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猫の毛並みもキリッと描写! シャオミ「Xiaomi 14 Ultra」はスマホなのにスゴい優秀なコンデジだ

ASCII.jp / 2024年5月22日 12時0分

3.2倍(75mm)の望遠カメラで撮ったキジトラ。2024年5月 シャオミ Xiaomi 14 Ultra

 猫と遊びながら撮れるコンパクトデジカメっていいよねえ、欲しいよねえ、と言ってたわけだけど、ひょんなところから大本命かも、ってのが登場した。

 シャオミがライカと共同開発したカメラを搭載したハイエンドスマホ「Xiaomi 14 Ultra」である。真っ先に撮ったのが、うちの黒猫ミル。そしたら予想以上に写りがいいではないか。

届いてすぐ撮影したうちの猫。黒い毛が艶やかできれい。写真の下に機種名や撮影情報が付いてるけれども、これはオン/オフできます。2024年5月 シャオミ Xiaomi 14 Ultra

 これはもう、カメラ付きスマホというよりは、スマホ機能搭載カメラだよね、という写りなのだ。「カメラ」と言っちゃうと幅が広すぎるので、「スマホとしても優秀なコンパクトデジカメ」と言おうか。

 なんだかよさげだぞということで、いつもの「保護猫シェルター QUEUE」へ持っていって、猫撮影としゃれこむことにしたわけである。

Xaiomi 14 Ultraのホワイトモデル。ホワイトだとカメラ部が目立っていいかも。

 Xiaomi 14 Ultraの背面は、カメラ部がやたら目立つでかい円になっていて、その中にはカメラが4つも仕込まれてる。そして、ど真ん中には「LEICA」の文字。

 4つのカメラは、超広角(12mm)、広角(23mm)、3.2倍望遠(75mm)、5倍望遠(120mm)。そのすべてが5000万画素なのだ(実際には4画素をひとつにまとめて処理するので、基本は1250万画素相当の画像になる)。

カメラ部のアップ。4つあるカメラは0.5倍の超広角、広角、3.2倍の望遠、5倍の望遠というクアッド構成だ。

 順番に、23mmの広角カメラから猫を撮っていこう。ほかより大きな1型センサーを搭載したメインカメラだ。

 いろいろ撮った中で、右手で猫と遊びながら左手で「ここだっ」というタイミングで撮影した、動きのある1枚を選んでみた。めちゃピシッと撮れてるじゃないか。

右手で猫と遊びながら左手で撮影。いい瞬間が撮れた。2024年5月 シャオミ Xiaomi 14 Ultra

 お次は、46mmの2倍ズーム。

 最近のスマホカメラは明暗差が大きいとHDRが派手に働いて、のぺっとした絵になりがちなのだけど……Xiaomi 14 Ultraも時にはそうなっちゃうのだけど、概ねキリッとして味のある写真を撮ってくれるからありがたい。

 そんな1枚は、キャットタワーの上と下での攻防の図。

この日は猫どうしの追いかけっこや攻防が激しくて、このシーンもそのひとつ。下から飛び上がろうとしてるの図。2024年5月 シャオミ Xiaomi 14 Ultra

 続いて、猫トンネル越しに撮ったキジトラ。逆光が強すぎたので、プラス2の補正をかけてある。

ド逆光で猫がかなり暗かったので、プラス2の補正をかけて撮影。補正は簡単にできる。2024年5月 シャオミ Xiaomi 14 Ultra

 予想外によかったのが、75mmの3.2倍望遠カメラ。

 スマホの望遠カメラは、室内のような明るくない場所が不得手なことが多いのであまり期待してなかったのだけど、あにはからんや。冒頭写真も、うちの黒猫写真も、75mmの望遠カメラで撮ったものだ。猫の細かい毛もうまく描写してくれて、実によい写りではないか。

シェルターのスタッフが猫とおもちゃで遊んでる様子を3.2倍の望遠カメラで。2024年5月 シャオミ Xiaomi 14 Ultra

 そして、120mmの5倍望遠カメラ。これもまたなかなか優秀で、ちょっと離れたところから、きょろきょろしてたキジトラを這いつくばって狙ってみた。

 キジトラのキリッとした毛並みや瞳のディテールもすごく出てる。

ちょっと離れて望遠カメラで。瞳や毛のディテールまでかなりしっかり出てて感心してる。2024年5月 シャオミ Xiaomi 14 Ultra

 白黒写真もおすすめ。常に白黒で撮ってもOKって思えちゃうほど、いい味を出してくれるのだ。これは、望遠で撮った白黒写真である。コントラストのバランスがすごくよい。

120mmの望遠カメラで撮った白黒写真。日常的に白黒で撮りたくなるくらいカッコいい。2024年5月 シャオミ Xiaomi 14 Ultra

 最後は、おまけでマクロ機能だ。スーパーマクロモードにすると、75mmの望遠カメラでマクロ撮影ができるのである。被写体にぐぐっと寄って大きく撮れる仕様になってるのですな。

人懐こいキジトラに近寄ってマクロ撮影。ぐぐっと近寄っても警戒されづらいのはスマホのよさだ。2024年5月 シャオミ Xiaomi 14 Ultra

 仕事がら、日本で発売されているハイエンドスマホカメラはほぼ使ってるから、今さら画質で驚かされることはまずないのだけど、こいつはひと味違った。

 5000万画素のカメラを4つも搭載したうえに、メインカメラは1型センサーというかなり贅沢な構成ではあるけれども、それを使ってここまでしっかりした写真を撮れるのは、シャオミとライカの共同開発による画作りの上手さやセンスなのだろう。

 ただ、お値段はほぼ20万円。今どきのフラッグシップスマホの価格であり、それだけの性能はあると思うので、コンパクトデジカメ+ハイエンドスマホが欲しい人は要注目だ。

 次回は、これを持って外へ出る予定だ。

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筆者紹介─荻窪 圭

 
著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系フリーライター兼猫カメラマン。今はカメラやスマホ関連が中心で毎月何かしらのデジカメをレビューするかたわら、趣味が高じて自転車の記事や古地図を使った街歩きのガイド、歴史散歩本の執筆も手がける。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『古地図と地形図で楽しむ東京の神社』(光文社 知恵の森文庫)、『東京「多叉路」散歩』(淡交社)、『古地図と地形図で発見! 鎌倉街道伝承を歩く』(山川出版社)など多数。Instagramのアカウントは ogikubokeiで、主にiPhoneで撮った猫写真を上げている。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/

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