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空冷にこだわりつつゲーム性能にも抜かりなし、4Kプレイも実現するBTOPC

ASCII.jp / 2024年5月22日 11時0分

「ZEFT Z47AZA」

 空冷であることにこだわったパソコンショップSEVENのゲーミングパソコン「ZEFT Z47AZA」(関連記事)。ケースを含めて冷却効果に注力することで高性能なパーツを採用しつつも、すべて空冷ファンでまとめあげた1台だが、そのゲームパフォーマンスは気になるところ。そこで、実際にいくつかのゲームをプレーし、ZEFT Z47AZAのポテンシャルを確認してみたい。

ZEFT Z47AZA https://pc-seven.co.jp/spc/23637 価格(5月21日現在):42万6800円(税別)、46万9480円(税込)

4K解像度でも快適なプレーを実現 コアなゲーマーでも納得のいく性能

 まずは、定番のベンチマークツール「3DMark」(Version 2.28.8228)の総合スコアーからだが、ZEFT Z47AZAは「Fire Strike」において、テスト解像度が3840×2160ドットとなるFire Strike Ultraで18000弱という非常に高い結果を残した。

「3DMark」(Version 2.28.8228)の結果

 Fire Strike“無印”においては、スコアーを4万以上にまで伸ばしており、ZEFT Z47AZAの3D描画性能はかなり高そうだ。DirectX 12のテストとなる「Time Spy」でも、ZEFT Z47AZAのパフォーマンスは良好で、Time Spy“無印”で2万5000を超え、Time Spy Extremeでも1万4000ほどのスコアーを発揮している点は評価できる。

 もう1つのDirectX 12のテストである「Speed Way」でもZEFT Z47AZAのスコアーは7000以上と、DirectX 12のゲームでも快適なプレーが見込めそうだ。

 では、実際のゲームではどうなのか、まずは「Apex Legends」のパフォーマンスをチェックしてみたい。ここでは、オプションから描画負荷が最大となるように設定したうえでゲームをプレーし、その間のフレームレートを「Fraps」(Version 3.5.99)で取得した。

「Apex Legends」のフレームレート計測結果

 Apex Legendsはゲームの仕様上、フレームレートは300fpsで頭打ちになってしまうのだが、それゆえZEFT Z47AZAは2560×1440ドット以下の解像度では、300fpsにほぼ張り付いた状態になっている。3840×2160ドットでも、常時190fps以上のパフォーマンスを発揮しており、昨今の1フレームでも多く描画して有利に立ち回るというFPSやTPSのトレンドに即した結果といっていいだろう。

 つまり、ZEFT Z47AZAはコアなゲーマーでも満足のいくポテンシャルを備えているというわけだ。

 さらに、「Call of Duty: Modern Warfare III」(以下、CoD: MW3)では、「極限プリセット」を適用したうえでDLSSとフレーム生成を有効。その状態でカスタムマッチをプレーし、その間のフレームレートを「CapFrameX」(Version 1.7.2)で計測している。ZEFT Z47AZAは、3840×2160ドットでも平均フレームレートが150fpsを超え、1パーセンタイルフレームレートは140fps以上とかなり優秀。

CoD: MW3の計測結果

 1920×1080ドットになると、1パーセンタイルフレームレートは、1パーセンタイルフレームレートが300fpsを優に超えており、かなりDLSSが奏功しているようだ。この結果から、ZEFT Z47AZAでCoD: MW3をかなり快適にプレーできることは誰の目にも明らかだ。

 さらに、「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」では、「最高品質」を適用し、DLSSを有効にした状態でベンチマークを実行している。スクウェア・エニックスが示す指標では、スコア1万5000以上が最高評価とされているが、ZEFT Z47AZAは3840×2160ドットでそれを若干下回っている。

「ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー ベンチマーク」の結果

 しかし、2560×1440ドット以下の解像度であれば1万5000以上を大きく上回っており、プレーに支障はなさそうだ。その3840×2160ドットも、スコアーの詳細を確認すると最小フレームレートは61fpsとなっており、指標には届いていないものの、快適にプレーができそうではある。

計測中のフレームレート

 ゲーム以外のパフォーマンスも確認しておこう。まずは、システム全体のパフォーマンスが推し量ることができる「PCMark 10」(Version 2.1.2662)からだが、ここでは無償版でも利用できるPCMark 10“無印”のテストを実行している。ZEFT Z47AZAの総合スコアーは1万にあとちょっとのところまで迫っており非常に高い。

「PCMark 10」(Version 2.1.2662)の結果

 このあたりは、CPUの「Core i9-14900F」が真価を発揮したということなのだろう。スコアーの詳細を見ると、写真のレタッチや動画編集のパフォーマンスを見る「Digital Cntent Creation」の値が最も高く、ZEFT Z47AZAはコンテンツ制作でも活躍できよう。

 また、Webブラウジングなどの基本性能を知る「Essentials」や、オフィスアプリケーションの性能を測る「Productivity」でもスコアーは1万を超えており、ZEFT Z47AZAに死角はないといっていい。

 最後に「CrystalDiskMark」(Version 8.0.5)でストレージの性能をチェックしておきたい。ZEFT Z47AZAはシーケンシャルアクセスでは、リードが最大5200MB/sほど、ライトが最大4800MB/sとかなり高速だ。ランダムアクセスでも、リードとライトとも最大800MB/sほどと良好で、OSやゲームの起動、それにデータのロードなどでストレスを感じる場面はまったくなかった。

「CrystalDiskMark」(Version 8.0.5)の結果

さまざまなゲームに対応できる1台 動作音も抑えられている点も好印象

 以上のテスト結果から明らかなように、ZEFT Z47AZAのゲーミング性能はかなり高い。FPSやTPSを高フレームレートでプレーしたいという人や、RPGやMOBAなどを高解像度で遊びたいと考える人にとって、このZEFT Z47AZAは満足のいく性能を備えているといっていい。

 しかも、ゲームだけではなく、さまざまな用途で活躍できる性能を有している点も魅力的だ。また、すべてのファンを空冷にしてはいるが、その動作音もかなり抑えられており、ゲームをプレー中にその動作音が気になることはまったくなかった。

 価格は標準構成で税込み46万9480円と安くはないのだが、このパフォーマンスを踏まえると納得がいくものではないだろうか。簡易水冷クーラーを使用していないパソコンで、ゲーミング性能が優れているモデルを探しているのであれば、このZEFT Z47AZAは有力な選択肢であるといっていい。

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