速報!!「カメラグランプリ2024」発表! 大賞はソニー「α9Ⅲ」がダントツで受賞です!
ASCII.jp / 2024年5月17日 13時0分
カメラ記者クラブは5月17日、41回目の開催となる「カメラグランプリ2024」の各賞を発表しました。
カメラグランプリは、カメラ・写真雑誌・WEBの編集部で構成されるカメラ記者クラブが主催する年に1度のイベントです。記者やプロカメラマンの投票によって、2023年4月から2024年3月までに発売となった全カメラとレンズを対象に、優秀な製品を選んで表彰するものです。今年も最優秀カメラの「大賞」をはじめとする各賞が発表となりました。
カメラグランプリ2024 大賞 ソニー「α9Ⅲ」
2023年度に発売となったカメラのベスト1は、ソニーの「α9Ⅲ」に決定しました。おめでとうございます。同社のフルサイズ・ミラーレスカメラのフラッグシップモデルとして、世界初の「グローバルシャッター」を搭載したのがなによりの強みですね。
[大賞 選考理由] これまで理想とされてきたグローバルシャッター方式をいち早く採用したミラーレスカメラ。画面内の全画素を同時に露光できるようになったことで、従来の電子シャッター撮影で発生していた動体の歪みを排除。決定的な瞬間を捉えるスポーツや野生動物の撮影に最適な1台として多くの票が集まった。フラッシュ撮影も1/80000秒まで全速同調可能となったほか、同社初のプリ撮影にも対応。写真表現の可能性を広げる技術的革新であり、今後の普及機クラスへの展開を期待する声もあった。加えて、従来機種からの大型化を最小限に抑えつつ細部形状をリ ファインし、道具としての使いやすさに手が加えられた点も評価が高かった。
ちなみに、上位5機種は、
1位 ソニー「α9Ⅲ」
2位 ニコン「Z 8」
3位 ニコン「Z f」
4位 リコーイメージング「PENTAX K-3 Mark III Monochrome」
5位 OMデジタルソリューションズ 「OM SYSTEM OM-1 Mark II」
ニコンさんは2機種で票が割れてるんですね。。。PENTAXのモノクロ専用機が4位に入っています。
カメラグランプリ2024 レンズ賞 ニコン「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」
「レンズ賞」は、ニコンのスペシャルレンズPlenaが射止めました。ボケの美しさはさすがの専用レンズです。
[レンズ賞 選考理由] 画面周辺部まで口径食を感じさせない丸ボケを保った描写を「Plena」(プレナ)という固有名称で表現。ボケの美しさだけでなく、ピント面のシャープさと立体感も併せ持つ点が、多くの選考委員に評価された。 Plenaは「空間が満たされている」という意味のラテン語Plenumに由来するが、この描写特性をデジタル補正に頼らず実現した設計者の哲学やこだわり、ファインダーを覗いただけで感動したという撮影体験から、「心まで満たされた」とのコメントも寄せられた。
レンズのほうの上位はどうなっているのかというと、 1位 ニコン「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」 2位 ソニー「FE 300mm F2.8 GM OSS」 3位 キヤノン「RF10-20mm F4 L IS STM」 4位 パナソニック「LUMIX S 100mm F2.8 MACRO S-E100」 5位 キヤノン「RF200-800mm F6.3-9 IS USM」
大口径望遠のサンニッパから、超々広角ズーム、マクロ、望遠ズームを、個性的なレンズが並びました。
カメラグランプリ2024 あなたが選ぶベストカメラ賞 ソニー「α9Ⅲ」
当サイトでもご案内しました、ユーザーのみなさんの直接投票によって選ばれる「あなたが選ぶベストカメラ賞」は、大賞と同じになりました。例年、大賞と同じフラッグシップカメラがとることが多いのですが、昨年は、大賞がαで、こちらはパナソニックの「LUMIX S5Ⅱ」だったんですけどね。
[あなたが選ぶベストカメラ賞 投票理由抜粋] ・ワクワクさせてくれるカメラ ・ゲームチェンジャーとなったカメラ ・世界初のグローバルシャッター搭載ミラーレス機で新しい歴史を作ったカメラ ・フラッシュ同調速が、もはや異次元レベル ・グローバルシャッターによる歪みのない画像、秒間120コマ、全シャッター速度に同コマ、全シャッター速度に同調するフラッシュ。今まで不可能だったものが撮影できる ・ハイスピードで動くモノに追従が画期的だったから ・他社製品の追随を許さない驚異の開発力 ・世界に誇れるカメラである ・グローバルシャッター初搭載という先進性に期待します。早く普及帯の製品にも搭載してほしい。 ・カメラの次の世界を切り拓いた ・プロ野球撮影が趣味なので、メカシャッターから開放される世界を体験してみたい… ・グローバルシャッターをいち早く民生品に取り入れたこと。その割に価格が 額になっていないことも評価に値すると考えます ・ミラーレスの新たな時代に入った画期的なカメラ ・従来のカメラとは全く異なるシャッター形式を取り入れ、写真の未来を変革する機種となると思ったから
