーション作品 Rhizomatiks × ELEVENPLAY “multiplex”や、漫画の世界に没入できる体験型コンテンツ「マンガダイブ」などでも使用実績がある。

Rhizomatiks × ELEVENPLAY “multiplex”
DLP方式の投影と、同社独自の信号処理を組み合わせることで、画素格子の目立たない高精細感のある投影を実現する

 今後の計画として、同社は、高輝度プロジェクターを2024年の第1四半期、第2四半期それぞれに1モデルずつ発売。さらに、遠隔でのプロジェクターの監視や調整を可能にするクラウド型サービス「リモートマネージメントサービス」の提供も今月からスタートする。

AC100Vで運用でき、1万5000ルーメンの明るさを実現する4Kプロジェクター「PT-REQ15JLB」
前モデル(PT-RZ890シリーズ)と比較して、容積比で29%コンパクトになった4Kプロジェクター「PT-RQ7」

 イマーシブコンテンツにおける演出では、何台もの機材を複雑に連携させる必要があり、さらに複数の映像が不自然に重ならないようにするなど高度な設営の技術も求められるが、これらのプロセスを簡略化するためのメディアプロセッサーも2024年の第1四半期に2モデル(ボックス型)、第3四半期に1モデル(ファンクションボード型)発売予定だ。

マルチスクリーン投影時に使用するメディアプロセッサー「ET-FMP50」
ファンクションボード型も用意する

 すなわち、高輝度プロジェクターのラインアップを拡充させるだけでなく、専用のハード、管理者向けサービスも併せて提供することで、クリエイターだけでなく、システムインテグレーション/オペレーターのニーズに応えていこうというのが、同社のイマーシブ市場に対する現在の姿勢である。

同社では東雲にラボを設けている。同社がラインアップするプロジェクターやスクリーンとコンテンツを掛け合わせてテストを繰り返し、ノウハウを培う場だ。画像はステッキの動きと映像を連動させているところ
球形のスクリーンは、内側から投影する方式

 ロケーションベースエンターテインメント(その場に行って体験するエンターテインメント)の市場は今後も高い成長率が期待されると言われており、デロイトトーマツの調べによれば、CAGRは8.5%にも達する。中でも、マルチに高精細な映像を投影して高い没入感を演出するイマーシブコンテンツは主役のひとつ。ハードだけでなく、運用の面までパッケージ化してサポートしてくれる同社のラインアップは、イベント運営者や管理者にとっては現場の効率化や省人化に直接影響し得る有力なツールになるだろう。イマーシブコンテンツのこれからと、今後の同社の展開にも期待だ。

2024年3月14日:掲載時、スペックに一部誤りがありましたので、修正しました。

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