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ゲーミングスマホの領域を超えた! カメラ性能も大幅強化のASUS「ROG Phone 8」 海外版を一足先にチェック!

ASCII.jp / 2024年4月28日 12時0分

ROGPhone
ASUS ROG Phone 8

 ASUSのゲーミングブランド「ROG」の名前を冠するスマートフォン「ROG Phone 8」は2024年1月に発表され、すでに海外では販売中だ。歴代のROG Phoneシリーズはモバイルゲーミングに特化したハイスペックなモデルだったが、2024年モデルとなるROG Phone 8はスマートフォンとしての性能も大きく引き上げられ、カメラ性能は他社のフラッグシップモデルに並ぶほどになった。

ゲーミングを中心に考えられた本体設計

 まず、ROG Phone 8の基本スペックを見ていこう。チップセットはクアルコムのSnapdragon 8 Gen 3を搭載、ディスプレーは6.78型(2400×1080ドット)で、最大165Hz駆動に対応、輝度は2500nitとより明るくなった。バッテリーは5500mAhで前モデル「ROG Phone 7」の6000mAhより若干容量が減ったが、その分もあってか本体重量は226gと、前モデルの239gより13gも軽量化されている。急速充電は65Wに対応しており、新たに15Wの無線充電にも対応した。

ROGPhone
Snapdragon 8 Gen 3を搭載するハイスペックなモデルだ

 本体の右側面には歴代モデル同様、両端部分にタッチ式のゲームボタン「AirTrigger」を備える。本体を横向きに持った時に、左右の人差し指でタッチして操作できるものだ。また、電源ボタンとボリュームボタンもこちらの側面に備えている。ゲームプレイ配信中にプレイヤーの声をはっきりと拾えるように、電源ボタンの横にもマイクが搭載されている。

ROGPhone
本体側面のAirTriggerでゲームプレイを容易にする

 本体を横向きに持った時に充電用のUSBケーブルが邪魔にならないようにと、本体の左側面にもUSB Type-C端子を備える。横向きにすれば、本体下部から給電できるわけだ。またこの端子は外付けのクーラー「AeroActive Cooler X」の接続にも使われる。

ROGPhone
左側面のUSB Type-C端子は充電やクーラー接続に使用

 本体底面にはUSB Type-C端子、nanoSIMカードスロット、スピーカー、3.5mmヘッドフォン端子が並ぶ。ゲームプレイの邪魔にならないように、Type-C端子が端に寄せられている配置が特徴だ。また、市販のゲーミングヘッドフォンも使えるようにとヘッドフォン端子も備わっている。

ROGPhone
本体底部、USB Type-C端子が端に位置している

 背面はマットとクリアの仕上げを斜めの境界線で区切ったデザイン。カメラモジュール部分は後述するが高性能化によりやや大型化した。背面に位置するROGのロゴ「Aura RGB」はLEDライトで点灯し、通知やゲームプレイに合わせて色や点滅パターンをカスタマイズできる。ちなみに、上位モデルの「ROG Phone 8 Pro」はこの部分に11x31のミニLEDを内蔵し、簡易的なアニメーションやロゴを表示できる「AniMe Vision」を搭載している。

ROGPhone
背面のロゴは通知などで光る

 OSはAndroid 14を搭載。ディスプレーのエッジ部分には、よく使うアプリや設定をすぐに呼び出せるサイドパネルを表示できる。普段使いのスマートフォンとしても、使いやすいツールが搭載されているわけだ。今回テストしたモデルは香港販売のグローバルモデルだが、技適の認証を確認した。今後、日本でもROG Phone 8が発売される可能性が十分高そうだ。

ROGPhone
サイドパネルでよく使うアプリなどをすぐに呼び出せる。グローバル版にも技適があった

ハイパフォーマンスな性能でゲームも快適動作

 パフォーマンスを測定したところ、AnTuTuは214万強、Geekbenchではシングルコア2244、マルチコア7052とSnapdragon 8 Gen 3モデルに相応しい高いスコアを記録した。全体的な動作は申し分なく、ディスプレー性能も良好でありゲーミング用途以外に使うのも悪くない。IP68の防水防塵にも対応しており、前モデルがIP54だったことを考えると、安心して普段使いのスマートフォンとして使うことができる。

