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車イスも台車も未来は「ソファー」になる! メルカリが開発した「poimo」が便利そう

ASCII.jp / 2024年5月23日 8時0分

SusHi Tech Tokyo 2024の電動モビリティ「poimo」

■ソファーが……! ソファーが走った!

 近年は電動キックボードなど、さまざまなEVモビリティーが登場している。自転車型、キックボード型など、形状はそれぞれだ。中には、こんなユニークなものも存在する。

 ソファー型の電動モビリティー、「poimo」。あのメルカリの研究開発組織であるmercari R4Dと、東京大学川原研究室との共同研究で生まれたという。

 ボディーは「インフレータブル構造(空気圧により膨らむ風船構造)」で作られており、普段はボディを小さくたたんでおき、必要な時に膨らませるという運用ができるそう。

 また、乗り心地を空気の量で変更可能なほか、生地を切り抜くことで自分の身体にあった形にもできるとのこと。

SusHi Tech Tokyo 2024の電動モビリティ「poimo」
試乗したのは編集部員のモーダル小嶋。「座り心地は、完全にソファーに座っている感じ」とのこと

 運転に関しては、ボディー(肘掛けの部分)に取り付けられたスティックを前後左右に傾けるだけで操作できる。

 編集部員が試乗してみたところ、「加速は特に問題ないが、横方向、カーブでの微妙な操作は、慣れるまではちょっと難しいかも」と話していた。

■モビリティーの形もいろいろあっていい

 なぜメルカリがこのようなモビリティーを開発したのか。mercari R4Dによれば、「メルカリの目指す循環型社会を実現するには、移動に関わるテクノロジーが重要になります」とのこと。

 メルカリに限らず、人や商品のラストマイルの移動を担うテクノロジーを開発することで、循環型社会、環境負荷低減へ貢献することを目標としているという。

 限りある資源が大切に使われるような循環型社会の実現に貢献するという点で、メルカリのサービスもpoimoも、近しい価値観から生まれたものということだそうだ。

 poimoは、身体の不自由な人や高齢者などに向け、社会実装可能性を検証しているとのこと。軽量な車椅子として使うだけでなく、荷物の搬送に使うような可能性も探っているという。

 座り心地が快適という点に注目すれば、多くの人がこれに乗って移動するだけで気持ちいい体験ができるかもしれない。モビリティーというと自転車やバイクの形などをイメージしてしまうが、そのような概念にとらわれず、ユーザーや用途に合わせていろいろな形があっていいはずだ。

 近い将来、このような乗り物が当たり前に道路を走っている時代が来るのかもしれない。

■miraiサーキットで未来の乗り物を試してみよう

 poimoは、5月26日まで開催中の「SusHi Tech Tokyo 2024」ショーケースプログラムの会場、シンボルプロムナード公園の「miraiサーキット」ブースで試乗できる。

 miraiサーキットの開催日は2024年5月18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)。試乗には公式サイトからの事前予約が必要。

シンボルプロムナード公園の「miraiサーキット」ブース
シンボルプロムナード公園の「miraiサーキット」ブース

 miraiサーキットではpoimoのほかにも、セグウェイ、電動キックボード、EVバイクなど、さまざまなモビリティーを乗り比べることが可能。

シンボルプロムナード公園の「miraiサーキット」ブースの三輪モビリティー
立ち乗り型の三輪モビリティーなどにも試乗可能だ

 なお、モビリティーによっては年齢制限や体重制限があるので注意。たとえばpoimoに試乗する場合、小学生以上、体重は100kg以下が条件となる。

 当日に試乗したくなった場合、キャンセル待ちも受け付けているが、キャンセルがなかった場合は試乗できないこともある。事前に申し込むほうが確実だ。詳細は公式サイトをチェックしてほしい。

 SusHi Tech Tokyo 2024のショーケースプログラムで、未来の乗り物を一足早く試してみてはいかがだろうか。子どもがいるご家庭にも、レジャーとしてオススメしたい。

SusHi Tech Tokyo 2024の電動モビリティ「poimo」
イスが走る、近未来的な体験を味わってほしい

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