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ついにCore Ultra搭載のフラッグシップノート「ThinkPad X1 Carbon Gen12」実機レビュー

ASCII.jp / 2024年5月18日 9時0分

 最後にパフォーマンスをチェックしよう。今回の試用機のスペックはCore Ultra 5 125U/メモリー16GB(LPDDR5)/ストレージ256GB(PCIe Gen4 x4接続)。比較対象機種としてはCore i7-1365Uを搭載する「ThinkPad X1 Carbon Gen 11」を使用する。

「ThinkPad X1 Carbon Gen12」実機レビュー
「HWiNFO64 Pro」で取得したシステムの概要。スペックはCore Ultra 5 125U/メモリー16GB(LPDDR5)/ストレージ256GB(PCIe Gen4 x4接続)

 まずCPU性能だが、「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は10272pts、CPU(Single Core)は1563ptsとなった。Gen11では7940ptsと1903ptsだったので、Gen12は129%と82%相当のスコアを記録したことになる。新モデルでは、Uプロセッサーでも1万の大台を超えているのだから、活用範囲はクリエイティブ領域にも広がった。

「ThinkPad X1 Carbon Gen12」実機レビュー
「CINEBENCH R23」のCPU(Multi Core)は10272pts、CPU(Single Core)は1563pts、「CINEBENCH 2024」のCPU(Multi Core)は552pts、CPU(Single Core)は94pts

 3Dグラフィックス性能については、「3DMark」のTime Spyは2099、Fire Strikeは4900、Wild Lifeは13452となった。Gen11の131%相当のスコアを記録したことになる。

 Core Ultra 5 125Uの内蔵グラフィックスは「Intel Graphics」。3Dグラフィックス性能を重視するなら内蔵グラフィックスに「Intel Arc Graphics」を搭載するHプロセッサーを選択したほうがいい。

「ThinkPad X1 Carbon Gen12」実機レビュー
「3DMark」のTime Spyは2099、Fire Strikeは4900、Wild Lifeは13452
「ThinkPad X1 Carbon Gen12」実機レビュー
「ファイナルファンタジーXIV:暁月のフィナーレベンチマーク」(1920×1080ドット、標準品質、ノートPC)のスコアは7893(やや快適)、「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION BENCHMARK ver 1.3」(標準品質、1920×1080ドット、フルスクリーン)のスコアは2092(重い)

 試用機のストレージはPCI Gen4 x4接続SSD「SKHynix_HFS256GEJ9X164N」を搭載しており、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリード(SEQM1 Q8T1)は4776MB/s、シーケンシャルライト(SEQM1 Q8T1)は2722MB/sとなった。

 PCIe Gen4 x4接続SSDの上限には届いていないが、パフォーマンスと、低発熱性・省電力性のバランスを考慮したセレクトだ。

「ThinkPad X1 Carbon Gen12」実機レビュー
ストレージはPCI Gen4 x4接続SSD「SKHynix_HFS256GEJ9X164N」を搭載、「CrystalDiskMark 8.0.4」のシーケンシャルリードは4776MB/s、ライトは2722MB/s

 バッテリー駆動時間はディスプレー輝度を40%に設定して「PCMark 10 Gaming Battery Life」を実行したところ、11時間26分動作した。バッテリーは57Whと大容量ではないが、それでもモバイルに十分なスタミナ性能を発揮するのは、低消費電力性に優れたCore UltraのUプロセッサーを採用しているおかげだ。

さすがThinkPadのフラッグシップ 一度使ったらほかのマシンに移れない中毒性を備えたマシン

 「ThinkPad X1 Carbon Gen 12」はモバイルノートPCの決定版的存在だ。最新のインテルCore Ultraプロセッサーを6種類から選べ、ディスプレー、メモリー、ストレージ、ワイヤレスWANなども細かくカスタマイズできる。

 キーボード、ポインティングデバイスの操作感は非常に上質であり、テキスト入力、カーソル操作に心地よさを感じるほどだ。またオンサイト修理などを含む手厚いサポート体制が用意されており、ビジネスユーザーも安心して利用できる。

 カラーはブラックのみと人によっては面白みがないかもしれない。しかし、ThinkPadならではの道具としての美学に共感できる方であれば、一度購入したらほかのマシンに移行できないほどの中毒性を備えたマシンなのである。

 

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