ROGPhone
AnTuTuとGeekbenchのスコア

 さてROG Phoneシリーズといえば、本体をモバイルゲーミングマシンに特化させるアプリ「Armoury Crate」が標準搭載されている。起動するとインストールされているゲームやお勧めゲームが表示されるゲームライブラリが表示されるので、アプリ一覧からゲームをいちいち探す手間も省ける。ここからゲームのインストールも可能だ。

ROGPhone
Armoury Crateを起動、ゲームライブラリが表示される

 画面内のタブからコンソールに切り替えると、ROG Phone 8の様々な設定が可能。最も有用なのは本体パフォーマンスの変更で、CPUやGPU、ディスプレーなどすべての設定をハイパフォーマンスに固定する「Xモード」や、バッテリー容量が少ない時のための「超省電力」などをワンタッチで切り替えできる。また側面のAirTriggerや本体のモーションセンサーの感度、さらに外付けクーラーAeroActive Cooler Xのゲームボタンの設定もできる。

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コンソールから本体パフォーマンスに関する様々な設定が可能だ

 背面のAura RGBも細かい設定ができる。AeroActive Cooler Xの冷却モードもここから変更できるなど、外観や冷却性能まで様々なカスタマイズができるのだ。他にもゲームに表示される文字をコピーできる「AI Grabber」や、ゲームのハイライトなどを自動でキャプチャする「X Capture」などの機能も搭載している。

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外観のカスタマイズも可能

 今回は試用できる時間が短かかったが、ゲームプレイ中も本体の発熱はあまり感じられなかった。本体内部にベイパーチャンバーなど複数の冷却システムを組み合わせた「GameCool 8」によりチップセットの発熱が抑えられている。Aero Active Cooler Xを装着すれば本体も握りやすくなり、ゲームの快適度が高まるだろう。

 一方、ROG Phone 8は歴代モデルと異なりフロントカメラがパンチホール型となり、画面上部中央に配置された。そのためゲームによっては、この部分が死角となってしまう。その場合はArmoury Crateでフロントカメラの左右部分を非表示エリアに設定するといいだろう。

ROGPhone
ROG Phoneシリーズでパンチホールカメラをはじめて搭載した

 本体の大きさは約76.8×163.8×8.9mmで、ROG Phone 7の約77×173×10.3mmと比べると縦方向と厚みが小さくなった。重量減と合わせ、よりコンパクトなサイズになったのでゲームプレイ時もより持ちやすくなったと感じられる。

ジンバル搭載で強力な手振れ補正も可能なカメラ

 ROG Phone 8の大きな進化はカメラだ。これまでのモデルはゲーム機能に特化しており、カメラは広角+超広角+マクロの3つでやや物足りないものだった。ROG Phone 8ではカメラ構成を広角+超広角+3倍望遠という組み合わせとした。画素数はそれぞれ5000万画素、1300万画素、3200万画素だ。高画質な望遠を搭載したことでより撮影の範囲を広げることができる。

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3倍望遠も加えたトリプルカメラになった

 さらにメインカメラには6軸のハイブリッドジンバルスタビライザー3.0を搭載。実際にカメラモジュール部分が動く物理ジンバルであり、他社のスマートフォンでもこの機構を搭載しているモデルはほとんどない。同じASUSの「Zenfone 10」が搭載している6軸ハイブリッドジンバルスタビライザー2.0をさらに強化しており、動画撮影時の手ぶれを大幅に低減できるのだ。

ROGPhone
広角カメラは物理ジンバル搭載。手振れ補正は強力だ

 それではカメラの作例をいくつか見ていこう。画角の差や夜景撮影をしてみた。

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超広角
ROGPhone
広角(ピクセルビニングにより1200万画素撮影)
ROGPhone
3倍望遠(ピクセルビニングにより1200万画素撮影)
ROGPhone
デジタル10倍
ROGPhone
デジタル30倍(最大倍率)
ROGPhone
広角で夜間標準撮影
ROGPhone
広角夜景モード撮影
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ポートレートでボケ最大

【まとめ】ゲーミングスマホを超えたハイスペックモデル

 ROG Phone 8はこれまでのゲーミングスマホの弱点だった、防水やカメラ性能を大幅に高めており、他社のフラッグシップモデルと並べても十分互角に戦えるハイエンドスマートフォンに進化した。高リフレッシュレートや冷却機能などスマートフォンを実際に使う上での性能も高く、ゲームユーザー以外でもROG Phone 8をメインスマホとして十分使うことができるだろう。日本での発売が楽しみな1台だ。

ROGPhone
ゲーミングスマホからASUSのフラッグシップスマホへ進化
 

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