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期待が高まる「Fokus Triumph」の音、NobleのMEMSスピーカー搭載イヤホン第3弾

ASCII.jp / 2024年3月31日 17時0分

 Noble AudioはMEMSスピーカーの採用に力を入れている。ついに、ハイエンド完全ワイヤレスイヤホンのFokusシリーズにもMEMSスピーカーを採用した。最新モデルの「Fokus Triumph」だ。

IEMスタイルの高級シリーズがFokus

 Noble Audioは「FALCON MAX」にMEMSスピーカーを搭載している。Fokusシリーズは完全ワイヤレスイヤホンの中でもANCを搭載せずに音質重視するなど、硬派なシリーズになっている。海外ではまだ、FALCON MAXが販売されていないようなので、実質的にこのFokus Triumphが初のモデルといってもいいだろう。価格における価格は369ドルだ。

 Fokus Triumphはハイブリッド型の完全ワイヤレスイヤホンで、FALCON MAXと同じxMEMSのCowellユニットを高音域用に搭載している。FALCON MAXとの違いは、低音域用が6.5mmのダイナミックドライバーであるという点だ。MEMSスピーカー搭載の有線イヤホン「XM-1」もハイブリッド形式だが、ダイナミックドライバーは8.3mmのユニットを搭載している。Noble AudioのMEMSスピーカー搭載機は、3機種すべてが異なるダイナミックドライバーを搭載していることになる。

 一般的に口径が大きいほど豊かな低音は出るが、音のコントロールは小さい方がしやすく俊敏なサウンドを出せる。カジュアルなFALCONシリーズでは、迫力ある低音を出すために10mmという大口径のダイナミックドライバーを搭載し、高音質志向のFokusシリーズでは正確な音再現を狙って、小口径の6.5mmのユニットを搭載したのではないかと考えられる。Noble Audioは、MEMSスピーカーという新しいユニットを試行錯誤する中で、さまざまな種類のダイナミックドライバーを組み合わせているという見方もできるだろう。

音質を重視し、安定性がある枯れたスペック

 一方でFokus TriumphではSoCにQualcomm「QCC3071」を搭載している。FALCON MAXは最新の「QCC5171」を搭載しているのだが、Noble AudioのサイトではQCC3071を"stable and tested"(安定していて十分な採用数がある)と表現している。Fokus Triumphにおいては、枯れて信頼性の高いデバイスの採用を重視しているということだろう。

 スペックとしてはBluetooth 5.3をサポートし、Snapdragon Sound対応、コーデックはLDAC、SBC、AAC、aptX、aptX Adaptiveに対応するという。また Qualcomm TrueWireless Mirroring技術やマルチペアリングにも対応している。

 本体シェルはFokusシリーズらしく、ユニバーサルIEMのような凝った造形で、3Dプリントによって製作されている。フェイスプレートはハンドペイントによる美しい模様が描かれている。高級イヤホンを感じさせるFokusシリーズらしいところだ。ノズルはステンレス製で、Fokus MystiqueやFokus Prestigeよりも口径が小さいという。こうしたコンパクトさにもMEMSスピーカーが貢献しているのかもしれない。

 連続再生は50%の音量で7.5時間可能で、充電ケースは4回の充電ができる。充電ケースは表面がアルカンターラで覆われている点も高級感がある。また、Fokus Triumphも「Noble Fokus」アプリに対応しているので、プリセット付きの10バンドイコライザーと独自のカスタムプリセットを作成する機能が使用できる。

 音質については未知数だが、ジョン・モールトン氏が手掛けたNoble Audioの製品であれば、外れることはまずないだろう。国内でも早く試してみたいモデルだ。

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