1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. IT
  4. IT総合

スリムになったOPPOの主力スマホ「Reno11 Pro 5G」海外版を前モデルと比較レビュー

ASCII.jp / 2024年4月1日 12時0分

OPPO
OPPO Reno11 Pro 5G

 日本ではオウガ・ジャパンの上位モデルとして販売が好調な「OPPO Reno10 Pro」。海外では2024年1月に後継モデル「OPPO Reno11 Pro 5G」が登場した。Reno10 Proの基本性能をそのままに、デザインや使い勝手をブラッシュアップしたReno11 Pro 5Gの実機を使ってみた。

◆薄型ボディーのミドルハイモデル

 Reno11 Pro 5Gの基本性能をReno10 Proと比較しながら見ていこう。Reno11 Pro 5GはチップセットにMediaTekのDimensity 8200を搭載しており、前モデルのクアルコムSnapdragon 778Gよりパフォーマンスが高まっている。

 両チップセットは特にGPU性能で大きな開きがあり、Reno11 Pro 5Gはゲーミングにもより優れた性能が期待できるスペックだ。ディスプレーは両者同等の6.7型有機EL(2412×1080ドット)、リフレッシュレートは120Hz駆動であり、フロントカメラも3200万画素と変わらない。

OPPO
6.7型ディスプレーにDimensity 8200を搭載

 カメラはメインの広角が5000万画素 F1.8、超広角が800万画素 F2.2、望遠は2倍対応で3200万画素 F2.0 を搭載。カメラ性能は変わらない。背面はグレーモデルがOPPOおなじみの光沢ある研磨仕上げのReno Glow(日本ではOPPO Glow)、ホワイトモデルはパールの破片を埋め込んだような美しい仕上げだ。

OPPO
カメラ性能は変わっていない。上質なReno Glow仕上げのグレーモデル

 本体サイズは前モデルの7.9mmから、さらに薄い7.6mmまで薄型化を実現。重量も185gから181gへ軽量化された。実際に両者を手に持って比べてみたが、たしかにReno11 Pro 5Gのほうが薄さを感じられる。縦横サイズは約162.4×74.1mmで、前モデルの約162.3×74.2mmとほぼ同等。カメラ部分のでっぱりはそれほど目立つものでもない。4600mAh、80W充電対応のバッテリーも変わっていない。

OPPO
さらに薄くなった本体

 ディスプレーは側面の角を落としたエッジ形状のため、スペックよりもさらに薄さが感じられた。薄くて軽いので、とにかく持ちやすいモデルなのだ。ちなみに中国で販売されるReno11 Pro 5GはチップセットがSnapdragon 8+ Gen 1とより高性能になっており、本体サイズも若干異なる。ディスプレーもわずかに大きく高解像度になっているなど、グローバルとは異なる製品が展開されている。

OPPO
本体断面を底から見る。ディスプレーも角を丸めた形状だ

 OSはAndroid 14をベースにしたColorOS 14を搭載している。ストレージから最大4GBを仮想的にメモリーに割り当てることも可能だ。なお、メモリーは前モデルのUFS 2.2からUFS 3.1に高速化されている。AnTuTuのスコアは93万6600と良好だった。ある程度高度なゲームも遊べそうだ。

OPPO
ColorOS 14を搭載。AnTuTuは93万を超えた

 ColorOS 14には画面に表示されたテキストや写真をドラッグでシェアや保存できるなど使いやすい機能も多数搭載されている。また、ソフトウェアSIMのORoamingも内蔵されている。過去には中国発売のOPPO製品にのみ搭載されていたが、最近ではグローバルモデルでも内蔵するようになった。

 海外渡航先でORoamingを有効にし、Wi-Fi経由でパッケージを買うことで比較的安価に使うことができる。海外ローミングできないSIMカードを挿入していても、ORoamingを使えば内蔵のソフトSIMでデータ通信が可能なのだ。参考までに日本での料金は最安で1日3元(約63円)、300MB/日。

OPPO
ColorOSの機能の1つのORoaming。海外でReno11 Pro 5G単体でデータ通信を可能にする

◆カメラ性能が変わらないからこそ安定感のあるカメラ

 Reno11 Pro 5GのカメラはReno10 Proと変わっておらず、ソフトウェア処理などのマイナーアップデートとなっている。カメラ部分は円形バンプを上下に並べつつ、下側のレンズを端に寄せることで特徴的なデザインとなっている。

OPPO
カメラ部分のアップ。性能は前モデル同等だ

 カメラのUIはモードがPRO、動画、写真、ポートレート、その他。画面の上方から下にスワイプするとプルダウンでクイック設定メニューが現れる。このあたりもReno10 Proと同等だ。なお、写真のデジタル望遠は20倍まで。動画の解像度は最大4K 30fpsとなっている。

 その他には夜景モードなどがプリセットされており、高解像度を選べば広角5000万画素、望遠3200万画素で直接撮影ができる。

OPPO
カメラのモード。写真のメニュー、動画のメニュー、その他

 以下は実際の作例である。ウォーターマークは最近流行りの、余白に端末名や撮影データを記録できるもの。あとから見返したいときにわかりやすい。なおOPPOはハッセルブラッドとカメラで提携しているが、同社監修のカメラは上位モデルのFindシリーズのみに搭載されている。そのためFindシリーズで撮影した写真のウォーターマークにはHASSELBLADのロゴが入るが、Renoシリーズには入らない。

OPPO
広角で撮影。16mmということもあり両端はかなりゆがむ

 今回はあいにくの曇天下での撮影となったが、AI処理により全体の色合いもやや明るい傾向に自動加工してくれる。本体が軽いのであえて片手で撮影しても手ブレしにくく、カメラとしても使いやすい。標準、望遠どちらも標準のカメラモードではピクセルビニングによる1200万画素撮影となる。

OPPO
標準で撮影(1200万画素)

 光学2倍もF2.0と比較的明るいため、曇天でも細部までしっかり写してくれた。

OPPO
2倍望遠(1200万画素)

 デジタル10倍、20倍でもかなり使える画質であり、SNSでシェアする用途なら十分使える。

OPPO
デジタル10倍望遠
OPPO
デジタル20倍望遠

 マクロを搭載していないため、マクロは10倍でテレマクロ風に撮影してみたが悪くない。

OPPO
デジタル10倍望遠
OPPO
標準の広角ではこの程度までしか近寄れない

 ポートレートモードでは2倍でボケをテスト。AIによるボケ処理は最大(F1.4)でかなり雰囲気のある絵が撮れる。

OPPO
2倍でボケ最大
OPPO
2倍でボケ最小

 夜景モードでは暗い部分を実際より明るく写してくれる。夜の暗い雰囲気を出すというよりも、暗い建物などを明るくすることで全体的に見やすくなる絵作りをしているようだ。

OPPO
夜景モード

【まとめ】デザインは合格、機能アップに期待したい

 Reno10 Proも十分カメラ性能は高く、Reno11 Pro 5Gはチップセット性能のアップとデザインを改良させたマイナーチェンジモデルという位置づけになる。80Wの急速充電も前モデルとは同等であり、チップセット以外でハードウェアの進化がもう1つくらいほしいところだった。

 一方、軽量薄型化されたことでケースをつけてもサイズアップが気にならない点は、大型モデルが当たり前になった中で大いに評価したい。日本への投入はかなり先になるかもしれないが、Reno11 Pro 5Gを飛ばして次の大幅アップデートとなる「Ren12」(仮称)の早期投入も期待したい。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください