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祝日本上陸! ライカカメラ搭載「Xiaomi 14 Ultra」ならエモい写真が撮り放題だ

ASCII.jp / 2024年5月9日 12時0分

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Xiaomi「Xiaomi 14 Ultra」

 シャオミは今日9日、新製品発表会を開催しグローバルで先行発売されている「Xiaomi 14 Ultra」の日本モデルを発表した。カメラはライカとコラボし、しかも物理的に絞りを操作できる「可変絞り」を搭載。さらにデジカメのような使い勝手を実現する「フォトグラフィーキット」も提供される。

Snapdragon 8 Gen 3搭載 黒レザー風仕上げの高性能カメラフォン

 シャオミは2023年9月に「Xiaomi 13T/13T Pro」を日本でも発表し、グローバルで投入されているハイエンドモデルの国際展開を本格化させた。今回発表されたXiaomi 14 Ultraは、シャオミのフラッグシップモデルで、グローバルでは2024年2月に発表されすでに各国で販売されている。

 チップセットにSnapdragon 8 Gen 3を搭載したハイスペックなスマートフォンで、ディスプレーも6.73型(3200×1400ドット)、リフレッシュレートは120Hz、最大輝度は3000nitと高性能なものを搭載する。また、ディスプレー表面は自社開発の高強度な「Xiaomi Shield Glass」でカバーされている。

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高性能チップセットに高解像度ディスプレーを搭載

 本体はヴィーガンレザーで覆われており、どことなく高級カメラの風合いを感じさせてくれる。カメラバンプは大きな円形で、ここに5000万画素カメラを4つ搭載するという贅沢すぎる構成だ。ちなみに、カメラは23mmの広角、12mmの超広角、75mmの3.2倍望遠、120mmの5倍望遠という組み合わせである。

 中央に表記されている「LEICA」の文字はXiaomi 14 Ultraがカメラフォンであることを強く印象付けている。

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ライカのロゴを中心に5000万画素カメラを4つ搭載する

 本体フレームは一体型の高強度アルミニウムで高い強度を誇る。本体サイズは約75.3×161.4×9.2mm、重量は約220g。このサイズのボディーに効果的な冷却モジュールが内蔵されており、デバイス全体を冷却、ゲーミング用途にも対応する。さらにカメラユニットにも独立した冷却システムを搭載した。

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本体厚みは9.2mm、冷却機能も強力だ

 カメラ部分の出っ張りはやや目立つものの、本体上部中央に正円で配置されているため、デザイン上は気になるほどでもない。

 なお、バッテリーは5000mAh。充電速度は有線が90Wで、満充電に要する時間は33分。さらに無線充電も80Wと高速で、46分での満充電が可能だ。

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有線、無線どちらも超高速な急速充電に対応する

 ディスプレーは角を丸めたデザインだが、いわゆるエッジディスプレーほど角は落とされていない。側面と角の部分をわずかに丸めており、シームレスでエレガントな曲面仕上げにしたとシャオミは説明している。

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ディスプレーのエッジ部分はゆるやかな曲面仕上げとした

 手に持ってみると角の部分が程よく手のひらにフィットし、ホールド感も高くカメラフォンとしても使いやすいと感じられる。また、3000nitのディスプレーは屋外で使っても明るく視認性も高い。カメラが大きな特徴のXiaomi 14 Ultraであるが、高性能スマートフォンとして十分すぎるパフォーマンスを有している。

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スマートフォンとしてのスペックに大きな満足感を得られる

 指紋認証センサーはディスプレー内蔵型で、ディスプレーにタッチすると円形でタッチエリアが表示される。感度は高く、指先を軽く触れるだけですぐにロック解除が可能だ。

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ディスプレー内蔵型の指紋認証センサー

 OSはAndroid 14がベースで、シャオミが開発したXiaomi HyperOSを搭載。もちろん技適の認証はある。ちなみにグローバルモデル(中国以外)の製品にも技適があり、ハードウェアは日本モデルもグローバルモデルも同等と思われる。そのため、日本固有のハード機能であるFeliCaは搭載されていないのが残念だ。

 スペックをを数値化してくれる「Geeckbench 6」によるベンチ測定ではシングルコア2179、マルチコア6680だった。

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HyperOSを搭載、技適表示、Geekbenchのスコア

スマホをカメラに変身させるフォトグラフィーキット

 Xiaomi 14 Ultraは単体で強力なカメラを搭載しているが、フォトグラフィーキット(Photography Kit)を使えば、その姿はデジタルカメラに変身する。フォトグラフィーキットは本体カバー、グリップ、さらに67mmレンズフィルターや装飾リング、ストラップが付属する。

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フォトグラフィーキットのカバーとグリップ

 グリップは1500mAhのバッテリーを内蔵しており、Xiaomi 14 Ultraのバッテリー寿命を23%も延長できる。下部にはUSB Type-Cコネクターがあり、内部にはXiaomi 14 Ultraの底面に接続するためのType-C端子もある。グリップをつけたままグリップ内蔵バッテリーと、Xiaomi 14 Ultraの充電が可能である。

 さらに上部にはシャッターボタンがあり、その周りにはズームレバーも搭載。左に見える赤いボタンはビデオ開始シャッターで、右に見えるのは絞りやシャッター速度など、割り当てをカスタマイズできる回転式のダイヤルだ。

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バッテリー内蔵、かつボタンも搭載する高性能なグリップ

 キットのカバーだけを使うこともできる。これだけでも本体を守ってくれる上に、カメラ周りの装飾リングを交換してデザインを楽しんだり、フィルターを装着できる。グリップを使う場合はこのカバーを装着する必要がある。

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カバーだけを装着した

 カバーにグリップをつけると、もはやスマートフォンとは思えぬ外観となる。グリップの「XIAOMI」ロゴも誇らしげであり、持っているだけでついつい写真を撮りたくなってしまう。

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グリップとカバーを取り付けた

 グリップ・カバーは樹脂製だが、シルバー部分の仕上げは安っぽさを感じさせず、まるで金属素材のようにも見える。グリップ部分はカメラとして使うことを考えると、もう少しでっぱりがあったほうがいいと思えるかもしれないが、このままポケットに入れたり、ディスプレーを見ながらスマートフォンとして使うことを考えると、これくらいのサイズがちょうどいいようだ。

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金属製に見えるカバーとグリップ

 底面側から見ると、グリップ下部にType-C端子と、ストラップホールが見える。ネックストラップをつけて首からぶら下げてもいいし、リストストラップをつけカメラとして使うのもいいだろう。

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底部側の端子類

 この状態で使ってみると、Xiaomi 14 Ultraのホールド感がさらに高まり、さらにシャッターボタンなども押しやすくカメラとしての使い勝手は非常に高い。Xiaomi 14 Ultraにはサードパーティー製のケースも出てくるだろうが、普段はフォトグラフィーキットのケースをつけ、グリップはカバンやポケットに忍ばせておいて写真撮影時に合体させて使うのもよさそうだ。

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グリップは握りやすくボタンも使いやすかった

 ちなみにケースとグリップをつけたまましばらくスマートフォンとしても使ってみた。グリップ部分の厚みはあるもののあえて取り外さずこのまま使うことも困難ではない。撮影後に写真を加工してすぐSNSにアップロードする時も、グリップをつけたままそのまま操作できるはずだ。

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ケースとグリップをつけてもスマートフォンとして十分使える

 ここまでの紹介だけでも優れた機能を持つフォトグラフィーキットだが、カメラ周りは脱着可能なリングとなっており、付属のオレンジ色のリングに付け替えることもできる。すでに海外では非純正品ながらもほかの色のリングも販売されており、カメラ周りのデザインをワンポイントで変えることも可能だ。

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付属のオレンジのリングに付け替えてみた

 そして、これも付属する67mmのフィルターリングを使えばカメラ用のフィルターを装着することが可能になる。スマートフォンのカメラは様々なフィルターや効果をデジタルでかけることができるが、ガラスを加工したフィルターによる光学的なエフェクトは、デジタルでは味わえない独特の印象を与えてくれる。写真のデジタル加工とは別次元となるアナログ加工を楽しめるわけだ。

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67mmフィルターを装着可能なリング

Leica Summilux搭載の高性能なカメラ

 カメラは最初に紹介したように、5000万画素のセンサーを4つ搭載している。メインカメラは23mmで、ソニー製の1インチセンサー「LYT-900」を採用している。レンズはLeica Summilux。さらにF1.63からF4.0まで無段階で可変する絞りも搭載した。

 超広角カメラは12mm(0.5倍)でF1.8、5cmのマクロにも対応。望遠は2つを搭載し、75mm(3.2倍)はF1.8、ポートレートに最適な焦点距離で、テレマクロは10cmまで寄れる。ペリスコープ式の120mm(5倍)はF2.5でデジタルでは最大2875mm(120倍)、30cmのテレマクロ対応だ。

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オール5000万画素の4つのカメラを搭載

 カメラ性能が高いだけあり、カメラの設定項目も多い。とはいえ、そのまま気にせずシャッターを押せば綺麗な写真が撮れるのがXiaomi 14 Ultraのいいところだ。

 カメラを起動すると倍率は0.5/1/2/3.2/5倍が表示される。倍率部分を長くタップすればリニアに倍率を変えることができる。20倍以上では撮影している部分の全体像が片隅に縮小表示だれる。また画面上部中央の下矢印をタップすればクイック設定メニューが表示される。

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カメラのUI

 クイック設定で、他社のスマートフォンカメラではほぼ見られないのが「絞り」だ。デフォルトではAUTOになっているが、タップするとF1.63、F2.0、F2.8、F4.0をワンタッチで切り替えできる。また、「LEICA」と表示されている部分はウォーターマークの切り替えが可能。一般的なスマートフォンに見られる写真内にロゴや情報を記録するものと、写真の枠外に表記して作品風に仕上げるものが選べるうえ、これらのウォーターマークはあとから消去できる。

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絞りは4段階でワンタッチ調節可能。ウォーターマークも楽しめる

 カメラ画面の右上に見える小さな「LEICA」ロゴをタップすると、ライカカラーの「ライカオーセンティック(LEICA Authentic)」、シャオミとライカで協業したデジタル仕上げの「ライカバイブラント(LEICA Vibran)」をトグルで切り替えできる。

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ライカモードの切り替えが可能

 ビデオモードでも写真モードと同じ倍率が表示される。デジタルでは最大15倍までの撮影が可能だ。クイック設定からはビデオ解像度の切り替えが可能で、最大で8K 30fpsに対応、4Kは最大120fps撮影も可能だ。

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ビデオモードのUI

 プロモードではJPEG、RAW、JPEG+RAW同時撮影の切り替えが可能。プロモードなら絞りを無段階で調節できる。光芒を細かく調整したいときなど、プロモードなら自在なコントロールが可能だ。

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プロモードでは絞りを無段階で調節できる

 カメラのモードは、プロ/映画/ビデオ/写真/ポートレート/ドキュメント/もっと見るの7つ。もっと見るにはさらにバリエーションのあるモードが搭載されている。この中の監督モードは英語でディレクターモードというもので、ビデオカメラに似たUIで動画の撮影が可能だ。さらにVlog撮影にも対応している。

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その他モードには監督(ディレクター)モードも搭載。Log撮影も可能だ

エモイ! Xiaomi 14 Ultraのカメラ作例

 Xiaomi 14 Ultraで実際に撮影した写真を掲載する。いずれもライカモードはライカオーセンティック、標準モードでの撮影のため解像度は1200万画素となる。

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0.5倍/12mm
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1倍/23mm
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3.2倍/75mm
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5倍/120mm
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30倍/720mm
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120倍/2875mm
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ポートレートモードでは35mmがワンタッチで選べる
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ポートレートモード 75mm
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被写界深度の違い。F1.63で撮影
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F4.0で撮影
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23mmカメラでマクロ撮影
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75mmカメラでテレマクロ。なおもう少し寄って撮影できたかもしれない
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夜景モード撮影
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夜景モード。暗やみのディスプレー画面も白とびしない
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5倍/120mmでも夜景モードでライトの光をつぶさず撮影できた

他社スマホとは比較できない 唯一無二の「カメラスマホ」

 高性能なXiaomi 14 Ultraのカメラは、一般的なスマートフォンの写真撮影に飽き足らないユーザーのニーズを十分カバーできるだろう。ライカカラーを手軽に楽しめるだけではなく、絞りやレンズフィルターを使えば写真撮影そのものを楽しむこともできる。しかも普通の人が使っても、常に失敗ない美しい写真を撮ることもできるのである。

 スマートフォンとしての性能はもちろん高く、カメラとしての性能や使い勝手はこれまでの日本市場にはなかったまったく新しい概念の製品と言えるだろう。Xiaomi 14 Ultraは日本でのシャオミのブランドイメージを変えるだけではなく、スマートフォンのさらなる可能性を多くの日本人に与えてくれる存在になりそうだ。

Xiaomi
日本市場にはなかったまったく新しい概念のスマホだ

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