カメラグランプリ2024 あなたが選ぶベストレンズ賞 ニコン「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」
こちらも、投票で決まったのですが、レンズ賞と同じになりました。
[あなたが選ぶベストレンズ賞投票理由] ・圧倒的、玉ボケが美しい ・周辺部までも完全な丸ボケが実現されている ・メーカーの担当者(技術者)が、とことん描写とボケに拘って作ったことが伝わる ・並ぶものの無い描写力 ・質感もよくこのレンズが生み出す美しい色、美しいボケは他社の同じ規格のレンズと比較しても比較しても1番素晴らしい表現力だと思います ・高い光学性能を盛り込んだレンズ。開放での口径食の少なさ、色収差の少なさなどの光学性能の高さはグランプリにふさわしい。 ・他のレンズメーカー製の135mm単焦点レンズと一線を画す玉ボケの綺麗さがある単焦点レンズと一線を画す玉ボケの綺麗さがある ・Plenaという名前が良い ・使ってみて、ただただ驚いた ・玉ぼけの美しさが際立っている。このレンズを使いたいのでミラーレスに変える気に ・写真を撮った時に、腕が上がったように感じさせる優れものレンズだから
カメラグランプリ2024 カメラ記者クラブ賞 【企画賞】富士フイルム「INSTAX Pal」 【企画賞】DJI「Osmo Pocket 3」 【技術賞】ニコンZ8「オートキャプチャー機能 」 【功労賞】ラムダ
こちらはカメラ記者クラブのメンバーが合議で選ぶもので、バラエティー豊かですね。
[選考理由] 富士フイルム「INSTAX Pal」 INSTAX「チェキ」シリーズで最小となる手のひらサイズのデジタルカメラ。別売のスマホプリンターなどと接続してチェキプリントにできるだけでなく、スマホアプリとの連携により、チェキプリント風のフレーム付き画像をSNSにシェアしたり、リモート撮影やオリジナルシャッター音の設定も可能。1万円台という手頃な価格で、若者を中心とした新規層に 写真の新しい楽しみ方を アピールする斬新なパッケージングを評価した。
[選考理由] DJI「Osmo Pocket 3」 定番のジンバル一体型カメラが1インチセンサーを搭載。片手で撮れる使いやすさをキープしながら、1/1.7型センサーの従来モデルより画質が向上。さらに高品位な 4K動画を撮れるようになった。カメラバッグの隅に入れて持ち歩けるコンパクトさ、専用ワイヤレスマイクをセットにしても10万円を切る価格は、動画撮影をより多くの人にとって身近なものにすると評価した。
[選考理由] ニコン Z8「オートキャプチャー機能」 Z 8(Z 9)のファームウェアアップデートで搭載された「オートキャプチャー」。 AIによる被写体検出機能や、距離・動作検知を掛け合わせることで、カメラが自動でシャッターを切るという新しい撮影体験を提供する。従来のプリキャプチャ―機能と合わせて使うこともできるなど、設定した条件を満たすことで自動でシャッターが切れるので撮り逃しもなく、写真家が思い描いた瞬間を捉えることができる。撮影者がカメラから離れられることで野生動物にプレッシャーを与えずに撮影できるなど、これまでは特殊なシステムを組み上げる必要があった撮影を手軽に行えるようになった点を評価。
[選考理由] ラムダ 自らも山岳写真家である佐久間博社長が、{山と写真を知り尽くした安全設計」を掲げて1982年に創業。誠実な物作りで質実剛健なラムダのカメラ ザックは、多くのプロ写真家をはじめ山岳・風景写真愛好家を中心に熱烈に支持され、その撮影をサポートした。2023年8月末の終業まで、40年の長きにわたり続けてきたそのカメラザック製作活動に対して。
ASCIIによる実機レビューはこちらです。ぜひ購入の参考にしてみてくださいね!
- 世界初!! グローバルシャッターの画質を徹底チェック=「α9Ⅲ」実機レビュー
- ニコン「Z8」実機レビュー = フラッグシップの性能を70%のボディーに凝縮したお買い得モデル
- ニコン「Zf」実写レビュー = クラシックカメラなのに最新機能満載だ!
- ハーフNDフィルター内蔵でAFも進化の「OM-1 MarkⅡ」実機レビュー
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